最近システム開発はサーバントリーダーシップが適していると耳にすることが増えてきた。
サーバントリーダーシップとは人に仕える(奉仕する)ことでリーダーシップをとる考え方だ。リーダーはチームメンバー一人一人に奉仕し、それぞれのチームメンバーの生産性を最大化することを目指す。メンバーはリーダーを信用し、その専門性を最大限に発揮して自信の業務に集中することができるようになる。
しかしながら、日本でそのままアメリカから来たマネージメント理論を真似しても効果が出にくいのではないかと想う。アメリカは多くの人がキリスト教のプロテスタントの国と思う。その結果、多くの人が下記の価値観を持っているのではないかと思う。
・人は全て神の前に平等
・全ての行動は神様が見ており、よい行いは人に見せびらかすものではない
・人にしてほしいと思うことを自ら行う
そうすると、プロジェクトのリーダとメンバーは自然とフラットな関係になり、お互いを尊重(尊敬の念を持つ)し、また、メンバー一人一人がリーダーからの指示がなくてもプロジェクトのためにできることに自然にとりかかることができると思う。このように一人一人が自律してプロフェッショナルであるからこそ成り立つのではないかと思う。
しかし日本では、一般的に下記の価値観ではないかと思う。
・目上の人を敬う
・良いいことをすると人に褒めてもらえる
・人に迷惑をかけてはいけない
そうすると尊敬の念が一方的でリーダーがメンバーに支えると言う考え方に違和感がある。リーダーに褒められることが原動力となるため、リーダーが行動を監視しフィードバックしないとモチベーションがでない。リーダーから指示されていないことに着手すると人の邪魔になるかもしれないので指示されるまではなにもしない。こんな風潮となってしまうのではないかと思う。その結果、働いている時間の長さわりに仕事は前進せずチームの仕事にパフォーマンスはでないのではないかと思う。
解決するには、チームのパフォーマンス向上のためには、(リーダー含め)全てのチームメンバーの価値観をひっくり返す必要がある。
しかし、何十年もかけて積み重ねてきた価値観を変えるには時間も労力もかかりすぎる。
ならいっそう、プロテスタントのミッション系の学校の卒業生だけを集めてチームの編成すればアメリカ的なマネージメント手法がすんなりはまり、パフォーマンスの良いチームができるかもしれない。
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