2015.10.2 和田さん宅へお花を習いにいきました。

 

 

昨日の嵐は嘘のように、本日晴天。

あちこちで、体育大会のアナウンスが流れている。

 

『萩咲く頃に』の半立ちを前に、金沢さんと一緒に

劇団創立メンバー和田さん宅へ、お花を習いにお伺いした。

和田さんのお知り合いの橋新様もおられ、

丁寧にご指導いただく（実に2時間半程）。

1万円はするであろう生花・生木が多種多数用意されている。

和田さんは、まず花や木の説明をして下さる。

錦木（にしきぎ）が冬には枝だけになること。

銀香梅（ぎんこうばい）の葉に香りがあること、などなど。

洋花は四方バランスよく飾るのだそうだ。

和式は右やや手前の空間を空けるらしい。

 

空間を空けるのは素敵なんだけれど、

どうしても左に花木が寄るから、乾山が倒れて

辺りが水浸しになった。

こういうのってどうしているんだろう、とちょっと困った。

上弦・下弦など風流な表現。正確な比率で三角形を作る。

壺の中に横棒を入れて花を安定させたり、

 

菊を逆さにして水をかけたり、

茎を2㎝ほど切って、それに菊を刺して乾山に刺したり。

お花を吟味し、両手で持ったり、

切り方一つとっても、お花を大事にする心を言われる。

雑にぶっ刺したり引っこ抜いては駄目。所作も美しく。

でも、菊の葉を大胆に手でそぎ落としていく。

胸刺し？なる手前に伸びる枝などを「邪魔だ」と切っていかれる。

何が必要で何が邪魔なのか、素人目には分からない。

一番驚いたのは、盛り花の主役は、花よりも木だったことだ。

えっ、硬くて切りにくい、この地味な木が…と思った。

そういうのって「常識」レベルなんだろうか。

華道やっとけば良かったと思った。

それから、庭からアジサイの葉を取ってきたりした。

とりあえず、言われたとおりにアレヤコレヤと活けてみると、

 和田さんは「まあまあ、ええやろう。良しとしとこう」と仰る。

「何がいかんのやろか」「何でやろう」と金沢さんとブツブツ言っていると、

「ものを教わる時は、“ありがとうございます”　“すみません”　“分かりました”　だけしか言ってはいけない」と

やんわり仰った。そういえば前にも言われた気がする。

遊び半分でグチャグチャ言いすぎた。

確かに、まずはそういう姿勢から学ばなければいけない気がした。

《お茶・お華 etc…》は憧れはあるが、堅苦しくてかなわないと思っていたが。

そうだよな、簡単に人に何でも聞いて済まそうとする根性がいかんのかと思った。

演出に激怒される時は必ず、「何故」と聞き返す時だ。

生意気な気持ちが出ているのかな？

 

花が沢山用意されていたおかげで、5パターンほど稽古ができた。

意外に真剣な作業で集中力を要するので、疲れた。

しかし、これだけ贅沢にさせてもらって、

「あと3回は来なさい」と親切に仰って下さったのには感謝である。

結論：個性より前に、ゆるぎない「鉄則」。

とてもとても面白かった！！

今日一日で、やたら賢くなったような気がした。

帰り際、雑談で、昭和以降の方は洗濯物をふんわり畳む。

明治大正の方は、手のぬくもりで何度も折り目をつけて

アイロンがわりにすると、所作見せて下さった。

手熨斗？

また賢くなってしまった。