
以前作った自作フィルターではスポンジ部分は市販品の替えスポンジを使っていました、記事中ではふれていませんが市販品を使ったのにはそれなりの訳があります。
見栄えを気にしなければ適当なスポンジで安価に作ることができますが大きさや形状やスポンジの目の細かさなどで性能が大きく変わるので、手元にあったスポンジで適当に作ると、偶然超高性能なものが出来るかも知れませんがそうでないものも出来ることもあります。生物濾過が係わっているので検証には時間が必要になります。そこでスポンジ部分はメーカーのノウハウがいろいろと蓄積されていると思われる市販品を使う方が安全で性能も安定しているだろうと判断してあえて市販品を使いました。
ところが…
最近、「自作 スポンジフィルター」で検索されて私のブログへ来られている方が増えています。私は上記の理由で市販の替えスポンジを使っているのですが、昔、スポンジフィルターの替えスポンジが高価なので自作したことはあります。結局のところ性能的に実績のある市販品(主にニューブリラントフィルター)に落ち着きました。おまけにニューブリラントフィルターのスポンジの溝部分に好んで卵を産みつける卵生メダカがいたりするのでフィルター兼産卵床として必需品となっています。
でもスポンジ部分も含めてフィルター全てを自作すると達成感があり、手元にあるスポンジを使ってローコストで作ることもできます。
そこで私なりの作り方を記事にしてみることにしました。
一番簡単なのは緩衝材やクッションや台所で使うスポンジなどを適当な大きさに切って先の尖った棒を中心に差し込んで穴を開ける方法ですね。スポンジを切るのにカッターナイフを使うので四角柱か八角柱程度できれいな円柱状に仕上げることができないので見た目が手作り感いっぱいになります。
DIYでは市販品のように真ん中にきれいな穴を開けることもできません(スポンジに水を含ませて凍らせてからドリルを使えば穴は開けられるかも?)
今回作る方法は、板状のスポンジをロールケーキのように丸めて切断面を接着して筒状にする方法ですね。これだと中心の穴の大きさも思い通りで見た目もそこそこなものを作ることが出来ます。
材料
板状のスポンジ
合成ゴム系の接着剤(今回は溶剤系で張り合わせる両面に塗って、乾いてから貼り合わせるタイプのものを使います)
作り方
まずスポンジをきれいに切るための専用定規を作ります。
今回はアルミL型チャンネルを使いました。アルミチャンネルを30cmぐらいの長さに切ったものを2本用意します。両端に厚めの両面テープを貼り 平らな机の上において背中合わせに張り合わせます。
この定規を使ってスポンジを押さえつけておいて 定規の隙間にカッターナイフの刃を入れてスポンジを切り取ります。
↓
作りたい大きさのスポンジフィルターをイメージしたら直径と長さから計算をしてスポンジを四角に切ります。
スポンジを定規でしっかりと押さえつけてからカッターナイフで切ると切り口がきれいに仕上がります。
貼り合わせる面の両方に接着剤を薄く塗り5分ほど乾かしてから貼り合わせ、接着剤が完全に乾くのを待って完成です。
指でつまむように押さえながら接着して行きます。
穴が貫通しているので都合が悪い場合には発泡スチロールか余ったスポンジで栓を作って穴に差し込みます。
これで一応完成ですが性能については目に見えないものなので実際に使ってみないと分かりません。見た目は同じぐらいの大きさでも作ったスポンジごとに性能が違うかも知れません。慎重によ~く観察しながら様子を見て下さい。
(左から2番目と4番目が市販品です)
この方法では厚いスポンジを使って丸めるのは難しいので、作ったスポンジの回りにひとまわり大きなものをもう一つ作って被せる2層構造で対応します。外側のスポンジを少し目の粗いものにするのもいいかも知れませんね。
今回の作り方では中心部分はスポンジが常に圧縮された状態になっているということを考慮してスポンジを選択する必要があります。
製作される前に必ずこちらをお読み下さい。
以前ここで紹介されたプラケース用自作フィルターにもちょうど合いそうですね。
アルミ材はたまたま手元にあったものを使ったのですが、角パイプで作った方が定規として使いやすいと思います。あと…作ってから気が付いたのですが 定規は長めの方が作業が楽です。
スポンジフィルターの自作にはこういう方法もあるということで記事にしてみたのですが本文にもあるように私の場合 スポンジ部分は市販品を使うようにしていますが、ポリエーテルの洗車スポンジにはちょっと興味があるのでこれが手に入ったら試してみようかな?とは思っています。
スポンジによっては抗菌のものもあるようなので材料を選ぶ時に気泡の大きさや硬さのみではなくこういうことにも注意した方が良さそうです。
スポンジを丸く抜くのに金属パイプの先端をヤスリ等で鋭角に削り(刃を付ける)太いポンチとして抜いてみてはどうでしょう?
実はパイプの先を刃物状にして ポンチ状のものを作ったことがありますが ヤスリで研いだ刃先ではきれいに打ち抜けませんでした。
電動ドリルに取り付ければ 穴を開けられそうですが お手軽で とは言えません。
刃物として作られているポンチはきれいに打ち抜けます。
もっと有効な模索してみますね〜。
失礼致しました〜。