ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

言葉では言いにくいけれど、感じているもの

2010-04-25 | 日記
若い人に、『ソラニン』面白かったよ、という話をしていて、あらすじを説明しようとしたら、ものすごくつまらない話になってしまって、焦った。

  将来が見えてこない若い二人がいて、独りはOL二年生の女の子で、もう一人はバンドマンでいくか故郷で家業を継ぐかでウロウロしている男の子で、まあ二人は同棲しているんだけど、そのうち男の子が交通事故で死んじゃって、(ここで若い人がゲラゲラ笑った)
その後、女の子が、男の子が作った「ソラニン」っていう曲をギターと歌を猛練習して頑張る話(ここでまた失笑)。

「この話は、あらすじを説明しにくいから、自分で見るといいよ」と言い残して別れたが、
最後に、「死ぬったって、『恋空』とか『セカチュウ』とかとは、違うからね。別にこの話ではそこがメインじゃないからね」と付け足して、別れたが、その若い人はまだ笑っていた。悲しい・・・・・・

私が好きになる映画は、波乱万丈のドラマティックな筋書きのものは少なくて、そういうものは逆に現実にありふれているから、映画では逆にさりげない心の動きとか、不安とか、鬱屈した思いとか、極端なまでにストイックで幼い感情とかを、丁寧に描いてあるものに親和性を感じる。

しかし、そういうことを説明するのって難しいなあ・・・