"統合失調症の分際で"と思われて起きた事件簿

精神科医の偽診を晴らしそれにより派生した事件の追及解明がライフワーク

〜鹿児島県警事件、烏賀陽弘道さんがマスコミ報道を語る〜

2024-08-13 10:32:04 | 🟨 箸休め
私の尊敬する烏賀陽弘道さん(元朝日新聞記者)が地元マスコミなどについて辛辣に語っておられます。

 
鹿児島県警問題 1:53:20〜


(文字起こし)
最後の話題に移りますとですね、鹿児島県警の不祥事隠蔽問題について述べます。鹿児島県警の警官が、下着泥棒とか、盗撮とか、悪いことばかりしまして、5件ぐらいかな、不祥事が続いたんですね。それをですね、こともあろうに鹿児島県警の本部長がこんなものがバレたら俺は出世できないつって隠蔽しちゃったのね。

内部書類を札幌にいる小笠原さんていうフリーライターに送って、それをHUNTERっていうネット媒体がニュースにしようとしたのか、確か福岡でね。そのことについて最後に述べておきたいんですね。
何が大問題なのかというと、今回ね、鹿児島県警が不祥事の隠蔽をするために、自分ところの部長ですよ、生活安全部長を逮捕したのね。

これがね、典型的な例ですよね。自分たちの不祥事を隠すために自分の身内を逮捕するっていう情報提供者を逮捕するっていう、一番やっちゃいけないことなんですよね。
それに対してね、新聞とかテレビとかのいわゆる記者クラブメディアってほとんど反応してないんだよね。

これはね、確かに日本ペンクラブとね、新聞労連がね、これに対する抗議声明を出したぐらいでね。まずいと思うのは、日本新聞協会、何にも言わない、見殺しにするつもりだね。
でね、ちょっと新聞社の友達に聞いてみたんだけど、鹿児島県警の記者クラブにいるテレビとか新聞記者ってのがほとんど反応していない。で、ほとんど何もしないと。

つまり、見殺しにしようとしてる。これはね。報道の自殺じゃなくて、もうね、自殺を通り越して自爆ですわ。自爆テロ。

だって警察がね、情報提供者を逮捕してね、その逮捕のためにハンターっていうインターネットメディアに家宅捜索をかけてるんだよ。その家宅捜索の令状に、ハンコついた裁判官も大馬鹿野郎だと思うけれど。

それに対してね、新聞はね、そのハンターなんて報道機関じゃないっていう態度をとってるのよ。

報道のそういうね、社会に、警察がこんなに腐敗してるっていうことを警告するためのあれは内部告発であるという観点が全くない。これは恐ろしい話だよね。

もっと重大な問題だと思うのは、その鹿児島県警の、逮捕された生活安全部長が、記者クラブにいるメディアに、このことを、つまり県警の不祥事を垂れ込まなかったってことなんです。

鹿児島県にだって、朝日、読売、日経、共同、NHKとさぁ、全国メディアがいるわけで、地元のテレビ局もさぁ、民放5系列とね、NHKとあるわけでしょ。

その南日本新聞だっけ、地元紙だってあるよね。そのどこにも情報を提供しなかったのはどういうことなのかっていうことを皆んな理解した方がいいと思うよ。それは何かというと。要するに生活安全部長になるような人だから、多分刑事畑の出身なんですよ。

ということは、捜査で多分課長ぐらいやってる刑事で。多分警部かその上ぐらいでしょう。ということはね、新聞記者の夜討ち朝駆け家に押し掛けてくるを含めてね、その県警の記者クラブの連中っていうのは知り尽くしてると。だから彼は地元のメディアとか記者クラブにいる連中には教えない、教えなかった。つまり信用してないってことなんですよ。

こういう県警の不祥事というやばいネタをね、記者クラブのどこかの記者に教えたら、その一、県警側に情報が漏れる。筒抜けになる。あいつがチクってきましたぜって言われるね。もう一つは、記者が力量不足で信用できない。この二つの考えられる理由は。


これはね、要するに記者クラブの敗北なんですよ。つまりね、鹿児島県警の本部長の首が飛ぶような大スキャンダルを誰も教えてもらえなかった。つまり誰もそれほど信用されなかったということですね。理由のその一は、地元紙南日本新聞とかはさあ、元々鹿児島県の県紙でしょうね。

鹿児島県出身者が多いってことは、鹿児島県警と同じ人材層がいてね。中学小学校の同級生です、中学の同級生です、高校の同級生です、鹿児島大学の同級生です、みたいなのが鹿児島県警と南日本新聞にはうじゃうじゃいると思う。

これは僕ね、新米の駆け出しの時代ね。中日新聞になんであんたとこそんなに警察のネタがすぐ取れるの?って聞いたら、いや、高校が一緒だったからとか言うとったから直ぐ分かんのよ、そんなことは。でね、南日本新聞はね、そういう意味でね、ほとんど県警と人脈的にはツーカーなんですよ。だからそこにネタ持ってたら絶対に漏れると、本部長外に漏れる、隠蔽側に漏れるっていうのを、生活安全部長はそれを知ってたんでね、分かってたんだね、たぶん。

もう一つは。読売とかね、産経新聞。あれはもう警察の味方なんで、言うたらすぐに警察に筒抜けになるっていうのを、やっぱり生活安全部長は見抜いてるんだよね。そこに持って来ないでしょ。

じゃあ朝日とか毎日とか共同とかね、持ってたらっていう話でしょう。支局あるんだからね。だけど、だいたいね、朝日の鹿児島支局で警察担当してるのって、入社1、2、3年目、はっきり言って素人ですわ。

かわいそうな言い方するけど、入社1、2、3年目なんていうのは、大学生に毛も生えてない、毛の生えたようなもんで、素人同然でこんなデカいネタは絶対に扱えない。

生活安全部長も毎日ね、そういう毎日新聞とか朝日新聞と共同通信の新人記者と日々接してるわけよ。で、うちの息子と同い年なんだねとかね、朝日さん、うちの息子もアレだよ、23でね、今年就職活動とかしてんだよ、今度紹介してくださいよとかそういうやりとりやってるんですよ、僕もやってたからね。そんな奴に自分の組織が潰れてしまうような大スキャンダルを渡します?

こいつには絶対扱えないと思いますよ。僕だったら。僕だったらね、僕がもし朝日新聞の社員でさ、朝日新聞社長が首が飛ぶなあというネタをもらったと、手に入れた所で、それをさ、23の若い記者に渡すかというと絶対渡さん、やっぱり20年ぐらい経験のあるベテランの方に渡すよね。

だからね、これはね、全国紙の悪いところで、朝日とか毎日とか共同とか、読売もそうだけど、日経は話にならわね。もともとあの事件報道なんかやる気ないし、日経はね。だいたい1県に一人か二人くらいしかいないんですよ、記者が。で、これ話にならない。

全国紙の悪いところはね。そういう鹿児島とか宮崎とか大分とかね。要するに九州で言えば福岡以外で、あと大阪、名古屋、東京っていう都市圏以外のね、地方支局ね、県庁所在地の、にね、入社1、2、3年目のそのピヨピヨの素人に毛も生えないような記者たちを配属してね、警察担当をやらせるんだよね。

それがなぜかね、記者教育なんだとか言って勝手に言ってんの、あいつら。そういうの40年間変わってない。僕が若者で23歳の大学新卒だった頃から変わってない。そのおっさんが今61歳ですよ。だから38年間変わってないわけ。俺の先輩はもう20年前からそうやったって言ってるから、多分60年ぐらい変わってない。

だから、全国紙ね。朝日毎日はどういうことかというと、地方の警察取材なんて軽蔑してるっていうことなんですよ。蔑視してるってことなんですよ。だから、そういうろくに戦力にもならないようなやつを担当させるわけね。

勝手に教育の場にされたら困るっていう話なんだよ。地方の人はいい迷惑。そんなさ、朝日新聞だか、鹿児島県民ですけど、南日本新聞は取らずに朝日新聞とってますとか言う人時々いるよ。

俺が三重県の支局にいるときも、うちはインテリなんで、朝日新聞取ってますが言う人いるけど、すんませんつって僕なんか謝ってましてね。何でかつったら書いてんの23歳大学新卒の私ですからね。もちろんその頃はもっと先輩の記者、20年目ぐらいの先輩の記者がいて、大事な記事をその人が書いてたから多少マシでした。

だけど今ね。ある全国紙の記者に聞いたら、そういうね県庁所在地でも40歳ぐらいのデスクと1、2、3年生が3人いるだけなんだって。だから何て言うのかな、10年目、20年目ぐらいの主戦力になるようなベテラン記者がいないのよ。

これなぜかというと、新聞が売れないから。コストを削減するためにどんどん人を削減してるから。そうなっちゃった。で、それに絶望して辞める人多いよね。特に中間管理職クラスで辞める人多いね。

悪循環に入ってる。完全に。だから今のそういう日本の新聞ていうのはね。例えが悪いけど、がんで言えばステージIVだな。で、余命宣告されてる段階。まもなく完全に死ぬ。

そこにね、鹿児島県警の本部長が隠蔽に加担するっていうスキャンダルが出てくるっていうのをね、ステージIVの癌患者にトライアスロンをやれみたいな話でね、ちょっとそれは無理じゃないですかと。と思いますね。


この問題って凄まじく大きい。僕、報道の脳死って書いたでしょ。あの時脳死だったんですよ、本当は。


もう。だって、福島第1原発事故が起きた時に、この新聞、我が国の新聞はもう戦闘能力がないっていうことが分かった。つまり、ああいう戦争に次ぐようなクライシスに対して手も足も出ないっていうことは僕が書いたわけ。

要するに3.11の報道、津波も含めてですけれども、で、日本の新聞は全く太刀打ちできなかったという内容なんですよ。これね、2012年に書いた本だけど、状況は12年後の今、そのまんまどころか、より悪くなってる。要するに警察が不祥事をして、しかもそれを隠蔽するという、何て言うのかな、権力監視として、権力の監視として最もやらなくてはいけない仕事が出てきた時に、こちら新聞の側はステージIVの癌患者みたいなそんな感じ。

今ね、報道機関に対して指摘されてる問題っていうのは、僕が会社を辞める時にもう悩み尽くした問題なのね。そういう人減らしとかね。何て言うのかな、人材の配置が間違ってるとかっていうのは、僕はこの組織に入ったら自分の未来はないなと思ったから辞めたのよ。21年前か正確にで、

鹿児島県警事件見てると、あのまんまやな、あの連中はと思うわ。つくづく思う。だから40年間続いてる問題がずーっと何の改善もされずに朝日の経営陣は何の改善もせずに放置してるわけ。ずっと歴代ね。

そら癌も進行するでしょうよと。あるいはね、肝硬変を起こしてるアル中のおっさんがね、酒飲み続けてるんだけど、誰も止めないとかね。だからそんな感じですね。だからダメになるんだろうなと思いましたんで。

それはね、新聞なんかが勝手に潰れるのは別に構わんのですけれども、問題はね。情報提供として、こういう不祥事が起きた時に、県警の部長クラスが、このネタは新聞には持って来ないし、テレビも駄目だし、どうすればいいんだという風に考えたっていうことなんだよ。

それぐらいもう日本の新聞やテレビはもう信用されてないってことなの。だからもう機能してないじゃなくてもう死体だよね。日本の新聞テレビはもう当てにしなさんなっていう話で。

あの福島第1原発事故に関しては私が見張っておりますので、私のツイッターなりね、私のノートなり読んでいてくださる、あるいはYOUTUBEでもいいんですけど、見ててくだされば。



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