てまえみそ日記

布ぞうりを作ったことやその他のことなどを記す。
年に一度はばあさんの手解きで味噌造りをしている。

源氏物語を読むー須磨

2018-05-10 | 
京に居辛くなった源氏は須磨へ下る決心をしたが須磨を選んだ理由は近いからか、いつでも

帰れて手紙のやり取りができるから、呼べば女たちがすぐに駆けつけられるから?

紫の上は知らないところで浮気をするのではないかと疑うのも当たり前だ

着いて数か月もすると寂しく退屈し、残してきた女たちのことが気にかかり手紙のやり取り

があるが弘徽殿の太后の鹿を馬と諂う者がいるのは不届きとの話に縮み上がってそれもなく

なる

趙高や王昭君の故事があったり漢詩を吟じるなど漢文漢詩の影響が見られる

漢文の素養があるならだれがどんな業績を上げ仕事をしたかわかっているはずだが源氏のそ

れは全くわからない出てくるのは踊り楽器の演奏詩歌ぐらいで遊び人になってるのはなぜか

女たちを源氏とかかわらせて人生に転機を起こさせる触媒ではないかな、源氏より女たちに

注目する読み方のほうが面白いか

さて源氏との不倫がばれてしばらく謹慎していた朧月夜は朱雀帝に仕えるが体は帝の傍だが

心は源氏のもとにあることを帝は知りながら傍に置くのははなんと辛いことだろうがそれは

朧月夜も同じことで致し方がないが

しかし源氏はいやらしい、我が子夕霧を見舞った後で亡き葵上の侍女で召人中納言と一夜を共にしたのはどういうつもりか女への愛情は厚いが我が子への愛情が薄い

これまで関わりのあった女たちには手紙をやりそれ以上のものには訪問して別れの挨拶をし

たのは大変なエネルギーの消耗だったろう、そして末摘花はどう扱ったのか気になるところ

ではあった

須磨でのやもめ暮らしはこれからどうなっていくのか

そうだ伊勢に行った六条の御息所からふみが届いてうれしくなり互いに別れたくなかったん

だ、それなら須磨に呼べばよかったのにと思うが、呼べばきっと来た

そこに明石の姫が現れるとまた生霊が祟って源氏が煩悶して物語としては面白くなると思う

がそうはならなかった

一時は出家したいなどと考えたんだからしばらく女のいない生活で出家した気分になればい

いだろうがそこに付け込んだのか「うちの娘はかわいいぞ」てなこと言われてその気になっ

て女房にした結果はお楽しみ

すきもの源氏にしたら手間が省けたということになった

平成の世では理解しがたいことだらけで読み進めることがこんなんでしょうがない

せいぜい疑問を書き連ねていこうと思う

次は明石だ