諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

民族

2012年04月20日 12時47分30秒 | つぶやき
以前にフィリピンの民族について日記を書いたことがあったが、
こんなに多数民族だったとは・・・




世界民族博覧会

実際にネイティブと呼ばれる人達を何度か目にしたことがあるが、
どの民族に属するなどとは考えたことがなかった。

民族によって話す言語も違うようであるが、私の身の回りは
タガログ語のタガログ族、セブアノ語を話すセブアノ族、イロンゴ語を話すヒリガイノン族、
北部に多いイロカノ族、ぐらいしか意識をしたことがない。

日本と違い小さな部族の集まり、しかも話す言語が全く違うとい異質の物を感じる。
同じ国同士で言葉が通じない場合も多く、特に地方出身の人達は、国語である
タガログ語ですら理解しない人を何人も知っている。

彼らは自分の生い立ちなど判るよしもなく、商売柄従業員を募集する場面が多い私だが、
面接をする際に会話を交わす、とそこまではいいが、いざ採用をしてみると、
フィリピン人客に対しての応対がどうもしっくり行かない。

よくよく観察してみると、タガログ語をよく理解していないのである。我々からすると
フィリピンイコールタガログ語というイメージはあるが、タガログ語すら理解出来ない
フィリピン人もいるということである。

では彼らは何語で会話をするのかというと、それぞれの地方の言葉しか理解出来ないのだろう。
以前から不思議に思っていたことがある。
面接に来る際に一人しか募集していないにも拘らず、複数で面接に来る女性が多い。

出来る事なら友達と一緒に採用して欲しいという旨を伝えられるが、複数は必要ないので
一人だけ採用するとする。履歴書には出身地を記載してあるが、地方から出て来て直ぐに
面接に来る場合、タガログ語を話せない女性が3分の1程いた。

注文取りに行き、後に明らかになることではあるが、チンプンカンプンな対応の理由はそこにあった。
就職したはいいが、ついて行けない、しかもそこには日本人というこれも語学が決して流暢ではない
民族が客として来る場合もある。

彼女たちにして見れば差し詰め我々日本人が英語圏ではない外国人を相手にするほどの難解さが
そこにはあるのだろう。ここに住み始めて解ったことでもあるが、全てのフィリピン人が英語もタガログ語も
理解出来ると言うことではないと言う事である。

前出の民族博覧会のサイトで紹介しているフィリピンの民族の分類、正に我々が理解出来ない程の
複雑な民族構成なのだと思うこの頃である。



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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他民族国家 (きら)
2012-04-20 18:39:37
ショウタさん、こんばんは。

いや~!他民族とは思って居ましたが、こんなに多いのですか。
日本の戦国時代の様に、部族紛争も沢山有ったのかな?

英語を喋れない私が言うのも可笑しいですが、近年感じる事は
フィリピン人でも英語が喋れない人が多い事に気が付きます。
以前はTVも英語が多かった様な気もしますが、今はタガログ語が
主流な様な気もしますが、私はどっちも解らないので
関係無いですが...(笑)
それにしても、タガログ語で喋っていたら急に英語になったり、
ミックスで喋る傾向が多く、余計訳が解らなくなってしまいます。(笑)

以前はフィリピンの国語は英語と紹介されて居た時期が有りましたが、
今では、国語はフィリピン語(タガログ語)で、英語は公用語と
いう位置付けみたいですね。

英語が通じる国フィリピンと言うのは、他の東南アジア周辺国
に対しても、大きなアドバンテージだと思うのですが。

女の子の採用は、若くて可愛ければタガログ語を喋れ無くても
オイラ的には大丈夫です!(笑)
でも...それでは使い者にならないですね。(爆)
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バイリンガル?? (turu)
2012-04-20 20:36:38
こんばんは、ショウタさん、きらさん。

日本でも青森・鹿児島・沖縄など、その土地の人が話しているのを聞いていると、私にはチンカンプンです。方言の範疇を越えて、異言語にさえ思えます。
TVの普及や学校教育のせいか、「標準語」が広まっていますので、私が関東の人間だと判ると、「標準語」で対応してくれますが、そうでなければ理解できません。

フィリピンの場合、本当に大変ですね。
タガログも英語も理解できない人は、職に就くのも難しいのでしょうね。
貧しいエリアに住んでいる人達は、英語が出来ない人も多いようで、フィリピン人がバイリンガルであるかのように捉えるのは幻想のようですね。
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>他民族国家 (ショウタ)
2012-04-21 00:14:55
きらさんこんばんは。

>フィリピン人でも英語が喋れない人が多い事に気が付きます。

多いですね、まだ我々が接している人達は喋れるようですが、
小学校も行っていない子供たちも沢山いるようですし、
それこそ国の教育課題でもあるでしょうね。

>タガログ語で喋っていたら急に英語になったり、
ミックスで喋る傾向が多く、余計訳が解らなくなってしまいます。(笑


それそれ、確かにボキャブラリーの少ないタガログ語ではカバーしきれないのは
判るのですが、日本語とタガログのミックスよりも分かりやすいかも(笑)


>英語が通じる国フィリピンと言うのは、他の東南アジア周辺国
に対しても、大きなアドバンテージだと思うのですが。

最近うちの娘まで英語を話すようになりました。そりゃそうですねあれだけ毎日DVDを見ていれば・・(笑)


>若くて可愛ければタガログ語を喋れ無くても
オイラ的には大丈夫です!(笑)


得てして天は2物を与えず、という感はありますが(笑)





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>バイリンガル?? (ショウタ)
2012-04-21 00:22:09
turuさん、こんばんは。

>TVの普及や学校教育のせいか、「標準語」が広まっていますので、私が関東の人間だと判ると、「標準語」で対応してくれますが、そうでなければ理解できません。

そうなんですよね、まだまだ家にTVのない家庭が沢山有ると思います。
学校教育プラス、メディアの伝達がまだまだですね・・・。

>タガログも英語も理解できない人は、職に就くのも難しいのでしょうね。

よくしたものでそれなりの職業もあるのですね。縫い子、所謂ミシン踏みや洗濯などの仕事などについているようです。

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標準語 (タガイタイ・ダニエル)
2012-04-21 06:07:42
ショウタさん・皆さんおはようございます。
 日本でもフィリピンでもテレビが各家庭に広まるにつれ、標準語が広まったように思います。
タガログ語が広まる前は他民族間とのやりとりは、英語が主流、英語無くては民族を越えての仕事は出来なったですね、今は標準語で有る、フィリピン語に変わった気がします。最初から標準語の母体である、タガログ語を話すタガログ族には、有利だったのですね、45人数が多いから、力関係で仕方がないのでしょうね、
返信する
標準語 (タガイタイ・ダニエル)
2012-04-21 06:12:40

ショウタさん・皆さんおはようございます。
 日本でもフィリピンでもテレビが各家庭に広まるにつれ、標準語が広まったように思います。
タガログ語が広まる前は他民族間とのやりとりは、英語が主流、英語無くては民族を越えての仕事は出来なったですね、今は標準語で有る、フィリピン語に変わった気がします。最初から標準語の母体である、タガログ語を話すタガログ族には、有利だったのですね、人数が多いから、力関係で仕方がないのでしょうね、

 ショウタさん・前のコメント意味不明の数字が入っちゃった。ゴメンナサイ、
返信する
>標準語 (ショウタ)
2012-04-21 08:41:52
おはようございます、ダニエルさん。

思うにルゾン北部の人達と南部のミンダナオの人達とでは全く生活様式も言語も違うような気がします。

うちのように小さな店でも各地からの出身者が来るのに、
大きなビジネスの方は尚の事だと思います。

ただ感じるのは、南部のビサヤ方面の人達と、北の人達とでは、
反りが合わないのでは感じることが有ります。まあ言語の問題もありますが、
人種の違いもあるのかも知れません。
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Unknown (ゆみ)
2012-04-21 22:24:57
うちのBFは、ルソンのカリンガ・・・山岳民族の元首狩り族です。ビサヤのほうでで 彼はカリンガ出身ですって紹介したらどん引きされてしまいました。
後から聞いたら 気が荒いとかそういう先入観があるそうで・・・彼は彼で ビサヤでは外国人状態で不安というし・・・というのは、ビサヤの人は、ビサヤ語のほかに いわば国語としてのタガログがわかるけど自分は タガログもしくは英語(日本語も)しかわからない。ということは 向こうは自分の言うことを理解するけど 向こうの言うことは自分が理解できない それが不安だと。
また おっしゃるように性質の違いもあるようです。
私のほうが 完全に外国人ですから どこでもなじめますね・・・ある意味。
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Unknown (ショウタ)
2012-04-22 00:42:12
ゆみさん、お久しぶりです。

我が家にイザベラ出身の男性が下宿していたことがありました。
彼はビサヤ出身のうちのカミさんと全く合わず、苦労しました。

確かにそういう意味じゃ初めから現地語の何も解らない外国人の方が
遠慮は無いでしょうね。

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言語も政治力学? (ボニー)
2012-04-22 08:45:20
フィリピン関係の本をかたっぱしから
読んでいる自分としてこのようなタイトルの
話はとても興味があります。

タガログ語人口よりもセブアーノ語人口が
多いのにもかかわらず、フィリピン語の
母体がタガログ語ということはやはりルソン
マニラ及びその周辺がフィリピンの中心という
歴史的な既成事実が反映したんでしょうね。

中国の普通語(プートンファ)の母体は北京語
です。ここにも同じ力学が働いています。

世界の中心はアメリカ、だから国際語は英語。
言語は政治的なものなんですね。

世界の中心は中国という中華思想が台頭
してきていますが、中国語が国際語として
認知されることは当面なさそうです。
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