阪神タイガースの前監督が星野仙一氏であることは国民の誰もが知っていることでしょう。そして現監督がタイガースOBの岡田彰布氏であることも周知の事実。
さて、そんな二人の性格・選手起用法・作戦術・顔面その他の「異なる点」はいろいろなメディアでもすでに取りざたされております。
よってここではペナントレース開幕前から僕が個人的に非常に気になった「二人の決定的な違い」について分析したいと思います。
それは「話し言葉の使い方」という点です。
僕たちは選手ではないので、マスコミ向けのインタビューでしか監督らの言葉を知ることができません。よって素材が乏しいなかでの
比較にはなりますが、ちょっと実例を挙げて見ていきます。
ではこちらの懐かしい【火の玉節】ここで3連敗はおもろない と題された星野監督のインタビュー記事(サンスポ)を見てください。
記事中の監督の言葉には「(距離が)長いんだよ。」のように丸カッコで記者による補足が入っております。
これは話し言葉をそのまま文章にすると伝わらない部分を補うためですが、ためしに丸カッコを抜いて読んで見てください。
伝わりますよね、だいたい。
非常に魅力的で人をひきつけてやまない火の玉節!
さて、一方の岡田監督です。
一番極端に彼の話し言葉の特徴がでた、こちらの【聞いてえな】今はショートよりも、桧山のとこやなと題されたこちらのインタビューをご覧下さい。
そして先ほどと同じく丸カッコを抜いて読んで見てください。
もうさっぱり伝わらないと思います。
これ、大阪以外の人なら「大阪弁だから私にはわからないのだ」と思ってしまいそうですが、なんのなんの。
大阪生まれ・大阪育ちの僕にも、さっぱり伝わりません。
ではここで両者を比較して分析してみましょう。
まず星野監督の話し言葉の特徴は「結論が最初にきてわかりやすい」ことにあります。
これは一般の僕たちにも言えるのですが、まず結論を言ってから詳細を付け加えるという話し方は非常に相手に伝わりやすいんですよね。
新聞記事の文章などでもそうなっています。
一方の岡田監督の話し言葉の特徴は「話しているうちに論旨がどんどん変わっていく」部分にあります。
質問に対して「う~ん、そうやね…」と考えて少しずつ答えていくうちにどんどん自分の中に新たなる考えが浮かんで、最終的には最初の質問からけっこうズレた答えが返ってきてしまうんです。
さらに丸カッコを抜くとさっぱり伝わらないことでわかるように、彼はかなり独りよがりな話し方をします。
「コレぐらいわかるやろう」といった過信に基づく“言葉足らず”。
あまり他者への配慮がない話し方なんですね。
おそらく頭の回転が良いことが原因でしょうが、聞くものにズバッと斬り込んでこない岡田の言葉…。
「単刀直入の星野」
「優柔不断の岡田」
わかりやすく分類するとそうなります。
人を魅了してその気にさせるのが、星野氏の言葉の方であることは言うまでもありません。
「評論家経験の有無」がこの明暗を分けたという風にもとれますが、きっと差が生じた原因はそれだけじゃない。
星野氏は「人間は感情の生き物であり、感情は言葉でコントロールできる」という事実にいち早く気付き、リーダーシップをとるうえでの「言葉の重要性」をずーっと研究してきたんだと思います。
選手だって人間です。
同じ命令されるのであれば、うまく言葉でその気にさせてくれる指揮官がいいのは当然です
しかし残念ながらこればっかりは一朝一夕にマネできることではない…。
ちなみに阪神では結果を残せませんでしたが、野村克也氏も「言葉の重要性」を知る監督でありました。
(適用こそ間違えて今岡と藪を腐らせていましたが…)
いや、決して岡田監督に人望や能力がないと言っているのではありませんよ。念のため!
あくまで現時点の比較ですから。
だいたい百戦錬磨のベテラン監督と就任一年目の新米監督を比べることに無理があるのです。
しかし、ぜひ岡田監督には「自身の言葉の使い方」にこれから大いに気を使っていってもらいたい。
僕は彼の口から目の覚める名言が飛び出すのを心待ちにしています。
さあ、これからの「岡田節」に注目です。
さて、そんな二人の性格・選手起用法・作戦術・顔面その他の「異なる点」はいろいろなメディアでもすでに取りざたされております。
よってここではペナントレース開幕前から僕が個人的に非常に気になった「二人の決定的な違い」について分析したいと思います。
それは「話し言葉の使い方」という点です。
僕たちは選手ではないので、マスコミ向けのインタビューでしか監督らの言葉を知ることができません。よって素材が乏しいなかでの
比較にはなりますが、ちょっと実例を挙げて見ていきます。
ではこちらの懐かしい【火の玉節】ここで3連敗はおもろない と題された星野監督のインタビュー記事(サンスポ)を見てください。
記事中の監督の言葉には「(距離が)長いんだよ。」のように丸カッコで記者による補足が入っております。
これは話し言葉をそのまま文章にすると伝わらない部分を補うためですが、ためしに丸カッコを抜いて読んで見てください。
伝わりますよね、だいたい。
非常に魅力的で人をひきつけてやまない火の玉節!
さて、一方の岡田監督です。
一番極端に彼の話し言葉の特徴がでた、こちらの【聞いてえな】今はショートよりも、桧山のとこやなと題されたこちらのインタビューをご覧下さい。
そして先ほどと同じく丸カッコを抜いて読んで見てください。
もうさっぱり伝わらないと思います。
これ、大阪以外の人なら「大阪弁だから私にはわからないのだ」と思ってしまいそうですが、なんのなんの。
大阪生まれ・大阪育ちの僕にも、さっぱり伝わりません。
ではここで両者を比較して分析してみましょう。
まず星野監督の話し言葉の特徴は「結論が最初にきてわかりやすい」ことにあります。
これは一般の僕たちにも言えるのですが、まず結論を言ってから詳細を付け加えるという話し方は非常に相手に伝わりやすいんですよね。
新聞記事の文章などでもそうなっています。
一方の岡田監督の話し言葉の特徴は「話しているうちに論旨がどんどん変わっていく」部分にあります。
質問に対して「う~ん、そうやね…」と考えて少しずつ答えていくうちにどんどん自分の中に新たなる考えが浮かんで、最終的には最初の質問からけっこうズレた答えが返ってきてしまうんです。
さらに丸カッコを抜くとさっぱり伝わらないことでわかるように、彼はかなり独りよがりな話し方をします。
「コレぐらいわかるやろう」といった過信に基づく“言葉足らず”。
あまり他者への配慮がない話し方なんですね。
おそらく頭の回転が良いことが原因でしょうが、聞くものにズバッと斬り込んでこない岡田の言葉…。
「単刀直入の星野」
「優柔不断の岡田」
わかりやすく分類するとそうなります。
人を魅了してその気にさせるのが、星野氏の言葉の方であることは言うまでもありません。
「評論家経験の有無」がこの明暗を分けたという風にもとれますが、きっと差が生じた原因はそれだけじゃない。
星野氏は「人間は感情の生き物であり、感情は言葉でコントロールできる」という事実にいち早く気付き、リーダーシップをとるうえでの「言葉の重要性」をずーっと研究してきたんだと思います。
選手だって人間です。
同じ命令されるのであれば、うまく言葉でその気にさせてくれる指揮官がいいのは当然です
しかし残念ながらこればっかりは一朝一夕にマネできることではない…。
ちなみに阪神では結果を残せませんでしたが、野村克也氏も「言葉の重要性」を知る監督でありました。
(適用こそ間違えて今岡と藪を腐らせていましたが…)
いや、決して岡田監督に人望や能力がないと言っているのではありませんよ。念のため!
あくまで現時点の比較ですから。
だいたい百戦錬磨のベテラン監督と就任一年目の新米監督を比べることに無理があるのです。
しかし、ぜひ岡田監督には「自身の言葉の使い方」にこれから大いに気を使っていってもらいたい。
僕は彼の口から目の覚める名言が飛び出すのを心待ちにしています。
さあ、これからの「岡田節」に注目です。