お風呂に入っていると、あとから来た妻が脱衣場で「あっ、あっ!」と声をあげた。 湯船から「どうした?」と尋ねたら、「靴下を脱ごうとして、爪先から抜こうとしたけど抜けなかった」と言おうとして、「靴下、ぬ…ぬ…ぬ…ぬこうとしたけど」と言った。 「う~む、言葉がスムーズに出なくなってきたのだなぁ。年か」などとからかってやった。 妻がお風呂に入ってきて、湯船の中で私の横に座ったとき、妻の肩が湯から出ていたので、私が少し身体を沈めて妻の肩が湯に浸かるようにした。 「気もちいい~」と喜ぶ妻に、「喜んでもらえましたか?」と言おうとして、「喜んでもだえましたか」と言ってしまった。 いくら何でももだえやせんじゃろ。 妻はただ「うふふ」と笑っただけだった。反撃されないとかえってコワイ…