居間と台所の境にあるソファーで会う人は高浜虚子。
仕事机の脇にあるサイドボードの横の本棚の前の座布団で会う人は万太郎。
夜寝る前に布団の中で、芭蕉の本を手に取る時がやっぱり一番ホッとする。
この1ヶ月ずっと芭蕉の評伝を読んでいるので、まるで布団の中が江戸時代の町屋にいるような気がする。
芭蕉は、ある事件が起こるまでけっこう陽気な社交的なひとだったらしい。
その本によれば、芭蕉の良い人と甥っ子が駆け落ちしたらしい、というところで昨日は終わった。
さて今晩はその続きを・・・
こうして不眠症とは縁のない夜が過ごせるのである。