毎日が遺言

命日

 昨日、若くして亡くなった元同僚のお宅におじゃました。
 彼が亡くなってもう11年になる。11年前の7月7日に突然の病に倒れ、四日後の11日、天国へと召された。キリスト者である彼のお母さんは、「息子は与えられた為すべきことを全うして神に召されたのです」と涙ながらにおっしゃっていたことを今も思い出す。
 彼は30代半ばで妻はなく、お母さんとおばあさんとの3人家族であった。そのおばあさんも今は亡くなり、家にはお母さんお一人でお住まいである。
 毎年、7月7日頃に花を持って、別の元同僚と二人でおじゃましている。家で採れた野菜などを持っていくととても喜んでくださる。毎年同じ思い出話をし、麦茶とフルーツをお呼ばれし、彼の先祖の出身地の奄美の離島の黒糖焼酎をいただいて帰る。
 残されたものは年々年を取り、死んだものはいつも変わらぬ微笑みで写真に収まっている。
 来年もお母さんが無事でいらっしゃることを願う。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「くらし」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事