デーツ栽培計画

デーツという食べ物と今年に入ってから縁があります。日本語ではナツメヤシと訳されていますが、いわゆる棗とは別物です。
１回目は、イスラエルの出張土産のデーツをいただきました。まだ青みがあってかすかに甘いさわやかな味でした。
先週は完熟したものを干したデーツを食べました。アラビア語で「タマル」と呼ぶそうです。同じデーツでも、熟成の度合いによって、名前が違うそうです。出世魚のようです。
爪楊枝にひとつひとつ指して紙皿に入れて、もってきてくれました。本当は、薫り高いアラビックコーヒーと一緒に食べるとおいしいそうです。クウェートのお土産ですが、実はサウジアラビア産だと言っていました。
見た目ほど甘すぎず、食べた後、甘栗のような、また黒砂糖のような味が舌に残りますが、すぐに甘さが消えてしまいます。後に残らないのです。
私は梅干とレーズンとオレンジピール以外のドライフルーツが苦手で、干し柿も見ただけで頭が痛くなる方ですが、初めて美味しいと思える甘いドライフルーツに出会いました。
このデーツを語るときにアラブ系の人々の口調は熱く、「神様からの贈り物」とか「アメリカと石油をめぐっていざこざがあった時、アメリカが食料輸出規制をしたが、「水とデーツさえあれば生きていける」と、皆、意気軒昂だったとか。
そうそう、「～さえあれば」で文章をつくってもらうと、「水とデーツさえあれば・・・・」という文が多発したので、デーツを持ってきてもらったのです。
肉に含まれるプロテインも豊富で、そのほか、ビタミン、鉄分などの栄養素もぎっしり詰まっているのに太らないとも言っていました。
こんなに自慢されては、今度は日本の和歌山のジューシー梅干を持っていかねばと思って、梅干の話をしたら、
「あいつの頭の中は梅干の種しか入っていない」という言い方があるか、という質問が出ました。
ある男子がちゃらちゃらした女の子を見て、そう発言していたのを聞きつけたそうです。
面白い言い方ではありますが、正確ではないので訂正しておきました。
だって、梅干の種を割ると、なかにはとんでもないありがたい～神様が寝ていらっしゃると、おばあちゃんが言っていましたから。たしか天神様とか言っていました。食べたことはありませんが。
デーツの中にも細長い種があって、飼い猫の牙そっくりで、可愛いです。今、これを水に漬けて、あさってぐらいに鉢植えにしてみようと思います。デーツの自家栽培を計画しております。うまくいけば来年は自家製完熟デーツができるかも。
ちなみに栄の大通りにもデーツの木があり、実もたわわになっているそうですので、日本でも栽培できそうです。