クリアな美しいフランス語と、切ない情感が溢れる見事なアザエル
《総務大臣就任時(06年)、バンドマンで無職の長男を 大臣秘書官 として抜擢し、多数の総務官僚との接点を持たせた後、総務省の許認可先への就職 を許した。》(『週刊文春』2月25日号)
そして菅首相の最大の売り「既得権益を打破」というフレーズ。ところが文春で報じられた総務省幹部と菅長男らの会話を聞くと菅長男は 既得権益側 であることがわかる。
菅長男が衛星放送界への新規参入に熱心な自民党議員に関して話を向けると、総務省の秋本氏は「どっかで一敗地にまみれないと、勘違いのままいっちゃいますよねえ」と応じていた。
一敗地にまみれるとは「再び立ち上がれないほどに、徹底的に打ち負かされる」(精選版 日本国語大辞典)という意味だ。
つまり規制緩和を進める国会議員を苦々しく思う側に菅長男も入っていることが窺える。父親が掲げる規制改革と矛盾する。…
…なんで長男の思い通りになってしまうのか。父親が元総務大臣であり、現首相であり、意に沿わない官僚は飛ばしてきたという実績を官僚たちが 長男の後ろに見ている のであろう。息子がパパを活用する。これこそ本当の「パパ活」ではないか。…
…大事な見どころをもう1つ。何か問題が噴出したら、そのあとどんな振る舞いをするかで政権の本質や器量が見えてくる。…
…菅首相が官房長官を務めた安倍政権では 公文書を廃棄したり、議事録が無いと言ってみたり およそ「公」とは思えない 振る舞いが続いた…
さて、これまで「長男」のことを書いてきたが重要なことを思い出した。昨年の月刊『文藝春秋』2020年12月号にこんな記事があった。
「破産した弟がなぜJR企業の役員に? 菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”」
《実弟の菅秀介(ひですけ)氏(69)は、51歳で自己破産した直後にJR東日本の子会社に幹部として入社しているが、異例の入社を遂げた背景には菅首相と同社の蜜月関係があったことが、ノンフィクション作家・森功氏の取材で分かった。》(文春オンライン)
長男だけでなく弟にも甘かった? ここでもズブズブ、既得権益? 〙