ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

イエスキリストの神輿が町を走り回るそうですが

2013-04-06 | 日記
イースターのお祭りは、突然始まりました。
突然と思ったのは旅行者の私だけで、街の人はかねてから準備をしていたのでしょうが、振り向くと、机のようなものに十字架につけられたイエスの人形を高く掲げた集団が、やってきました。
その机神輿は、我が家の6人がけのダイニングテーブルをひとまわり大きくしたくらいのもので、それぞれの一辺に3人ずつ男が担いで持ち上げています。
金髪の人も黒い髪の人も、肌の黒い人も白い人も、みな腹がたっぷり出ています。かなり重いらしく、真っ赤な顔をして必死に持ち上げています。
神輿の前後に、街の楽団や市民が適当に並んで、パレードしていきました。

しばらく眺めていてわかったことは、日本の祭りと違って、仕切る人が特にいないこと、楽団の制服を着た人の横に彼女のような女の子がぴったりとついていたり、子供が自分のおもちゃの太鼓をたたいて中に加わっていたり、ゆるい雰囲気だったことが印象的です。
パレードも遠ざかっていったので、もとの道に帰ろうかと思っていたら、飛行機の中で少しおしゃべりした大阪のおばさんが私を見つけて駆け寄ってくるところでした。

「あのパレードの机を担いでいた人たち、これから机持って町中、走り回らはるんやって」
と教えてくれました。
飛行機の中でも、マルタ情報をいろいろ教えてくださった親切な方です。

「神輿が町中走り回るのみたいか?」と夫に聞いたら、はやく飯が食いたい、というので、大阪のおばさんと別れてレストランを探しに行きました。