涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

それはないやろ

2006年02月16日 | Weblog
ノロウイルスの予防法は感染源の隔離です。

嘔吐物、下痢便に接触しないこと。
でもそんなこと可能でしょうか?
嘔吐したらすっごい勢いだし、下痢だってオムツからあふれている。
しかも乾燥したものにも感染力があるっていう。

それよりも手洗いの方法を教えたほうがいいんじゃない?
ウエルパスっていう消毒液をシュッと一噴きして終わりなの、ここの病院。

俺が入院していたところでは、しっかり底まで三噴きして、
掌、手の甲、指の間、指先にすりこんで乾かせるって指導されたけれど。
看護婦はゴム手袋の上からそれをしていたよ。
そうすると手のしわがなくなるからより効果的に消毒できるということ。
患者さんはどう思うかしれないけど、脈を取るのもすべて手袋をはめたまま。
ひょっとして俺がHIV感染症だから?と思って聞いた事があるんだけど、
「うちの病院はすべての患者さんにこうしているんですよ」
って説明され、穴があったら入りたかったくらい。

今日は院長からの説明があるからってまた呼ばれた。
会議室に集められ説明を受けた。
ほとんど高齢者の人で、俺が一番若かった。
だれからも質問もなく30分ほどで終了。
終わったあと、個人的に質問をした。
今までの看護婦からの扱いに抗議したのだ。
付き添いを強制されたのに、病気になったら付き添いがいらないってどうよ?
なんで点滴をぬいたら責められるん?
俺の入院していた病院ではもっと重症の人もいたけど、
付き添いは基本的になく、3人の看護婦が面倒見てくれたこと。

さすが、院長は今後そういうことのないように注意しますと、あやまってくれた。

病棟にもどってガラス越しに祖父を見舞う。

またショッキングな出来事。
看護婦から「この個室は一日8000円なので」と。
さすがに爆発しそうに。
「そちらの必要性で勝手に個室にしておいて、1日8000円もとるのか?
それではこの事を役所にいって、法律で禁止されている事をしていると
訴えてきます。」
と申し出ると再び院長がやってきて、
「これはこちらの手違いで…」
ひょっとして言わなかったら何万円も取られているんだな~。
他の人はいわれるままに払っているんだろうか。

うちの相棒は老健施設で事務をしているのでそういうことに詳しいんだ。
個室料は患者が希望したとき以外は請求できないのです。
たとえば、「有料個室しかあいていないから」
なんてのはお金を払う必要はないらしい。

ガラスごしに俺の顔を見た祖父は、
認知症なのに、俺の名前を読んで手を振ってくる。
あ~、元気なんだとほっとした。

ちょっと看護婦に言い過ぎたな、と反省し
詰め所に缶ジュースの差し入れをして帰ってきた。




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2 コメント

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気をつけないと (やじ)
2006-02-24 18:11:23
>こうさん



差額ベッド代については

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li070301.htm

にもあるように、「患者の希望」によるもの意外は払う必要がありません。

つまり、

「俺は個室でシャワーつきじゃないといやだよ!」

って場合しか払う必要がないんですね。

しかも、「文書での同意」が必要なのです。



現在、差額ベッド代を払っている人の8割は、本来払う必要がないと言われています。



何事も知識が無いってことを利用するやつ、組織はあるわけです。



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勉強になりました (こう)
2006-02-22 20:47:25
体調がよくなられて良かったです。



>個室料は患者が希望したとき以外は請求できないのです



初めて知りました。

まだ個室入院はしたことないですが、

騙されそうな時に、絶対思い出します(笑)



いつも役に立つ情報をありがとうございます。
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