26日(土曜日)、前日から大雪情報が出されている中、心配を振り切って母の
33回忌法要を行うべく在所のお寺まで遠征してきた。出かけは晴れ、これなら
何とか持ってくれるだろうと期待しつつ片道2時間の道程を走る。途中昼食をとり
目的の寺に近づく頃東方の山添にムクムクと嫌な雪雲が沸いて出て近づいてくる
気配、嫌な気配を感じつつ寺に到着。和尚に挨拶を済ませ、法事を無事に済ませた
後、和尚から法話を聞く。最近の葬儀・法事についての和尚の感想を交えての法話
だったが大変参考になる話として胸中に沁みた法話だった。
一連の行事が終わって外に出ると、降り始めたばかりの雪がまだ積もってはいないが
横殴りの勢いで降っている。これは大変だ、これではあの急峻な山道を登って卒塔婆
を墓に立てる元気が出ない。さ~どうしよう?困惑!しばし考えた末「そうだ、母に
しばらく我が家に遊びに来てもらおう、寂しい墓に直接届けるより母もそのほうが喜
ぶんじゃないだろうか?」と結論付けて、卒塔婆は当分我が家に同居してもらうべく
持ち帰えることにした。それまで激しく降っていた雪がパッタリと止み、薄日が射し
てくる。これも母の喜びの表現かと自己流の解釈をして、何となく浮いた気持ちで
我が家に帰りつくことができた。
参考)33回忌は忌い上げ(とむらいあげ)と言って戒名を過去帳に移し、お骨は
土に返すことができる。つまり先祖代々の霊になる。通常は50回忌で終わり。
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