花摘むオバサンを、からかう気分は無かったにせよ・・・
いや、嘘だ。
ハッキリとからかって、このブログに書いた事の報いが、私自身に返ってきたようだ。
お陰で、あの時の花摘みオバサンと同じ狼狽を、同じ山で晒す事になった。
明星山の呪いとしか言いようは無いだろう。
てな訳で、明星山を飛ぶように降り、自転車まで戻ってきた。
(あ、そうだ。タイヤ・・・)
ずっと気になっていたのだが、明星山に着く手前あたりから、タイヤから変な走行音がしていた。
まさか、パンクって事は・・・
ありゃりゃ、やっぱりパンクしてるじゃん。
弱ったなあ。こんな日に限って財布持って来てないよ。
自転車屋で直して貰う事も出来ないじゃん。
しゃあねえ。押して帰るべ。
ロードバイクに乗る前は、必ず空気圧を規定量入れて走るようにしている。
なので、途中までは問題なかった筈だ。
明星山まで、あと数百mと言うあたりで、音が気になりだしたから、途中で何か踏んだに違いない。
明星山の呪いがここでも降りかかる。
小雨だった空までもが、本降りになってきたのだ。
パンツまでびっしょりだ。
土砂降りの中、自転車を押すオヤジ。
この図柄、かなり惨めだぞ。
ずぶ濡れになって帰宅。
「なんばしよると!」(家内)
「うるさい!何も聞くな。」(私)
一目散に風呂に入ったのは言うまでもない。
風呂から上がり、スマホを見せながら、
「ほれ、コクラン。今日は蕾が咲いとった。」
「ち!てっきりコクランとばかり・・・」
と言う、前回の会話がここで交わされるのだ。
空を見上げる。
わざとのように、雨はあがっていた。
クソッタレ!
何はともあれ、車の荷台にバイクを積み込み、自転車屋へ。
「パンクですね。でも何かを踏んだ穴じゃないですね。」(店員)
タイヤとチューブの摩擦によるもので、空気圧不足が考えられるとの事。
なのでチューブ交換になるらしい。
えー!んなわきゃないけどな。
現に朝、規定量入れたつもりやけど・・・
明星山の呪いと言うしか、他にないではないか。
帰りには、今度はエンジンチェックランプが点灯。
なんだよ!
一体全体、今日って日は。
色々と襲い掛かってきやがるなぁ。
ピットイン。
「O2センサーでした。こちらは定期的に清掃が必要でして。問題ありません。」
ほ、大したことなくてよかったよ。
もう、何もありませんように。
名も知らぬ花摘みオバサン。
ごめんよ。