ではフランス革命を描いた漫画で三位はやっぱり上げないといけないでしょうね
「ベルサイユのばら」
当時私がまだ若いころ(連載時)読んでいましたが、実はそんなにいいとは思いませんでした
同時に「エースをねらえ」も連載中で二つの人気でマーガレットは大変な人気だったと後で知りました
しかしどちらも?という感じでしたね
当時の私はとにかく萩尾望都一辺倒でしたから、ほかに目がいかなかったのもあります
{エースをねらえ}に関してはそれ以前に「スマッシュを決めろ」を読んでいたので、それに比べればというのもあります
にしても、「ベルサイユのばら」くらい世の中にフランス革命に関して影響を与えたものはありませんね
これらのファンの方はやっぱりフランス革命を調べたりしたんでしょうかね
私は「デビルマン」が好きで「魔女狩り」を読んだりしました
ベルサイユのばらの印象というと実はあまりないんですが、王妃の漫画では描かれなかったその後の方に興味があります
彼女は夫亡き後カペー未亡人と呼ばれて、地面より低い地下牢に閉じ込められました
冷えが彼女を苦しめましたが、苦しめたのはそれだけではないと思います
よくルイ16世が可哀そうみたいに言う人がいますが、実はかわいそうなのはルイではなく、残されたアントワネットの方です
コンシェルジュリーにいた期間は一年もないけれども、その間マリーはずいぶん変わり、裁判でも立派に証言したという
証言しても死刑は免れないのですが、やっぱり人間というものは肉体に苦痛が精神を強くするんですね
精神的な苦痛はただ人間の精神を弱くするだけですけどね
王妃時代の彼女はただのおバカさんだったけど、処刑されたの彼女は苦難を乗り越えた立派な人間でした
実は池田利代子の書く漫画で私が一番好きなのは長編を書くよりも先に書いた「ごめんなさい」という短編でした
第四位は「マリーベル」
これも連載時に読んでいました
多分他の連載漫画が目当てだと思いますが、主人公のマリーベルの兄がサンジュストだったという設定で、マリーはおそらくフランス貴族の生まれなんですが、庶民と同じ生活をしていました
革命と、言いうかサンジュストと演劇をくっつけたのですが、まあ、政策として演劇で民衆に色々と吹き込むのは考えられるかなあと思いました
マリーは女優という職業で、その才能もあるという設定
更にライバル女優のジャンヌがサンジュストとできてしまったり、最後にはギロチンにかけられたりと色々とありました
一番印象に残っているのは、歩いているマリーからパンを奪った泥棒がいて、見渡すと浮浪者があちこちにいて、皆お腹を空かせていて「いつの間にこんなにパリには人が増えたの」と思うところでした
次はデザインナー漫画の順位を決めたいかな