ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

雑感

2013-01-07 | 日記
私は○○クロが苦手。


数年前までは時々買っていた。
ヒートテックにはお世話になった。しかしどうしてここのヒートテックパンツは、どれもこれも
こんなに又がみが浅いのだろう。どうしてここのダウンベストの袖付け回りはこんなに窮屈なんだろう
と思っていた。きっと自分の体がデブ過ぎるからだとあきらめていた。
だって、日本人のたくさんの人が、こぞって買いに行く店だからきっと自分の体が太すぎるのだと
思っていた。
先日、イギリス人の男性がお店に入って1時間、XXLまでいろいろ試してみたが、どれもこれも
サイズが合わなくて「洋服屋にはいって服を買わずに出たのは生涯で初めてだ」「日本人は小さいねえ」と言っていた。
男性は女性と違ってふらりとウィンドウショッピングで服を見るだけのことは少ないかもしれない。彼は買う気満々で入店したのだ。それなのに、どれもこれも小さすぎて締め出された。
この店は世界的展開をしているはずなのに、どうしてこんなことが起こるのか。
外国ならもっとでかいサイズが置いてあるのかどうか知らないが、日本にだってたくさん外国人がいるではないか。
それにその人は世界標準から言ったら、まあ普通より少し大きいぐらいの人である。

この正月に娘につきあってお店に行ったとき、それは大阪の○○クロだったが、店員さんの笑顔が険しい。
笑顔が険しいとは変な言い方だが、楽しそうに働いていない。
笑ってはいるが、苦しそうだ。意味ある苦しさだったら、苦しくても楽しい。
でもそんな感じではなく、「あ~あ。まったくまた客が散らかした服をこれから何枚も
たたんで、その後、掃除をして、ああ、ヤダナー」って感じが笑顔から漏れ出している。
店員さんの人数も多くないし、きっと仕事がすごく大変なんだろうな、と想像する。
大変な仕事に見合った報酬をもらっているような顔ではぜんぜんなかった。
たとえ給料が安くても、誇りを持って仕事に専念するっていう感じでもなかった。
その日はものすごく冷え込んだ日だったので、店で買ったタイツを娘が買った後、店員さんに
「試着室で着替えさせてほしい」と頼んだら、店員が試着室までずっとついてきて監視されているようだったそうだ。
マニュアルになかったことなので、そうされたのか、それともそれがマニュアルなのかしらないが、
履き替えるとき、緊張感で指が震えたと言っていた。

そうだ、切り詰めた感じがするのだ。切り詰めた緊迫感が店を覆っている。
袖つけのきつさもまた上の浅さももしかしたら布地をケチるため?
とかんぐりたくなる。
雰囲気は大切だ。一人ひとりが大変でも楽しく働けるような
雰囲気作りに失敗しているこの店、マッタリ感を大切にする猫人間はたぶん行くことはないだろう。