顔
2010-07-19 | 日記
街を歩くといろいろな顔に出会う。いつも見知っている顔だけでなく、知らない顔に出会えるのが旅の良いところ。いろんな顔に出会って、いろいろ感じる。
可愛いとか可愛くないとか美人とか美人でないとかに関わらず、内面が如実に現れた顔が好きだ。困っている顔、ふてくされた顔、にらみつける顔、恥ずかしそうにしている顔、照れた顔、嬉しくてたまらない顔。
以前、セレブ子弟らしいカップルの結婚式の写真を見せられた。雑誌に載っているモデルばりの容貌の整った若い男女が、カメラマンの指示で白いらせん階段の袖で、ニッコリ微笑んでいる。美男美女ですね~と言った後、たいした感想がわかなかった。この二人がどんな風に結ばれて、どんな結婚生活を送って、この奥さんはどんなことで喜んで、どんなことで夫に腹を立てて、という想像力を阻む完璧さがあった。
もっともっと想像力がかきたてられる顔が好きだ。私が男だったら惚れてしまうタイプは多分そういう顔。昨日みた映画の「アヒルの子」の小野さやかさんは、とてもいい顔をしていた。
しかし、それは必ずしも表情が豊かと言うこととは関係がなく、一見表情に乏しいような寂しい顔の人の中にも、私の好きな顔があって、この前、水道料金のチェックに来た女性は、そういうタイプだった。ちびまるこちゃんに出てくる野口さんのような、細くて目鼻立ちが小さくて、いつも困ったような顔をしていたが、話すととてもその人の誠実な感じが伝わってくるのだった。
以前は写真を撮るとき、エチケットだと思って笑うようにしていたが、タイミングが会わないせいか、何かぎこちない変な笑顔の写真ばかりで、もうこれからは、笑いたくないとき以外は笑わないことにした。
先週、ある男性と写真を撮ったら、それまでその人は不機嫌な顔をしていたのに、その後、数名で写真を撮ろうとして撮った写真が、完璧な職業的笑顔になっていた。
その笑顔を見ていると、何か猛烈に腹が立った。なぜか、わからないが。この嘘つき野郎!とののしりたいくらいのアドレナリンが亢進するのを感じた。そのときの私の顔を誰かカメラに収めてくれたら、さぞ面白い顔になっていただろう。
子どもの頃の顔を見ると、大体姉と一緒に観光地などで写されている写真が多いが、おとなしそうな姉の表情の横に、寝起きを起こされて不機嫌そうにしかめっ面をした子供、でかい西瓜の切れ端を手にしてゲラゲラ笑っている下品な子供、悪巧みをしているような不敵な笑顔の子供の顔、父親の会社の人に抱っこされて、借りてきた猫のように神妙な顔つきの子供がいて、それが私だった。
娘がほんとにお母さんはクソガキの顔をしていたね、と言うが、その頃自分では優等生の顔をしていたと思っていたので、自分の顔は、自分ではわからない表情を作っているらしい。
部屋に隠しカメラを置いておいて、自分の顔を見てみたいものだ。
可愛いとか可愛くないとか美人とか美人でないとかに関わらず、内面が如実に現れた顔が好きだ。困っている顔、ふてくされた顔、にらみつける顔、恥ずかしそうにしている顔、照れた顔、嬉しくてたまらない顔。
以前、セレブ子弟らしいカップルの結婚式の写真を見せられた。雑誌に載っているモデルばりの容貌の整った若い男女が、カメラマンの指示で白いらせん階段の袖で、ニッコリ微笑んでいる。美男美女ですね~と言った後、たいした感想がわかなかった。この二人がどんな風に結ばれて、どんな結婚生活を送って、この奥さんはどんなことで喜んで、どんなことで夫に腹を立てて、という想像力を阻む完璧さがあった。
もっともっと想像力がかきたてられる顔が好きだ。私が男だったら惚れてしまうタイプは多分そういう顔。昨日みた映画の「アヒルの子」の小野さやかさんは、とてもいい顔をしていた。
しかし、それは必ずしも表情が豊かと言うこととは関係がなく、一見表情に乏しいような寂しい顔の人の中にも、私の好きな顔があって、この前、水道料金のチェックに来た女性は、そういうタイプだった。ちびまるこちゃんに出てくる野口さんのような、細くて目鼻立ちが小さくて、いつも困ったような顔をしていたが、話すととてもその人の誠実な感じが伝わってくるのだった。
以前は写真を撮るとき、エチケットだと思って笑うようにしていたが、タイミングが会わないせいか、何かぎこちない変な笑顔の写真ばかりで、もうこれからは、笑いたくないとき以外は笑わないことにした。
先週、ある男性と写真を撮ったら、それまでその人は不機嫌な顔をしていたのに、その後、数名で写真を撮ろうとして撮った写真が、完璧な職業的笑顔になっていた。
その笑顔を見ていると、何か猛烈に腹が立った。なぜか、わからないが。この嘘つき野郎!とののしりたいくらいのアドレナリンが亢進するのを感じた。そのときの私の顔を誰かカメラに収めてくれたら、さぞ面白い顔になっていただろう。
子どもの頃の顔を見ると、大体姉と一緒に観光地などで写されている写真が多いが、おとなしそうな姉の表情の横に、寝起きを起こされて不機嫌そうにしかめっ面をした子供、でかい西瓜の切れ端を手にしてゲラゲラ笑っている下品な子供、悪巧みをしているような不敵な笑顔の子供の顔、父親の会社の人に抱っこされて、借りてきた猫のように神妙な顔つきの子供がいて、それが私だった。
娘がほんとにお母さんはクソガキの顔をしていたね、と言うが、その頃自分では優等生の顔をしていたと思っていたので、自分の顔は、自分ではわからない表情を作っているらしい。
部屋に隠しカメラを置いておいて、自分の顔を見てみたいものだ。