まずは、ウォシングから始めます。
戦車なら一気に組み立てて一気に仕上げるのですが、ホルニッセのようなオープントップの戦闘室でサイドスカートがなく転輪が小さい車両の場合、細かい場所にウォシング塗料が入り込むと拭き取りが難しくなるので、砲塔や転輪等の各パーツを組む前にあらかた仕上げます。
ウォシングはエナメル溶剤を多く使うため、事前にクリア塗料でコーティングしているとはいえ、細かなパーツが浸蝕されて弱くなるので、要注意です。
まず、タミヤの墨入れ塗料のブラックとダークブラウンをブレンドし、さらに溶剤で薄めた自作の“タレ”をまんべんなく塗って、ある程度乾いたら溶剤を付けた綿棒や筆で拭き取っていきます。
さらに、ボルトや奥まった場所、パネルラインなど強調したいところに墨入れ塗料の原液を塗って、溶剤を付けた筆でぼかしていきます。
これだけジャブジャブの“溶剤漬け”にするので、クリア処理は必須です。
戦闘室内はなんとなくそれらしく汚くなってきましたが、溶けかけたデカールはイマイチ誤魔化せて処理できてないので、後のチッピングでうまく誤魔化せれば処理できれば…。
ここで、後部のマフラー(実はこの後部のマフラーが今回の目玉なんですが、詳細は完成品のところで書きます。)や転輪、駆動輪を取り付けます。
これで車両らしくなってきましたが、砲塔とキャタピラの取り付けはまだです。
予定では今回で車体が完成するはずだったのですが、ウォッシングと墨入に意外と時間がかかり…今回はここまでです。
次回は、チッピング(塗装のはげ)と土埃処理です。