ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

塞翁が馬のおみくじ

2015-03-24 | 日記
変わったお寺にいったので、おみくじを引きました。ここは出た竹に番号が書いてあって、その番号を言うと、ことわざおみくじがもらえ、占い師から1分の解説がもらえます。600円。
私のおみくじは「人生万事塞翁が馬」と書いてありました。
有名な故事です。
昔あるところに塞翁というおじいさんがいました。塞翁の駿馬が失踪してしまい、近所の人が慰めると、塞翁は「これが福となる」と予言ました。すると、数ヵ月後に馬はまた別の駿馬を連れて帰ってきました。皆が「よかったよかった、馬が二倍になったね」というと、塞翁は「これが不幸となる」といいました。しばらくすると塞翁の息子がその馬に夢中になって毎日乗り回しているうちに、落馬して足の骨を折りました。皆が「大変だったね」と慰めると、塞翁は「これがまた福に転ず」と言いました。その後、国に戦争が起こって塞翁の息子は怪我のせいで徴兵を免れ、生き残ることができました。
占い師の先生は、この話をしてから「運命の吉凶は人間にはわからない」と告げました。
なんか600円も払ってだまされた気分です。吉凶がわからないなら占いの意味はないのでは?占い師の仕事は吉凶を占うことではないの?
抗議したかったのですが、先生の鼻の穴が開いていてこわそうだったので止めました。
でも自分で、「要するに、人生は心配してもしなくても同じ。毎日やってくる出来事を最大限に楽しもう!」ということだと解釈しなおし、600円のことをあきらめることができました。