卒業式が終わると、生徒から担任の先生に花束が贈られることが多い。教員に成り立ての頃は花束をもらうと感激したものだが、そのうちそんなものかなと思うようになり、しだいに花束をもらうことを「期待」するようになってくるから人間というものは厚かましい。
先日、卒業式後のホームルームで最後のあいさつをしたあと、それじゃ、これで終わりにしましょうと言ってはみたものの、花束を贈ってくれる気配が全くない。だいいち、教室のどこにも花束らしきものがないのだ。さてはこれはよほど嫌われていたのかな・・・・という暗澹とした思いが頭をよぎった瞬間、
「せんせー、待ってください。花束を贈ります」
と来た。
担任からは見えないように教室の片隅に隠してあったようだ。
「あー、よかった。もらえた(笑)」
花束もうれしかったが、生徒の気持ちがうれしかった。
この2年間、生徒の気持ちが今ひとつかみきれない感覚があっただけに、今回の花束はすごくうれしかった。
職員室に戻ると、臨席の担任の先生も花束をもらっていた。
そして笑いながら、次のような話を紹介してくれた。
先生;「みんな花束をありがとう」
生徒:「それ、打ち上げの残りで買ったものです」
聞かなかったことにしようーっと(笑)
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