この時期、当ピアノ教室の生徒さんの中で、ピアノコンクールに向けて努力を重ねている人が何人かいらっしゃいます。
コンクールというと、他人と比べられる、音楽を点数で評価される、といったあまり良くないイメージもありますが、私としては、作曲家が曲に込めた真意を、時間をかけて読み取っていき、それに沿った音の響きや流れを作り出していくなど、1つの曲を深く追求し、目標を持って練習にとりくめる、といったいい面がたくさんあると思っています。
また、様々な時代の曲が課題曲になっているので、今まで知らなかった曲に出会えるというのも楽しみの一つです。
先日、『ソナチネ』という曲を弾いている小学4年生の生徒さんに、ソナチネの形式の意味をお話しましたが、いま一つイメージが湧きにくいようでしたので、私が即興で考えた物語をお話してみました。
その名も、『こびとの運動会』
楽しい音楽が流れてきてダンスしたり、色々な競技にどきどきハラハラしたり・・・お話を加えながら、ソナチネを弾いてみました。
じゃあ今度は、自分で物語を考えてきてごらんと宿題にしたところ、次のレッスンでは、身体でリズムを感じて、のびのびと歌い、心から楽しんでいる、とても生き生きとした演奏になりびっくりしました。
どんな物語にしたのかタイトルを聞きましたら、『いるかのジャンプ』と教えてくれました。
「始めのところ(提示部)は、いるかが気持ちよくスイスイ泳いでいるところ、ここは(音が跳躍しているところ)はいるかがジャンプしたの。それでまた気持ちよく泳いでいたら今度は回転したの。それで・・・(略)・・・ここは(展開部)、いるかの友達とけんかしちゃったの。・・・(略)・・・それで、ここは(再現部)、初めと同じメロディなんだけど、今度はいるかのお友達と泳いでいるの。・・・(略)」
わ~、発想豊か!それに、ソナチネの形式を理解しているなあ。
感心してしまいました。
でもきっとこれは、先週お話した形式についての説明からというより、音楽を自然に感じて、その中から生まれてきたものなんだろうなあ。
よりすばらしいです!
本当に楽しい音楽の時間でした。
そのレッスンの次の日、お母様から嬉しいメールがありました。
「曲のタイトルを決めてから、ピアノの練習も更に楽しくなったようです♪」
子どもって、本当に無限の可能性がありますね。
それをうまく引き出してあげることができたらと、改めて思ったレッスンでした。
希代子
コンクールというと、他人と比べられる、音楽を点数で評価される、といったあまり良くないイメージもありますが、私としては、作曲家が曲に込めた真意を、時間をかけて読み取っていき、それに沿った音の響きや流れを作り出していくなど、1つの曲を深く追求し、目標を持って練習にとりくめる、といったいい面がたくさんあると思っています。
また、様々な時代の曲が課題曲になっているので、今まで知らなかった曲に出会えるというのも楽しみの一つです。
先日、『ソナチネ』という曲を弾いている小学4年生の生徒さんに、ソナチネの形式の意味をお話しましたが、いま一つイメージが湧きにくいようでしたので、私が即興で考えた物語をお話してみました。
その名も、『こびとの運動会』
楽しい音楽が流れてきてダンスしたり、色々な競技にどきどきハラハラしたり・・・お話を加えながら、ソナチネを弾いてみました。
じゃあ今度は、自分で物語を考えてきてごらんと宿題にしたところ、次のレッスンでは、身体でリズムを感じて、のびのびと歌い、心から楽しんでいる、とても生き生きとした演奏になりびっくりしました。
どんな物語にしたのかタイトルを聞きましたら、『いるかのジャンプ』と教えてくれました。
「始めのところ(提示部)は、いるかが気持ちよくスイスイ泳いでいるところ、ここは(音が跳躍しているところ)はいるかがジャンプしたの。それでまた気持ちよく泳いでいたら今度は回転したの。それで・・・(略)・・・ここは(展開部)、いるかの友達とけんかしちゃったの。・・・(略)・・・それで、ここは(再現部)、初めと同じメロディなんだけど、今度はいるかのお友達と泳いでいるの。・・・(略)」
わ~、発想豊か!それに、ソナチネの形式を理解しているなあ。
感心してしまいました。
でもきっとこれは、先週お話した形式についての説明からというより、音楽を自然に感じて、その中から生まれてきたものなんだろうなあ。
よりすばらしいです!
本当に楽しい音楽の時間でした。
そのレッスンの次の日、お母様から嬉しいメールがありました。
「曲のタイトルを決めてから、ピアノの練習も更に楽しくなったようです♪」
子どもって、本当に無限の可能性がありますね。
それをうまく引き出してあげることができたらと、改めて思ったレッスンでした。
希代子