川の向こうに背の高いビルが林立している。アメリカの大都市の少し郊外に近いところという感じの風景。
川岸には広い道があり、並木が続いていて、キラキラとした朝の光が満ちている。。そこを、小学校低学年くらいの年頃の、白人と黒人の子どもたちが10人ほど、うれしそうに走ってゆく。思い思いにオーバーやマフラーや手袋を身につけて、みんな歓声をあげてかけっこでもするかのように走ってゆくのだ。
川面は凍っていて、私はその川面の真ん中でその子たちを見ている。夢の中で「この夢は何だろう?」といぶかしがっている自分がいる。
その私の足元から、舟形の小さな椅子(背もたれもないパイプの丸椅子があるでしょ?あの座面が舟形でクッションがないやつ)が、すぅ~っと氷を滑り出す。それはどんどん川下に向かって滑って行き、こどもたちを追い越してゆく。
パッと場面が変わって、その椅子が、とあるビルの入口に滑り込んだ。そして、ピカピカに磨かれた廊下を滑って行く。廊下の端には、掃除中なのか、モップやバケツが置かれてあった。
「なんだこれは?」と思う間もなく、場面はまた子どもたちの走るところへ。子どもたちはもうまばら。みんな学校に入っていったんだろう。
と、再びビルの中。廊下を滑る椅子は、クイッと右に曲がって、開いているドアの中へ滑り込んだ。ほどなく、椅子はドアから出てきてこちらに滑ってくる。そして、それを追いかけて、ビジネススーツのサラリーマンたちが出てきた。メガネをかけてぽっちゃりした中年の男や、背の高い細身の若い男など。みんなけっこう仕事ができそうな顔と態度だった。
その男たちが私とぶつかりそうになったとき、目が覚めた。
意味不明。
昨日の明け方も夢を見た。
60歳ぐらいの夫婦が、草の生えた細い道から山の入口を覗いている。目の前の木はまばら。男の手には、小ぶりな鉄槌。
二人して何か出てくるのを待っているようだ。
と、木の間から人影が近付いてきた。
夫の方は少し躊躇っている風で、それを見た妻が「もう、あんたは、何をやってるの!」と、夫の手から鉄槌を奪うように取り、「出てこれるものなら出てきなさいよ!」とキツイ口調で影に吐きかけた。
近付く影は小さい。木の陰に見え隠れしながら、少しずつ姿を現したのは、縞模様の半袖シャツと半ズボンを履いた、10歳ぐらいの男の子だった。
夫婦が立つ小道の際の木に半分身を隠すようにしながら、男の子はこちらを覗き込む。妻は鉄槌を振り上げんばかりに叫ぶ。「何なのよ!来なさいよ!」 夫は妻の背後で、黙って二人を見つめている。
ふと、男の子の空気が変わる。意を決するようにして男の子は全身を表わした。小さな体に邪気のようなものがまとわりつき始める。
夫婦は一歩二歩後ずさり、男の子はゆっくりと足を踏み出した。しかし、小道の際の草の上で立ち止まり、そこからは進もうとはしない。至近距離で対峙する夫婦。妻の手の鉄槌は、握りしめられてはいるが、振り上げられていない。男の子の表情が変わる。目の色が徐々に銀色に変わり、口が大きく開かれると、金属質のような歯が光った。
「なんだ、こりゃ?」と私の意識が叫んでいる。恐ろしく、沈黙した、そして明るい空間。
目を転じると、夫婦の立つ小道は広いグラウンドの縁にあった。数人の人たちが、グラウンドの方を向いて直立している。グランドに人気はなく、夏のような陽射しが照っていた。
そこで目が覚めた。
やっぱり意味不明。
実は、今朝も夢を見たのだが、現実半分夢半分のような妙な夢だったという印象だけが残っていて、よく覚えていない。でも、気分はすごく微妙。
大丈夫かなぁ、オレ。
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