ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

晩秋の東京台地

2012-11-15 | 日記
 
晩秋に用事で東京・横浜に行きました。



雄猫の 眼潤みて しぐれけり      (三渓園の茶屋にて)

吹き寄せる 朽葉の片辺 鴨の浮く   (皇居の堀の池にて)

土居高し 半蔵門の 秋惜しむ     (東京台地が造る皇居の土手はすごい。すごい傾斜)

手に取りて ほぐして優し 赤まんま  (赤まんまはほぐすと炊く前の赤米みたいです)

薄野の 果てなる 貨車の終着点    (川崎駅で電車待ち 枯れる少し前のススキ原)

曼殊沙華 骸となりて 立ちて在り   (森光子さんの晩年の姿を思い出しました)

秋の空 かそけき蜘蛛囲 日を透かす  (皇居で珍しい蜘蛛を見た記念)

冬烏 鳴けば応ふる 烏あり      (烏は皇居でもどこでも自由気まま)

新駅舎 離りて見やすき 銀杏かな   (東京駅の新駅舎は人でいっぱいで、遠目がきれい)




このところ、俳句を作る気が失せていましたが、新幹線の中で「星野立子句集」を読んだら、また作ってみたくなりました。
今、一番好きな人です。
俳句をはじめてもうすぐ2年。先生が今日、「石の上にも3年」ですから3年はやめないようにと言われました。やめるつもりはありません。性格上、なかなかはじめたことをやめられないので、たぶんダラダラ一生作るでしょう。しかし、期日までに決められた句数を作るのが、今の生活では辛いものがあります。
一日一句をめざそうと思いますが、仕事が終わるとご飯食べて、明日の準備と片づけして、チョコレート食べてグーグー眠るだけ・・・
秋も終わりですね。今日は石油ストーブを出しました。