まっさらな 朝のはじまる 夏の庭
私の大好きな現代俳人鈴木章和先生の代表句です。
このほかにも、夏の句としては次のようなものもあります。
毎日が風の翼を持つ五月
草いきれあいつどこかで生きてゐる
短夜の眠れぬ胸をひたす河
大蓮の葉のうす暗がりの 夏の朝
噴水はみづのあやとりなりにけり
蜘蛛の死は脚をまとめてゐたりけり
籐椅子と成りおほせたる家人なり
どれもどこかで見たことがあるような光景で、わたしが言葉にできなかったことを、さらっと
言葉にしてくださる有難さをかみしめています。
最近は俳句や詩や短歌の本を買うことが多くなりました。
俳句は半年単位ぐらいで好きな俳人の句を全部読んで、しばらくするとまた別の人に移ります。
俳句を始めていちばん最初に読んだのは中村汀女と杉田久女
次が星野立子さん
次が久保田万太郎
今は鈴木章和さん
虚子は芭蕉はいつも傍らに置いて時々見ます。
友人に一茶が好きな人が多いので、私も読んでみましたが
一茶はどうも私には肌に合わないようです。
最後まで読み通せません。もっとサラッとした感覚の句が好きです。
今年は蕪村を読んでみたくなりました。
句集は一冊買うと半年ぐらいもちます。字数も少なく電車の中で、読むのにぴったりです。