涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

二月大歌舞伎:夜の部

2009年02月03日 | お薦め



夜の部は
一、蘭平物狂
二、勧進帳
三、三人吉三巴白浪


「蘭平物狂」では蘭平を三津五郎が演じています。
筋は実ハ、実ハ、で分かりにくいのですが、
前半の「刃を見ると気絶する奇病」のため、心乱れて踊るところが見せ場。
踊りの名手三津五郎の踊りを純粋に楽しむだけでもすばらしいです。
後半は大立ち回りを楽しむのです。
傷を負いながら、竹梯子を使った大立ち回りが、
歌舞伎の様式美を保ちつつ延々と続きます。
途中ちょっと失敗したりしながら・・・(初日ですからしかたがないですね)
客席中が拍手やどよめきで埋め尽くされます。


「勧進帳」またかの関(舞台は安宅の関)といわれるほど頻繁に出る演目です。
団十郎、海老蔵、富十郎、吉右衛門、仁左衛門、幸四郎など、
何人もの弁慶で見てきました。
やじが好きなのは富十郎、吉右衛門、仁左衛門です。
今回は義経を福助でしたが、意外というか当然というかすばらしい義経でした。
義経はしばしば女形(故梅幸、藤十郎、芝翫)が演じていますが。
富樫は菊五郎。吉右衛門との緊張感溢れるシーンが絶品です。
染五郎、松緑、菊之助、段四郎が家臣を勤める、
なかなかお目にできない豪華布陣です。


最期が「三人吉三」。
河竹黙阿弥の名科白で有名な狂言ですね。


意外と難しいお嬢吉三。
梅幸、菊五郎、時蔵、染五郎らの舞台を見たことがあります。
今回は玉三郎。
玉三郎は何を演ってもすばらしいと思うやじなのですが、
このお嬢吉三はどうなのでしょうか。


 


来月、再来月の演目が決まったようです。
三月はパスします。
四月は必ず観に行きます。


二月大歌舞伎:昼の部

2009年02月03日 | お薦め

 


 


昼の部の演目は
一、「菅原伝授手習鑑」の「加茂堤」「賀の祝」
二、「京鹿子娘二人道成寺」
三、「人情噺文七元結」


菅原伝授手習鑑。
文楽では四段目にあたる「寺子屋」が有名なのですが、
「賀の祝」はそこにいたる経過が描かれています。
桜丸はこの場で切腹。
松王丸は父との縁を切るのです。
しかし、「寺子屋」で、その松王丸が菅原道真の子供「菅秀才」を救うため、
自分の子供を身代わりとするのです。
松王丸を染五郎、その妻千代を芝雀。
梅王丸を松緑、その妻八重を福助。
桜丸を橋之助、その妻(?)春を扇雀。
妻(?)としたのは、春だけが振袖姿なので、ひょっとしてまだ妻ではないのかも、と思ったからです。
しかも他の妻たちは自分の夫を「こちの人」と呼ぶのに、
春は「桜丸様」と読んでいるので。
どうなんでしょうか、誰か教えてください。


「京鹿子娘道成寺」の花子を二人で演じる「二人道成寺」。
玉三郎と菊之助で演じるのをみるのはこれで三度目です。
ビデオでは故歌右衛門と芝翫が演じているのをみたことがあります。
今の時代ではこの二人が圧巻でしょう。
途中菊之助の引き抜きに手間取って、ひやひやしましたが、
焦らず踊っていました。


「文七元結」は、三遊亭円朝の人情噺を劇にした作品で、
歌舞伎独自の見得とかはないのですが、なかなか泣ける話です。
菊五郎演じる、酒と博打に嵌る長兵衛、時蔵演じるその女房お兼とのやり取りが笑いを誘います。


昼の部の休憩中にはロビーに富司純子さんが。
夫が菊五郎さん、息子が菊之助さんですから、当然といえば当然ですね。



橋之助さんが出演していたのですが、三田寛子さんはお見かけしませんでした。


今読んでいる本:国銅(こくどう)

2009年01月24日 | お薦め

 


九大医学部出身者で精神科医でもある「帚木蓬生」。
帚木、蓬生、いずれも源氏物語の巻名ですね。


本棚を見てみると、
「アフリカの蹄」「アフリカの瞳」「三たびの海峡」「臓器農場」「閉鎖病棟」「安楽病棟」
「総統の防具」「逃亡」「受精」「薔薇窓」「インターセックス」が並んでいます。


この人といい、渡辺純一といい、海道尊、いずれも医者であり小説家ですが、
どの人もいい小説を書いています。


国銅、奈良の大仏の建立を巡る話です。
主人公の国人は山口県の「奈良登り」と言われる銅の鉱山で働く人足です。
穴の中に入り、岩盤を砕く、砕かれた鉱石を溶かし、精錬し、棹銅を作る。
兄の死、相棒黒虫の死を乗り越え、
情熱的な僧侶景信との出会い。
そして次にはその技術を生かして大仏造営の命を受けて奈良までやって来る。


それが上巻の内容です。


船で瀬戸内海を経て難波津まで、そこから大和川、佐保川を船で奈良までやってきます。
佐保川ってすぐ裏の川やんか~。


昨日、今日で上巻丸々読んでしまいました。


まだ上巻を読み終えただけなのですが、下巻の展開にワクワクします。


読了:青い鳥

2009年01月13日 | お薦め


青い鳥というとメーテルリンクの童話(チルチルミチル)とか、
桜田淳子の「わたしの青い鳥」(阿久悠 作詞、中村泰士 作曲)を思い出すやじです。
(っていう世代ですが・・・)


阿部寛が主人公の村内先生を演じる映画があるとというので、
映画を観る前に読んでみた本「青い鳥」です。


作家の重松清氏が書いた「その日のまえに」という小説を、
入院中、病院の中にあった書店で見つけて読んで、
夜中に涙したんですね。
今回の「青い鳥」もじんわりと来る短編集でした。


しかし、現在調べる限りでは奈良県での公開は無い様で・・・


WOWOWでの放映を待つか、DVD化されるのを待つしかないようですね。 


大人買い:CD6枚

2009年01月04日 | お薦め

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年末に確かNHKのハイビジョンで放映になった、エフゲーニ・コロリオフのバッハの
ゴールドベルク変奏曲に感動してしまったやじです。


昨年のドイツライプチヒで行われた「バッハ音楽祭」での、
ゲバントハウスでの収録だったと記憶しています。


ゴールドベルク変奏曲のピアノ演奏といえば、
なんと言っても、グレン・グールドの1955年録音版、1981年録音版が有名ですが、
鈴木雅明のチェンバロ演奏もなかなかのものです。


恥ずかしながら「エフげーに・コロリオフ」の名も演奏も始めて知ったのですが、
本当に衝撃的なすばらしい演奏でした。


早速Amazonでゴールドベルク変奏曲と、平均律を購入。
本当なら大人買いで、インヴェンションとシンフォニア、
フランス組曲、フランス風序曲・イタリア協奏曲・半音階的幻想曲とフーガ
なんかも一緒に買いたかったのですが、
なにせ貯金が・・・





今きたと一緒に聴いているのですが、いいですね~。
そうそう、フェルツマンもゴールドベルクを録音しているみたいですね。
頑張って働いて買ってみようっと。


10年ぶり:Noriyuki Makihara Christmas Concert’08

2008年12月25日 | お薦め

マッキーが10年ぶりに12月24日、25日と2日間、クリスマスコンサートを!
行きたかったけれど、場所はパシフィコ横浜国立大ホール。
そんなの行けません


ところがなんと、WOWOWで今生中継中です!
WOWOWに加入していてよかった、と思う瞬間ですね。
映画は、最悪レンタルビデオでもいいわけですけど、
こういうコンサートの生中継なんてたまりませんね。


本当は相方と一緒にケーキでも食べながらみたかったんですけど、
彼は今日も仕事ですから、無理ですねん。


まあ、二人でクリスマスディナーは先日すましてきたし、
そこでは外国人のサンタクロースがテーブルを回ってきたし、
二人のクリスマスは楽しんだわけで。
で、今日は独りでマッキーの音楽を楽しみます。


そういえばこの前、ケンさん、じんさんに誘ってもらったアンジェラ・アキさんのコンサートも、
平井堅さんのコンサートも(これは毎年WOWOWで放送されています)、
そしてマッキーのコンサートも、関西弁ですね。
なんか落ち着く~。


次々とドラマが終了:ノクターン・カンパニュラの恋

2008年12月20日 | お薦め

歳の瀬となって、様々なドラマが最終回を迎えています。
皆さんはどんなドラマを御覧になっていましたか?


やじは、篤姫、小児救急、風のガーデン、流星の絆、あと再放送やけどBSフジでののだめカンタービレ。
もうすぐ最終回なのはブラッディ・マンデー、夢をかなえるゾウ。


No.1に押すのは、「風のガーデン」。
緒方拳さんの遺作になってしまいました・・・
最終回、中井貴一が壮絶な最期を熱演しましたね。
また平原綾香の挿入曲「ノクターン」「カンパニュラの恋」がよかったですね~。
思わず買ってしまいました。
紅白歌合戦でも歌われるようです。



彼女は以前も「ジュピター」っていうホルストの「惑星」という組曲の「木星」を編曲した歌を出しましたが、
この「ノクターン」はショパンの「夜想曲第20番遺作」を編曲した歌です。


実は最近の音楽には全くうといやじですが、
彼女の歌声に魅せられてしまいました・・・


No.2は「夢をかなえるゾウ」かな。
水川あさみは「のだめカンタービレ」でコンミスの三木清良役を演じていましたが、
そのときとは全く違ったダメ女、星野あすか役で味を出していましたね~。
勿論ガネーシャ役の古田新太さんの怪演あっての味かもしれませんが。
深夜枠というのに、毎週かかさず観ていました。
古田新太さんの心地よい関西弁もよかったね~。


読書中の本:江戸の・・・

2008年11月11日 | お薦め

いや~、毎日寒いですね。
ここ連日ガスファンヒーターが大活躍です。
そろそろ電気コタツを使おうかなと思っているやじです。


前から気になっていたこと、
(以下歌舞伎ねたです)


先日歌舞伎座公演で「盟三五大切」という演目が上演されたんんですね。
鶴屋南北の作品です。


忠臣蔵は有名なのですが、その忠臣蔵の世界の裏のお話が
「東海道四谷怪談」、あのお岩が民谷伊右衛門を呪い殺す話です。
話はかなり複雑なのですけれどもね。


その四谷怪談の続編がこの作品です。


さて、その二幕目に「五人切の場」ってのがあるのですが、
そこは「松虎」という男の家なんですが、
そこで「三五郎」(菊五郎)と「子万」(時蔵)とが屋敷の二階で、
一階で「伊之助」(錦之助)と「菊野」(梅枝)が、同衾するんですよね。
そしてその一階の同じ部屋では簡単な屏風を隔てて、男二人が
一つの布団で眠っているんですよね。


二つの男女のカップルが、音丸聞こえの中で、×××をしちゃうんです。


その感覚がまったくわからなかったんですね。


そういう質問を某サイトでしたところ、この本を紹介されました。




目から鱗が落ちた気分でした。
吉原、岡場所、夜鷹、出会茶屋、なんかの区別もやっとついたんですね。
ちょっと買うときに勇気がいったんですけれど、
久々にスッキリした本でした。


たまにはケンタッキーもおいしいね:おくりびと

2008年10月30日 | お薦め


正倉院展を観た後、映画「おくりびと」を観てきました。


う~ん、広末涼子はちょっとうざいんだけど、
本木雅弘の演技がすばらしい。
キムタクはこんな演技はでけへんやろうな~。


脇を固める山崎努、吉行和子、笹野高史、杉本哲太、余貴美子らの芸達者が、
またいい味をだしていました。


子供の頃に自分を捨てて女と逃げた父を許せないで居るのだが、
ひょんなことでその父を自分が納棺することになる。


もっくんの裸シーンも多くって、
しょっぱなに出てくる遺体は女だと思ったのに、
清拭のときに「ツイテイル」というエピソードもあったり。


笑いと涙でいっぱいの映画でした。★★★★★


映画の中で、腐敗した遺体を見てショックを受け、しめたての鶏を見て嘔吐するシーンがあるんですが、
その後、そんなことを克服してクリスマスにチキンを食べるシーンがあります。
それを観て、今夜はKFCを食べたい~って気分となって、買ってきました。


またもやコールスローが売り切れで、
自宅でキャベツの千切りを。
でも、カロリーたかそうだからポン酢をかけて食べました。



NHK「新日曜美術館」:琳派の美▽宗達・光琳・抱一

2008年10月19日 | お薦め

朝の九時から現在放送中です。
先週の日曜日に行った東京国立博物館での「大琳派展」の番組です。
こうして放送されると、先週のことが思い出されます。


この番組を観てから博物館に行くと、
また違った見方ができたかもしれませんね。


来月も東京に行くので、もう一度訪れてこようかとも計画中。