ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

日付テスト

2018-03-05 | 日記
母のお見舞いに行く。
物忘れは年齢相応に、しかし認知症はない。

それでも一応のテストをする私。
「今日は何月何日だったかな?」
母は、目を閉じて、眉間にかすかにしわを寄せ考えている。
その姿はまるで、コンピュータが検索するまでの時間のようだった。
「3月4日」 正解。
では「今日は何曜日?」
あんまり考えずに「木曜日くらいかな」と母が答えた。考えていない。
一緒に行った夫が「土曜日だろう」というが、
正解は日曜日だった。

次は「今日は何年?」
母は考るふりをしたが、ちょっと忘れたという。
私が「平成29年」というと
夫が「違うだろう、30年だ」と訂正。

その後、娘たちの誕生日テスト、孫たちの名前テスト
自分の夫(父)の誕生日テスト、自分の誕生日テストには
ちゃんと正解が出た。

上記のテストで、皆少しずつ間違えた。出題者も間違えた。AIなら間違えることのないテストに
人間は間違える。なぜか。たぶん日付など、今の状況ではどうでもいいことだから。

もっと身になる会話をしたいが、なかなか話題がみつからない。だから日付テストなどをする。
雑談がしたいが、雑談はなかなかレベルが高いことがわかった。

しかし、日付テストで、間違えたところで、皆が笑ったのは、部屋に明るさが生まれてよかったかも。