では、チッピング処理始めます。
塗料はガイアノーツのオキサイドレッドとクレオスの黒鉄色、目の細かいスポンジを使います。
ただ塩梅を見ながらやらないと、気が付いたら下品な非常に汚い廃車両になっているので、要注意です。
戦闘室内は、搭乗員が激しく動き回るので、派手目にやってます。
次は土埃を再現しますが、東部戦線クルスク地方はチェルノーゼム(黒色土壌)地帯なので、ウェザリングカラーのマットアンバーとグランドブラウンを混ぜて黒っぽい土埃を作ります。
これを足回りと車体の土埃が溜まりそうな所を中心に処理します。
キャタピラは凹部に入り込んだ土を再現するため、パステルのこげ茶と黒を粉末にして混ぜたものをふりかけてマットメディウムで固定し、ラッカーのつや消しクリアでツヤを整えます。
仕上げに凸部に4Bの鉛筆を擦りつけて、接地面の摩擦部分を強調します。
で、いよいよ本体への取り付けですが、ここでもやらかしが…資料では片側104枚でいけるはずなんですが…足りません…急遽2枚追加です。
今後、ドラゴンのキットにモデルカステンの連結キャタピラを使う方は、片側106枚要りますので、ご注意を。
オプションで買った木製の車載道具箱とジャッキ台は、色目が白すぎて浮いてしまうので、墨入れ塗料のブラウンを重ね塗りして、色調を“らしく”調整します。
これで一通り終わりましたので、砲塔取り付けてトップコートのつや消しクリアを吹いて完成です。
今回は塗装工程上、各パーツがバラバラのままで、組みあがっていく実感がなかったのですが、最後の最後で砲塔とキャタピラが付くと、一気に完成形になり、これがなかなかの感動モノなんです。とくに砲身の長さがひと際目立ちます。何回もやらかしたようには見えない…ような気がします。
でも、ちょっとチッピングをやり過ぎたかな…初陣のはずが、数カ月激戦に参加したような汚れっぷりに…ま、配属後の訓練がハードだったということにしましょう。
次回は、オプションの搭乗員と木製の弾薬ケース製作に着手します。
さて、本体が仕上がって少し気持ちに余裕ができたので、懲りずに同時並行で別キットもぼちぼち始めようかと…。