スペイン３日め ＜グラナダ フラメンコショー＞

●フリヒリアーナからグラナダへ

景色のいい高速道路（無料）を快調に走り、グラナダへ向かう。
しばらく走ると雪の残るシェラネバダ山脈が見えてきた！
連日３０度超えの暑さなので、ちょっと涼しく感じる。

グラナダまで３ヶ所で、反対車線の大渋滞を目撃。
ほとんどが片道１車線なのでかなり時間がかかりそう。
ホアンさん曰く、休みなのでグラナダの人がコスタデルソルへ遊びに行くそうだ。
逆方向でヨカッタ～(^^)
でもホアンさんは私をグラナダで降ろした後、マラガに戻らないといけない。
この渋滞だと、マラガに着くのはどうせ明日の朝だから、グラナダで１泊したら？と言うと笑っていた。

＜反対車線は大渋滞＞　風車もたくさん見かけた。



＜雪の残るシェラネバダ山脈＞



●グラナダのサン・ニコラス展望台

グラナダに着いたら、まっすぐホテルへ送ってもらう予定だったけど、ホアンさんにお願いしてアルバイシン地区の
「サン・ニコラス展望台」へ行ってもらった。
アルバイシン地区は細い路地が迷路のようになっていて、少し前まで治安が悪いと言われていた。
１人で行くのは不安だったのでありがたい。



アルハンブラ宮殿のすばらしい眺めは、向かいのアルバイシン地区から見るのが一番なのだ。
この「サン・ニコラス展望台」はアルハンブラ宮殿とシェラネバダ山脈が美しく見える人気のスポットなのでぜひ行ってみたいと思っていた。
テレビや雑誌で見た光景に感動で胸がいっぱい！
宮殿の観光は明日のお楽しみ～(^^)

＜サン・ニコラス展望台からアルハンブラ宮殿＞



＜ズームしてみました＞　うっうつくし～！



アルバイシン地区は車１台がやっとの狭い道が多い。
左右の壁は車がこすった傷がいっぱい（笑）
ホアンさんは何十回も来ているそうで上手に通り抜けていた。

＜展望台は観光客でいっぱい＞



＜アルバイシン地区の超狭い道＞　壁には痛々しい車のすり傷が・・・



●ヴィンチホテル　VINCCI GRANADA

１４時半頃やっとホテルにチェックイン。おなかが空きすぎてふらふらだった。
部屋でちょっと休憩してランチに出かける。

＜ヴィンチホテルの外観と室内＞　



１人なので十分な広さ。古さは感じるけど特に問題なし。



●おしゃれなバル　EL DOCE

ホテルの近くでおしゃれなバル　EL DOCE を見つけた。
さすがにこの時間（１５時頃）は人が少ないので１人でも入りやすかった。
グラナダのバルはドリンクを注文すると、なんとタパスが一皿サービスで出てくるのだ！
しかも無料とは思えない結構な量で、これだけでランチになってしまうくらい。
うれしくて１人でニヤけてしまう（笑）　スペイン人って太っ腹～(^^)
日本なら一口サイズのつきだしも結構なお値段なのに～（笑）

ホアンさんから聞いたお勧めのビール「アルハンブラ１９２５」もおいしくて、タパスはオリーブもポテトサラダも絶品！　
スペイン、いいわ～(^^)　
テンションも血糖値も上がります（笑）
ビール代３ユーロだけでいいのでとってもお得なランチ！
それにしても昼ビールは最高ですね(^^)

＜EL DOCEのランチ＞



＜EL DOCEのおしゃれな外観＞



疲れとビールで眠くなってきたのでホテルに戻って少し昼寝をすることにした。
昼ビールで昼寝って、なんてぜいたくなんでしょ（笑）
１時間ほど寝て、駅へ行かないといけないので、１８時頃がんばって起きる。
外はまだまだ明るくて暑い。
ホテルの前は緑の街路樹と色あざやかな花の遊歩道になっている。

＜ホテル前の遊歩道＞



グラナダって茶色いイメージだったけど、こんなに緑が多いんだ～！

●グラナダ駅でちょっとトラブル

きれいな花の写真を撮りながら、遊歩道を少し歩いて、左に曲がると正面にグラナダ駅が見える。
駅に近いこともあって、今回ヴィンチホテルを選んだのだ。

グラナダ駅は、世界中から観光客が訪れる「アルハンブラ宮殿」のある街の駅とは思えないほど小さくてシンプルだった。
たぶん便利なバスを利用する人の方が多いから、バスターミナルはにぎわっていると思う。

＜グラナダ駅＞



＜ちょっともめた駅の窓口＞



私はユーレイルパスを持っていたので、明日のグラナダ⇒ボバディーリャ⇒マラガの指定席を取ろうと窓口に並んだ。
右端の窓口のおじさんに
　　グラナダ GRANADA １７：００⇒ボバディーリャ BOBADILLA １８：４６
　　ボバディーリャ BOBADILLA １９：０５⇒マラガ MALAGA １９：５５
というメモを渡したけど、手続きしてくれなくて、スペイン語で何か説明している。
何度聞いても分からない。

おじさんは私のメモの
　　ボバディーリャ BOBADILLA １９：０５⇒マラガ MALAGA １９：５５に線を引き、
　　ボバディーリャ BOBADILLA ２１：４５⇒マラガ MALAGA ２２：３６と訂正した。

えっ？私が調べた列車は運休ってこと？それともインターネットの情報が間違ってたの？
うえ～、ボバディーリャで３時間も待たないといけないの～？聞いたことないし、たぶん田舎の駅だよね～。
どうしよう。と悩んだ末、ルナブランカの日本人女性に通訳してもらおうと思い一旦列から離れた。
すぐ電話をして事情を説明すると、それはおかしいですねとおっしゃって通訳してくれることになった。
もう一度列に並び、順番がきたらまた電話することにして一旦電話を切った。

ふと窓口の右側に「カスタマーサービス」という文字を見つけた。
ここなら英語の分かる人がいるに違いない！と入っていくとやっぱり問題なく通じる人がいて助かった。
その人の説明では、ここグラナダではボバディーリャ１９：０５発の列車の指定席は取れないけど、２１：４５発の列車は指定席が取れるとのこと。
窓口のおじさんはそれを一生懸命説明していたのだ。
なぜ１９：０５は指定が取れないのか不思議だけど問題が解決してホッとした。
ここではグラナダ⇒ボバディーリャだけ指定席を取って、ボバディーリャ駅で１９：０５発のマラガ行きの指定席を取ることにした。
問題が解決したので、ルナブランカへ報告してグラナダ駅を後にした。

●軽くバルで夕食

今晩は夜遅いフラメンコショーのツアーに参加するので、まだおなかは空いていないけど、軽く食べることにした。
駅からホテルへ帰る途中よさげなバルがあったので入ってみる。
お昼とは違うアルハンブラビールを注文すると、ここでもサービスのタパスが出てきた。
ポテトサラダに小さく刻んだオリーブがたくさん入っていて、超おいしい！
これ日本でやってみよう(^^)　今日の夕食はビール代の２ユーロだけ。

＜バル　MARTIN'S＞



＜アルハンブラビールとサービスタパス＞



●アルハンブラ宮殿の夜景

２１：４０にロビー集合だったのに、２２時近くにやっと迎えのバスが来た。
さすがスペインだわ～(^^;)
中型バスは既に欧米人のご夫婦で満席状態。１人参加の私はちょっと居心地が悪い。
ショーは夜中からなので、それまでガイドさん（英語とスペイン語）の案内で夜のアルバイシンを散策し、サン・ニコラス展望台へ。
ライトアップされたアルハンブラ宮殿、それはそれは美しくてうっとりしてしまう。
ここでしばらく自由時間をもらって、各々写真を撮る。
デジカメでは実際のアルハンブラ宮殿のロマンチックな色が出なくて、設定をいろいろ変えて何度も撮ってみるけど、なかなか満足の１枚が撮れない。
今回、1人旅なので安全のため一眼レフを持ってこなかったのでそこそこで妥協しないとな～。

＜夜のアルバイシン＞



＜ライトアップされたアルハンブラ宮殿＞





肉眼ではもっとオレンジっぽくてきれいなんですよ(^^;)

しばらくするとガイドさんが「ミキーッ！ミキーッ！」と叫んでいるのが聞こえた。
何度も叫んでいるので気になってガイドさんの方を見ると、な、なんとガイドさんと参加者全員が私を見ているではないか！
ガイドさんは私のことを探していたのだ。
私の名前はミキではない。
ミキツーリストにフラメンコショーを申し込んだのでガイドさんは勝手にミキーッと呼んでいたのだ（笑）
私はミキではないけど、「ソーリー」と謝って輪に戻った。あ～目立ってしまったな～(^^;)

●ラ・ロシオのフラメンコショー

サクロモンテ地区の洞窟タブラオ「ラ・ロシオ」に到着すると、各国からの観光客グループでごった返していた。
フラメンコは雰囲気のある狭い洞窟の中で上演される。
ダンサーや演奏者と近いので迫力のあるショーが楽しめるということで人気がある・・・けれど観客を詰め込みすぎな感じがして私はちょっと息苦しかった(^^;)　こんなもんなんでしょうか・・・。



＜入口は観光客でいっぱい＞



＜狭い洞窟内＞



＜フラメンコ＞　うまく撮れませんでした・・・。





＜外の看板＞



でもショーが始まると踊りと音楽の迫力に圧倒されて、気がついたら１時間過ぎていた。
隣の女性は、あなた何者？ってくらい、掛け声や手拍子が上手でかっこいい。
あのくらいできたら、楽しいだろうな～。

ショーが終わるとバスで順番にホテルまで送ってくれる。
皆ホテルの前まで行くのに、私だけホテルの向かい側で降ろされた。
ルート的に仕方がないのかもしれないけど、夜中１時過ぎに女性１人（若くはないけど　笑）をこんなところで降ろさなくても・・・なんだかな～って感じ(^^;)
夜中の遊歩道はさすがに怖い！走って遊歩道を横切り、無事ホテルに着いてホッとする。
この旅で初めて怖いと感じた(^^;)

明日はいよいよアルハンブラ宮殿の観光なので、すぐ就寝。