ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

公開人生相談は途中で飽きるもの

2014-07-22 | 日記
さて、昨日のセミナーのつづきです。オーラ診断とチャクラ診断のセミナーのあと、次は「言葉のワンダーランド 珍文・珍字の世界」という案内をプログラムで見つけ、面白そうだったのでそこに入ろうと考え、廊下をぐるぐるまわりましたが、どうしても見つけられません。ところどころに立っているボランティアの女子高生に尋ねると、一生懸命総合プログラムで探してくれましたが、不思議なことにそのプログラムの番号だけが飛んでいます。
「ひょっとしたらこれは、当日講師の先生がドタキャンしたのかも・・・」ということだったので、あきらめて次は、「棺にはいって今の自分を見つめ考えてみよう」というのを見つけました。副題に「現役納棺師のオリジナル納棺体験です。棺に入りまた出てくるというのは生まれ変わりを意味しています。今、悩み・苦しみのある方はこの体験で考え方を切り替え、生まれ変わった自分で再スタートしましょう。100円」となっていました。じゃ、次はそこに行こうと、女子高生に場所を聞くと、そのプログラムは、別会場だということでした。
せっかく少し眠れるかもと思いましたが、いまさらまた外に出るのも面倒なので、同じ建物で「開運手のひらメッセージ」というのがあったので、手相も興味があるので入ってみました。
中年女性や、老年男性や、女子高生・男子学生、壮年男性など、かなり入っていました。
まず、最初に弟子の若い女性から、本物の先生についての紹介がありました。先生はもともとは主婦だったそうですが、あるときから、人の手のひらの上に、その人をあらわす花がみえたり、その人が悩んでいる内容を示す文字がみえたり、時には守護霊様が見えるようになったそうです。
「では、順番に見てもらいたい人から前に来て一人ずつ先生にみていただいてくださいね」との声に、最初はみな怖気ついたのか、誰も壇上にあがりません。公開人生相談のようなものです。先生が一番手前の女子学生を手招きすると、ひきよせらるように、ふらふらとその学生は先生の前に手を差し出していました。
「はい。なにか困っている?」と先生が優しく聞くと「お小遣いが足らなくて・・・無駄遣いしてしまうんです」とのことでした。先生は「あなたの部屋はモノがあふれてるわね。これからは要るものだけ買いなさい。要らないものはごみと同じ」と言いました。手のひらを見ただけで、部屋の中まで透視されるなんて、ちょっとかわいそうです。教室がシーンとしました。
その後、次々に高校生がみてもらい、AKBのぱるるに似た女の子は「あなたはバラの花ね」と言ってもらってました。にきび面の可愛い男の子が「結婚願望があるんですけど、いつごろ結婚・・・・」というところで私はまたもや眠りに落ちました。
ふと、目が覚めると、私の斜め前に、助手の女性がにこやかに壇上をみつめて立っていたので、気になっていたことをこの際聞こうと思いました。そのころには、老年男性が先生にみてもらっていましたが、誰も聞いている人はなく、ざわざわおしゃべりが始まっていて、助手の人にふりむいてもらうのに苦労しました。やっと私の呼びかけに気づいてくれたので「あの~、手相とかもみてもらえるんですか」とたずねたら「この先生は手相ではなく、手の上の気というか、絵というか、そういうものです」というので、なら帰ろうかと思っていたら、私の番になりました。私は何の花にたとえられるか、楽しみに先生の声を待っていましたが、先生は「はい、今何か考えてることは?」という事務的な質問だったので、「海外流出はいつぐらいですか」と聞くと、「なに!あなた、海外行きたいの?」(この年で)という声が聞こえたような気がしました。恥ずかしくなり思わずうつむくと、「でもあなた、もう決めてるんでしょ、この秋からいきなさい」といわれるではありませんか。「えっ!!それは無理です」というと、「そうね、秋はまだ心が定まってないわね」といわれたので、「はい、神様によくお祈りしてから決めます」といったら「私もね、実はね・・・・・(ここからは先生のプライバシーになるので書けません)」と先生の苦労話を聞き、最後はお互いにがんばりましょう、で私の番が終わりました。
期待した通り、わりと普通でした。
最初は、相談者の相談を皆で息をつめて聞いていたのに、途中から誰も聞かなくなり、最後には、自分の番が終わるとさっさと帰る男の人もいて、私もついでに助手の人にご挨拶をして、部屋を出ました。
皆、自分のことしか考えていないんだな~人間って、というのが感想です。