保証交換予定となっていたトランクのルームランプ。部品が届いたということで、交換に行ってきました。
作業自体は正味数分で終了。交換されたルームランプはガッチリはまってびくともしません。これでスッキリしました。
新春セールの記念品までいただいてしまい恐縮であります。
ちょっと時間があったので、六本木のメルセデスミーに寄って、登場したばかりのメルセデスベンツ・E350deに試乗することにしました。
六本木のこの施設、行く度に良い印象しか残りません。最近増えている、ブランド発信や試乗体験施設の中でもピカイチだと思います。今回も満足度100%の対応をしていただきました。
試乗車のE350de。2リットル直4ディーゼル(194PS/400Nm)に440Nmを発揮するモーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)。
車両本体価格は税込875万円。試乗車には、さらに26.1万円のエクスクルーシブパッケージが装着されており、コミコミ価格は900万円強となります。
EクラスのPHEVには、2リットル直4ガソリンとモーター(211PS/350Nm+440Nm)を組み合わせるE350eもあって、そちらは税込852万円。「ディーゼル代」はおよそ23万円ということになります。
CクラスのPHEV(C350e)にはワゴンが用意されていましたが、EクラスのPHEVではガソリン・ディーゼルともセダンしかありません。
確かに、このトランクルームの電池の張り出し方をみると、ワゴンのPHEV化は難しそうです。
ただし、電池は出っ張っていても、トランクスルーは装備されています。
ディーゼルエンジン車なので、給油口のキャップは緑色。隣の青いキャップは、アドブルー(尿素水)の注入口です。
OM654型ディーゼルエンジン。1950ccで194PS/3800rpm、400Nm/1600−2800rpmを発揮。燃費性能は未公表。
インテリアは、他のEクラスとかわるところはほとんどありません。違いといえば、メーターのあちこちに、ベンツの電動車共通ブランドの「EQ」が表示されるところくらいでしょうか。
いつもの試乗コースへ。
まず気になったのは、動き出しの反応が鋭すぎること。こちらは少しだけアクセルを踏んだつもりなのですが、車がドンと前にでます。スムーズに車を発進させるにはかなりの気をつかいました。これは、以前に試乗したE350eやS560eでも感じたことです。
同じ完全モーター発進のベンツでも、BEVのEQCでは容易にスムーズな発進ができたので不思議。もちろん、純ガソリン・ディーゼルのベンツも、世界トップレベルのスムーズな走り出しが可能です。
いったん動き出せばスムーズで、完全モーター走行らしい静かでパワフルな走りが楽しめます。
電池が満充電されていて、なかなかエンジンがかからなったので、チャージモードに入れて強制的にエンジンを回してみました。エンジンの音と振動は、やはりディーゼルだけあってかなり気になります。
ディーゼル車同士の比較では静かであることに間違いありません。しかし、PHEVの場合、圧倒的に静かで滑らかなモーターとの落差が大きくなってしまいます。ガソリンのハイブリッドと比べるとこの点は不利。
乗り心地について。スポーツパッケージが標準装備される足回りは、街乗りではかなり堅さを感じます。
車重が重い(数値は未公表)ので、ドッシリした感じはありますが、低速では揺れの収まりがいまひとつ。前後に揺さぶられ、フラット感を欠くような動きも出ます。スピードを上げていくと印象はよくなるのですが。
市街地では、とろけるような極上の乗り心地を提供してくれるMIRAIに慣れてしまうと、Eクラスの堅さは容認できなくなってしまいました。
純モーター駆動のMIRAIに乗り慣れてしまうと、ガソリン車でもエンジンの音と振動が気になってしまいます。ましてやディーゼルでは……。なんとなく予想していたとおりでした。
ドイツメーカーのディーゼル車は、ベンツを含めて2台所有したことがあります。私自身に、ディーゼルに対するアレルギーなどはないはずなのですが、それでもこう感じてしまうのかということで。
ドライバビリティに関しても、純EVの滑らかな加減速に慣れてしまうと、エンジンが駆動にミックスされる際の段付きなどがどうしても気になってしまいます。純モーター駆動の利点はとても大きいですね。
ベンツEクラスと比べてもまったく遜色がないか、部分的にはそれ以上のドラビリと乗り心地を提供する、MIRAIの実力を改めて確認することになった試乗でした。