鳥網(トナミ)、鳥座・塒(トグラ)[鳥の巣、鳥小屋の意]
単音節の名詞を繰り返して同じ意味を表すのは、手テとオテテ、乳飲子のチとチチなど例があるので、鳥をトトと言ったとするのも理解できなくもないです。
それで再びヒに戻って考えてみると、小さくて鳥でヒというと雛ヒナが思い浮かびます。
それで雛で検索してみると鳥の雛ではなく雛人形のヒナについて、人形辞典の項目が出てきました。
ひな〔雛〕鳥の雛のごとく小さい人形の意。
古くはひひな、あるいはひいなといった。生まれたばかりの鳥の子がヒヒと鳴く、即ちヒヒナクのつまったのが語源という。昔から小さい物をあらわすのに、雛鳥、雛菊、雛型などという。
雛が「ヒヒと鳴く」のに違和感がありますが古語辞典で見るとヒヒメクで「ぴいぴいと声を立てて鳴く」とあります。
上古h音はp音であったとされますから、ヒヒの実際の発音はもともとピピ、ピィピィであったわけです。
するとヒヨコはピヨコ、ピヨピヨ鳴くからピヨコになったと想像がつきます。
ヒヒから始まる古語にヒヒラクで「べらべらしゃべりまくる」とあるのも面白い。もとの発音はピピラクで雛がピィピィ鳴くようにうるさい様子を形容したものと想像されます。
少し脱線しましたがヒトトのヒはもともと雛鳥の鳴き声のピィから来ていると考えると、音と漢字表記の小鳥原川がピッタリ一致してスッキリしました。
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ここまで書いて下書き保存していました。
写真を撮影したのは7/16で芸備線も既に復旧しているようです。
このあと古語についての考察をもう少しする予定でしたがここまでで投稿することにします。
色々考えてみたことを備忘録として記すと…
雛と同音の鄙は語源的には日無とされている。
光は古の発音がピカリ、光るはピカル
ヒカリの語源は擬態語に違いない
ヒメ・ヒコは日女・日子
日のピと光ピカリのピは関連あるはず。
東ピムガシは日向し、天照大御神のムカツヒメ、六甲は向のムコ etc.
ピヨコちゃんで鶴太郎のギャグを思い出して調べてみると元ネタのてんやわんやのレコードがYouTubeにありました。聞いてみると、あのねのねの赤とんぼの唄の本歌でもあると分かりたまげました。
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