涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

お中元:京都から送る

2006年07月19日 | お薦め
いつも実家へのお中元はインターネットを利用して
北海道の魚の干物にしていたのだけれど、
今年は趣向を変え、
(っていうか、今年は魚はええよ、って言われたから)
京都から工芸品を送ってみた。

母へは「阿以波」のうちわ。
写真にあるように、透かしの模様のうちわです。
一本一本手作りで、実用品というよりは工芸品で、
飾りとして利用するそうです。

父へは「開化堂」の茶筒
これも一つ一つ手作りです。

うちの父は銅で雨樋を作って掛ける職人でした。
一軒一軒寸法を測って、銅板から雨樋を作っていたのです。
小さい頃傍で父が一枚の銅板から樋を作るのを感動して見ていた事を思い出す。
大きくなったら仕事場に手伝いに行って樋を掛けるのを手伝いに行かされたな。
昔は当然自分もその仕事を継ぐもんと思っていたけれど、
父の希望は
「暑い時も寒い時も屋根の上で働かんとあかん仕事やのうて、
夏はクーラー、冬は暖房のきいた部屋で働ける仕事、
給料日に給料、ボーナスのもらえる仕事を選べ。」
ということでした。
それが本心かどうかはいまとなってはわからないけど、
結局大学までだしてもらい、サラリーマンの道を選びました。
最近は日本家屋を作るって家が減り、仕事は確かに少なくなったようで、
継がなかったのは正解なのかもしれない。

そんな職人の父があまりの精巧さに感動して電話をかけてきました。
「あれはすごい。こんなんよう作らんわ。」
一生の宝にするそうです。
毎日銅の筒をなぜているようです。
銅って濡らしたり脂のついた手で触ると汚くなるのですが、
乾いた手でなぜるとあじわいのある色になってくるのです。
(小さい頃、銅板を素手で触ってしかられたものです。)

ちょっと懐がさみしくなったお中元でしたが、
喜んでもらえると嬉しかったな。

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6 コメント

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♪お中元♪お中元♪ (うさこ@うきうき日記)
2006-07-20 11:14:08
こんにちわ

毎年何を送るか悩みますね。

今年は皆様に同じ物送りました。

あの有名な健康オイルとドレッシング、

マヨネーズの詰め合わせなんですよ。

これが大好評だったんです。

来年からオイルの人になるのかな。

阿以波のうちわは見てるだけでも素敵ですね。







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やじさん、親孝行ですね (いちろ君)
2006-07-20 20:48:41
やじさん、親孝行ですね。感謝の気持ちが随所に現れていて素敵でした。僕も昨年亡くなった父の言葉を思い出しました。かんかん照りや雨ざらしの所での仕事よりも、室内での仕事を盛んに勧めていました。特に公務員になれ、て言ってたな。あの頃は反発したけど、今はその気持ちよく分るし、だからこそ大変な思いをして仕事をしている方々を尊敬しますね。僕もこの夏母親と親戚の叔母ちゃんを京都にでも誘ってみようと考えました。やじさんの気持ちにはかなわないけど。
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センスが問われる (やじ)
2006-07-20 21:06:19
>うさこさん

こんばんは。

そう、中元・歳暮に何を送るか迷うよね。

仕事上の付き合いと違って、友人や両親は特にね。

自分がもらうとしたら、そうだな~、

ちょっと値の張る調味料とかうれしいかな。

一本1000円くらいの醤油とかお酢とか。

サラダ油もいいよね。ヘルシーリセッタとかエコナとか健康によさそうなやつ。

今回はうちわが好評だったので、

普段なにかと気を掛けてくれる親戚にも

うちわを送りました。
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この歳になって、です。 (やじ)
2006-07-20 21:14:32
>いちろ君

今日は大阪は異常に寒い日でした。クーラーも使わずすごせました。



病気になるまでは親は鬱陶しかったんだよ。

この歳になると結婚とかうるさいんだ。



でも脳腫瘍が見つかってからは結婚のけの字も出なくなりました。

そして、入院していたときに一ヶ月半付き添いしてくれた母とゆっくり話すことができて、それ以来両親の俺を心配してくれる気持ちが心にしみて、もしかして物心ついて以来一番気持ちが通じているかもしれない。



京都いいですよ。暑いけど。

清水寺、金閣寺、銀閣寺なんていうメジャーな所もいいけれど、

静かな石塀小路とか寺町周辺の老舗の店とか

いろいろいい所あるんだ。
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Unknown (yuppe)
2006-07-21 02:51:39
素敵な贈り物ですね☆



自分には季節の贈り物の習慣がないもので…いやはや…

贈り物は相手のことを考えるいい機会になりますね

私もいい大人な歳ですし^_^;始めてみようかなぁ~

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相手を考える心 (やじ)
2006-07-21 08:05:54
>yuppeさん

おはようございます。

素敵ですか?よかった。



本当に贈り物をするって、

相手と自分の関係を再認識し、

そして相手の喜びそうなものを想像する、

いい機会になりますよね。



自分は親戚にしか贈ることはないけれど、

誰に贈るか何を贈るかを考える時に人の絆を感じます。



昔教えられた言葉

「感謝は形に現さなければ感謝したことになりません。」
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