涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

重力ピエロ:その後「おちゃのこ」でカキ氷

2009年05月28日 | お薦め

 


映画を観に行ってきました。
「重力ピエロ」
外国映画のような激しいシーンがあるわけではないのですが、
ジーンとなる映画です。
最後の方では涙がとまりませんでした。


昔の連続レイプ事件と、今起こっている街の落書き、そして放火事件が意外なところで繋がる。
仲のよい、しかし外見も才能も全く違う、兄弟の隠された真実。
実は親子ではないのに、最後に嘘をつくときの癖が同じであることが、父の最期にわかって・・・
涙なしに観ることはできません。


ワトソン・クリックが発見したDNA二十らせん構造、塩基のA-T、C-Gの対応なんか、
高校生の時の生物?で習ったな~なんて懐かしく思いだしました。


「白い春」に出ている吉高由里子さんが、「春」を追いかける「夏子」役kで、
「ゴッドハンド輝」に出ていた渡部篤郎さんが、高校生の時に30人もの女性をレイプした「葛城由紀夫」(実は春の父親)役で、
出演されていました。
渡部篤郎さんはいい人、ってイメージがあったので、この役を演じていたとしって意外でした。
すごく憎たらしい役でしたから。


しかし、なんと言っても脇役ではあるのですが、際立っていたのは「小日向文世」さん。


若き日の髪の毛ふさふさの姿は笑えるのですが、独特の雰囲気を放っていますね。
やじのお気に入りの役所さんです。


映画の帰りに、ちょっとオシャレ~な店でカキ氷を食べてきました。


四月四日(オカマの日!)に、近鉄奈良駅近くの小西通のCOTOモールに開店した
「おちゃのこ」です。
この店は恐らく以前行った、餅飯殿通の夢CUBEにある「おちゃっちゃ」の姉妹店。


 


今日のカキ氷は、奈良特産の苺「あすかルビー」のフリーズドライの粉がふりかかっている「いちごミルク氷」です。


朝のテレビで:漢詩

2009年05月21日 | お薦め

「だんだん」に続いて観ている「つばさ」。
最初は色物?っていう感じでしたが、徐々に良くなってきましたね。
主人公のつばさを演じる多部未華子さん、そしてラジオぽてとの社長真瀬を演じる宅間孝行さんは
「鹿男あおによし」にも出演されていましたよね。
このドラマでは中村梅雀さん、そして宅間孝行さんがやじのお気に入りです。
って、フケ専?


やじは朝弁当を作って、洗濯物を干した後、
NHKBShi、そしてNHKBS2と、連続してこのドラマを観ているのですが、
NHKBShiではその前に15分「新漢詩紀行」っていう番組をやっているんですね。


中学、高校の時に習った漢詩、あるいは全く知らない漢詩が、
水墨画やその漢詩の読まれた場所の映像をバックに朗読されます。
その朗読を聴いたり、現代語訳を聴くと、なるほど~って改めて漢詩の奥深さを感じます。


きっと漢詩の授業でこの番組を使えばおもしろいと思うんですがね。


では、仕事行ってきます!


万城目学:プリンセス・トヨトミ

2009年05月15日 | お薦め


「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」に続く第三弾「プリンセス・トヨトミ」。
それぞれ、京都、奈良、そして大阪を舞台にした小説です。


実は「鴨川ホルモー」は未読です。


「鹿男~」はテレビドラマになったんですが、
近所でロケがあって、役者さんがマンションから歩いてすぐのところのホテルに泊まっておられて、
時々ロケにでくわしたり、職場近くの百貨店で見かけたりしたのを覚えています。


今回は大阪の空堀通り~大阪城が舞台です。
ちょうどやじが入院していた病院付近です。
入院中時々病院を抜け出して、大阪城公園を散歩したり、
空堀通りまで買い物や食事に行きました。
なので、この小説を読むと、まるで目の前でストーリーが展開しているようにおもえるんですね。


その他にも阪急梅田のビッグマンが「梅田で唯一無二の待ち合わせスポット」とか紹介されていて、
去年名古屋からblogで知り合った方と、伊右衛門さんと待ち合わせをしたのがここだったな~。なんて。


あとは、「浜寺公園」から大阪城を目指すのに、「阪堺電車」(チンチン電車)に乗れず、
南海本線に乗って堺駅を通り過ぎ、新今宮駅でJR環状線に乗り換えて森之宮駅で下車する。
う~ん、やじが大阪の堺の職場で働いていた時の通勤路です。
やじは新今宮駅でJR環状線で鶴橋駅で降りて近鉄線に乗り換えていましたが。


「JR天王寺駅の551の蓬莱の行列」や「通天閣」が天気予報になっている」とか、
道頓堀の様子なんて、ほんま、よ~わかります。


一日かけて読んでしまいました。


今年「鴨川ホルモー」が映画化されるとのことで、
それを観にゆく前に読んでみよう。と思っています。
明日、実家に帰る途中の書店で買おうかな。


明日の文楽のチケットをゲット:文楽劇場友の会

2009年04月15日 | お薦め


明日の午後の仕事がキャンセルされたので、
明日の文楽の第二部を観に行くことにしました。
二部には椎の木の段、すしやの段、道行初音旅、河連法眼館の段とみどころ一杯です。


椎の木の段、すしやの段は奈良県吉野郡下市町が舞台です。
やじのふるさとの近くです。
今でも「釣瓶鮓弥助」という店がありますよ。
あと二つの段は吉野山が舞台です。花矢倉から蔵王堂が舞台。
ちょうど今は上千本から奥千本の桜が満開でしょう。


とりあえず、明日は人形に注目をして、
来週は義太夫に注目をして、鑑賞してこようと思っています。
それまでに図書館で借りてきている義経千本桜の本を読まないと。


確か、以前観たときは文雀さんの遣う源九郎狐が宙乗りになって舞台の上方に上って行った記憶があるのですが、
果たしてどうなるでしょうね。


歌舞伎でも、猿之助が演じると宙乗りで観客の上を越えて劇場の最上階の奥に消えてゆきましたが、
この前菊五郎が演じたときは桜の木に掴まって登ってゆくという形でしたね。


 


文楽劇場一幕観:国立文楽劇場会場25周年

2009年04月12日 | お薦め


歌舞伎座といっしょで、国立文楽劇場にも「一幕観」席があります。
松竹座にもありますよ。


朝と夕方に大阪で用事があったので、その隙間を塗って二段目を観てきました。


「渡海屋」の中は豊竹咲甫太夫。
そうNHKの「にほんごであそぼ」に出演中の若手太夫です。
若いだけあって、声に張りがあって、汗だくの熱の入った語りでした。
けっこうなイケメンでしてやじの目はオペラグラスを通して釘付け


切は豊竹咲太夫。
この公演から「切場語り」となった太夫です。


去年だったか一昨年だったか、歌舞伎座で義経千本桜の通し狂言が上演されたのですが、
歌舞伎と文楽の違いがおもしろかったですね。
来来週に昼夜通しで観る予定です。


このあと、楽しみにしていたコンサートに行ったのですが・・・


夜桜:佐保川沿いの桜

2009年04月06日 | お薦め


佐保川沿いの桜は昨日ダブルデートを兼ねて観にいってきたのですが、
今夜は佐保川沿いでも、JR線を少し東に行ったところにあるライトアップされている所へ。


この辺りには、「川路桜」と命名された樹齢150年の桜が人々の目を楽しませてくれるのです。
夜中にはライトアップされています。すごいでしょ?
川路桜は、江戸時代末期の奈良奉行の川路聖謨が植えたと言われる桜で、現在、樹齢150年と言われています。
川の水面近くまで枝を伸ばしている桜は見事です。


 


手前の桜も川路桜なのですが、途中で折れてしまっていて、
残った幹は太いものの、まだ枝はそんなに広がっていません。


さらに東へ向かうと川沿いの道路の上にかぶさろうとするような桜並木が続きます。


 


川沿いにはカメラを手にした人があちこちで撮影していました。


やまと物語:雨の中車で行ってきました

2009年04月04日 | お薦め


夕方に奈良市の高畑にある「入江泰吉記念奈良市写真美術館」へ。


生憎の大雨でして、春日の山々は霧に包まれていました。
美術館の裏には新薬師寺があり、のどかな雰囲気です。


今日の展示は「やまと物語 伝説と民話のふるさとを訪ねて」。
4/1~6/28の展示期間です。


 


奈良大和路は、日本最初の国家都市の礎が築かれた地です。
原始時代から神話や伝説がいたるところに息づいています。
この展覧会では大和路に点在する神話や伝説、口承などを取り上げて、
その舞台となった地を入江泰氏の作品で巡るという趣向です。


その他、奈良を舞台にした文楽作品、
例えば「恋飛脚大和往来」「義経千本桜」「妹背山婦女庭訓」「壷坂観音霊験記」
「良弁杉由来」などの舞台になった場所や文楽人形の写真もありましたよ。


写真の説明と、その場所にまつわる伝説、神話も同時に貼られていました。


やじの知らない奈良がたくさんありました。


マンションの裏の佐保川沿いの桜並木の今日の様子です。
一日、一日、花が咲いてきます。


 


今年の内子座文楽:案内状が届きました

2009年03月21日 | お薦め


今年の内子座文楽の公演が決定したようです。
8月22日(土)と8月23日(日)の二日間。
午前の部は10時開演、午後の部は14時開演。


出し物は、
「双蝶々曲輪日記」から「八幡里引窓の段」
恋女房染分手綱」から「道中双六の段」と「重の井子別れの段」


太夫は豊竹嶋太夫、豊竹咲太夫、竹本千歳太夫、豊竹呂勢太夫
三味線は鶴澤清治、豊澤富助、鶴沢燕三
人形は吉田文雀、吉田和生、桐竹勘十郎、吉田玉女


なかなか魅力的な演目と出演者です。


引窓なんて涙無くては観ることができませんよ~。



(女房お早を遣っているのは蓑助さんです)


逆にいうと、国立文楽劇場でもしばしばかかる演目です。
内子座はその建物がすばらしくて、また内子町も魅力的なのですが、


去年はとんでもないハプニングに見舞われましたね~。


いろいろと考えた挙句今年は諦めることに。何しろ交通費がハンパじゃない。


一応告知:
一般電話予約は3月26日(木) 午前8:30より
受付時間8:30~17:30(土・日・祝を除く)
電話番号:0893-44-2114
インターネット申し込み:http://www.town.uchiko.ehime.jp/bunraku/


内子座文楽に興味のある人は一度は観劇をお薦めします。


切手:ふるさと切手ではないですが

2009年03月13日 | お薦め


郵便局に現金書留を送るために行ってきたのですが、
窓口に記念切手が売られていました。


「旅の風景シリーズ第5週 奈良 奈良公園周辺


右の上から二枚目は興福寺国宝館にある「阿修羅像」です。
阿修羅像を含む八部衆と十大弟子像14体は全て国宝です。


今月の末3月31日から6月7日まで東京上野の国立博物館で「国宝阿修羅展」が開かれるため、
そちらに一時旅行されることになります。
そのため、現在これらの仏像は拝観できません。(たしか3/11からかな)
折角今奈良を訪れていただいた観光客はがっかりでしょうね。
特に昨夜はお水取りの行事で籠松明が出た一番観光客の多い日だったので。
これらの全14体が揃って興福寺の外で公開されるのは史上初めてのこととか。
東京の後は九州国立博物館で7月14日~9月27日にご旅行とのことです。


この仏像のご旅行を前に、これらの仏像から魂を抜いて、
旅行中の安全を祈る「阿修羅発遣法要が3/10に営まれています。



去年の薬師寺展といい、今回の国宝阿修羅展といい、
平城遷都1300年を迎えてのことでしょうか、
いろんなイベントが行われますね。


薬師寺展のときのような特別な展示があるのでしょうか?
あれば行ってみたいと思うのですが。


そうそう、4月11日~6月14日に九州国立博物館では
「「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」」という特別展があるのですが、
それにも行ってみたいと思っているやじです。
仏像のお顔が日本の仏像と全くちがいますよね。



国立文楽劇場:四月の演目が決まりました

2009年02月06日 | お薦め

  


国立文楽劇場友の会から会報が届きました。
表紙は寿式三番叟の翁です。


普通三番叟というと正月の演目なのですが、
読んでみると、国立文楽劇場開場25周年記念だそうです。
国立文楽劇場は昭和五十九年三月二十日に開場しました。


四月の文楽公演は4月4日から4月26日まで。
演目は「寿式三番叟」と「義経千本桜」の通し。


通し狂言ですので、一部と二部の入れ替えはありません。


「寿式三番叟」は、能の「翁」を原曲として人形浄瑠璃に取り入れられた、
式楽性の強い演目です。
おきなの人形が面をつけて国土安穏を祈念し、
また二人の三番叟が軽快にユーモラスに踊ります。
踊りに疲れて一休みをする片方の三番叟に、
もう一方の三番叟がいさめながら踊りをつづけます。
文楽劇場のロビーで流れている曲はこの三番叟の曲です。



それ豊秋津州の大日本、国常立の尊より、天津神七代の後、地神の始め、
天照大神
岩戸に籠らせ給ひし時、世は常闇となりけらしその時に、
四方津神、八百万の御神達神集めに集め給ひ、庭火を焚いて庭神楽。
神すずしめと木綿襷太祝詞の神歌や、式三番のその謂れ、おさおさ申すも恐れあり。
とうとうたらりたらりら、たらりあがりららりとう。ちりやたらりたらりら、たらりあがりららりとう。
鳴るは滝の水、鳴るは滝の水、日は照るとも絶えずとうたり、常にとうたり。
君の千歳を経ん事は天津乙女の羽衣よ。
鳴るは滝の水、日は照るとも絶えずとうたり。ありうとうとうとう
とうとうと鳴る鼓、宇佐の神の御役にて、笛の初音も高円や、笛吹の大明神。
大鼓は高野の大明神、太鼓は熱田の源太夫、いづれも秘曲の打囃子。
鳴るは滝の水、日は照る神の神いさめ。
されば春日の大明神、翁の袂ひるがへす扇の手こそ面白や。
青にぎて、青丹よし奈良の都の三笠山、かげもあらたに慈悲万行、
七五三の歩みの大事、十五の拍子とりどりに。万代の池の亀は甲に三極を戴いたり。
滝の水麗々と落ちて、夜の月鮮やかに浮かんだり。
渚の砂さくさくとして旦の日の色を朗ず。天下泰平国土安穏の今日の御祈禱なり
千秋万歳悦びの舞なれば一舞ひ舞はう。
万歳楽。万歳楽。万歳楽。
長久円満息災延命、今日の御祈禱なり。
おおさへおおさへ、ほふ悦びありや悦びありや。わがこの所よりも外へはやらじとぞ思ふ。
物の音につれて立ち舞ふ小忌衣、千歳は近江なる白髭の御神なり。
黒き尉は住吉の大神。鼓は浪のどうど打つ、音は高天原なれや。
岩戸に向かふ神神楽、ほそろぐせりと吹く笛も、ひいやひしぎの音色まで、春は霞の立姿。
「アヽラめでたやな。物に心得たるアドの太夫殿に見参申さう」
「てうど参って候」
「誰がお立ち候ぞ」
「年頃の朋輩つれ友達、御アドのために罷り立ちて候。
今日の三番叟、猿楽きりきり尋常に舞うておりそへ。色の黒い
尉殿」
「この色の黒き尉が、今日の御祈禱を千秋万歳所繁昌と舞ひ納めうずることは何より以て易うざう。
まづアドの太夫殿には元の座敷へおもおもと御直り候へ」
「某が元の座敷へ直らうずることは、尉殿の舞ひよりもいと易うざう。
御舞なうては直り候ふまじ。御舞ひ候へ」
「御直り候へ」
「御舞ひ候へ」
「あらやうがましや」
「さらば鈴を参らせう」
そなたこそ。
初日は諸願満足円満、二日の日はまた二つ柱。宇津女の神子が一ト二タ三四五ツ六ユ七八九の十、
百千万の舞の袖。五月のさ女房が笠の端をつらねて早苗追取り打上げて諷うた。
千町万町億万町。田をばぞんぶりぞ、田をばぞんぶりぞ、ぞんぶりぞんぶりぞんぶりぞ。
御田を植えるならば、笠買うて着せうぞ。笠買うてたもるならば、なほも田を植ゑうよ。
三日は福徳寿福円満、子徳人の子宝、車座に並べた。
たつまついるまつかいつくひっつく、火打袋にぶらりと付けて候ぞ。
これ式三の故実にて、三日これを舞ふとかや。
柳は緑花は紅、数々や。
浜の真砂は尽きるとも、尽きせぬ和歌ぞ敷島の神の教への国津民、治まる御代こそ目出たけれ。


奈良に関する言葉がでてきますね。「高円」、「三笠山」。


義経千本桜の通し狂言は文楽では久々です。
歌舞伎座では数年前にやりましたね。
なんといっても三段目のすしやの段、四段目の河連法眼館の段が泣けますよね。
人間国宝の竹本住太夫さんはすしやの段の切場を語ります。
彼は文春文庫の「文楽のこころを語る」の中で、
「枕からええもんくがついて、場面に変化があって、好きな演目の一つです」
「前半で床を下りるとき、『もうちょっとやりたいな』と思います」
と書いています。


今から楽しみです。