カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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甲子園のレッツゴー三匹 その⑦

2004年05月22日 22時42分18秒 | ☆企画・ネタ・似顔絵・顔面ツラ野球
「安藤でーす!」「ウイリアムスでーす!」「渡辺恒雄でございます…『シコースキーって誰だー!!』」
バシッ!
安 藤「いやいや、すごかったね7回裏の逆転劇!」
ジェフ「すごかった!あの回シングルヒットばっかりなんと6本。一気に4点いれて福原くんに勝ち投手の権利をプレゼントしたからね」
安 藤「僕が投げて…」
ジェフ「僕が抑えて5セーブ目!これも安藤くんが頑張ってくれたからやね!」
安 藤「なにゆーてんの、ジェフ君にも助けられたし、ぜ~んぶジェフ君のおかげ!」
ジェフ「いやいや安藤くんのおかげ!」
安 藤「いやいやジェフくんのおかげ!…あ…一人投げてない…!
リガン「(寂しそうに)…投げたッちゅーねん」
安 藤「はっはっはー!負け惜しみはいかんよ負け惜しみは」
リガン「僕、投げたもん」
安 藤「どこで投げたんよ?」
リガン「シコースキーに変装して投げました!
安 藤「ウソをつくな!」
リガン「俺はこう見えて変装の名人なの!ばれたくないから投げた後、全速力でベンチに戻ったよ」
安 藤「いや、全速力で帰るのはシコースキーのトレードマークやし」
リガン「人呼んでリガン三世。おいらリガ~ン三世!
安 藤「いや、“ン”しか合ってないし無理があるよ」
リガン「うるさい!!おいらリガ~ン三世!お前らとはトリオ解散じゃい!もう泥棒家業に転向じゃ!」
安 藤「今日ちょっと活躍できんかったからってグレちゃって…ほな誰と組むねん?次元大介と石川五右衛門か?」
リガン「ううん。元木大介とヤクルトの石川
安 藤「いやな3人組やなー、オイ」

リガン「ほら、ものすごく強そう」
安 藤「どこがやねん!一人ちっちゃいし、一人おっさんやないか!足遅いし銭形警部が追いかけて来ても逃げられへんやろ」
リガン「でも大介は“クセ者”だけに手グセが悪いらしいよ」
安 藤「失礼なことを言うな!」
リガン「いや、俺は本気でこのトリオで泥棒をする。まずは次の塁を盗むよ。行け、元木大介!盗塁だ!
安 藤「だから足遅いねんて、この人ーッ!」
リガン「王様の宝物を盗みにいくのだ!」
安 藤「いやいや、王様なんか日本におらんし…」
リガン「王様のチームから城島と和田と松中を盗むのだー!!」
安 藤「その“王様”かい!」
リガン「シコースキーはクビだー!1リーグ制だー!」
安 藤「ナベツネになっとるやないか!もうええわ!」

失礼しました。無理矢理です。

ともかく今日は小久保のホームランで先制されるも、7回に目の覚めるような逆転劇。

金本アニキのセンター返し!
一塁上で、興奮をおさえようと必死な表情のアニキが印象的でした。
福原投手はなんと7勝目です。
やっぱり井川投手さえきっちり勝っていれば、今頃もっと楽に戦えているのに残念!
明日もがんばろー!

「巨人の野球は面白いのか?」についての考察 結論

2004年05月22日 17時41分10秒 | ☆提言・苦言・球界再編
というわけで、今回は僕がこの考察で最初に述べた「巨人の野球はある意味ものすごく面白い」という部分を、皆さんのコメント(斜体字)をご紹介しながら突っ込んで考えてみたいと思います。

ここまでの論旨をまとめるならば…

1.スポーツ競技としての巨人の野球はつまらない。なぜなら野球の醍醐味である走・攻・守のバランスという要素をあまりに無視しているから。

2.しかしある意味、他の11球団に比べてものすごく個性的で結構面白いんじゃないか?

3.なぜ素直に応援できないかと言えばチーム作りの過程に問題がありすぎるんだ。

4.その元凶はナベツネとジャイアンツのフロントにあり、その強引な手法はプロ野球人気の衰退を推し進める結果しか出していない。

ここでは「3」や「4」についての考察ももう少し深めましょうか。

まず「阪神優勝、巨人最下位」 という非常に思い切った(笑)タイトルのBLOGを立ち上げておられるサウスポーあさちゃん様の、TBいただいた記事をとりあげて引用させていただきます。

マーティ・キーナートさんが言っていたと思うのですが、「日本の野球ファンは、讀賣ジャイアンツファンしかいない。ジャイアンツが好きなファンとジャイアンツが嫌いなアンチ・ファンと」ということで、日本のプロ野球自体が讀賣新聞の経営戦略の中に組み込まれてきた経緯にあり、いびつな構造になっているのです。

僕は勉強不足でこのマーティーさんについてはよく存じ上げないのですが、この指摘は一昔前の日本のプロ野球ファンの分布状況を的確に述べております。

「巨人ファンがほとんどなんだから、巨人が勝ちさえすれば手段を選ばずともプロ野球は発展する」

おそらく読売巨人軍のフロントはそのように甘く考えていたのでしょう。

しかし結果はそうではなかった。

「江川問題」のあたりから巨人軍の強引なやり方に巨人ファン自らが異論を唱えだしました。
(ちなみにこの「江川問題」の事後処理で力を発揮した人物こそが現在の読売ジャイアンツ代表・三山秀昭氏だそうです)
そして素人フロントと長嶋氏のカンピューター采配などで必ずしも磐石な強さを発揮できなかった巨人軍のあせりは、より強引でなりふり構わない補強を推し進める原動力となり、周囲の反感だけがますます増幅する結果となりました。

ふたたびサウスポーあさちゃん様の記事に戻りましょう。

「巨人が大勝ちしている試合はつまらん!」
「巨人が大負けしている試合は面白いが、せりあって負ける方がもっと面白い。サヨナラ負けなんて最高!」
ってところでしょうか。


ここで「巨人軍の野球はある意味ものすごく面白い」という僕が導いた結論の中身が見えたことでしょう。


そう、現在の読売巨人軍はプロ野球界の「悪代官」として存在意義があり、そのチームが敗れることは心の底から面白いのです。


皆様のコメントをご紹介しましょう。

あるべき姿とは思いませんが (nota)
他球団ファンから見れば、憎しみを一手に引き受ける対象であればあるほど巨人戦は面白くなると思います。
対極となるような野球を相手チームが見せてくれればなおさらです。
一方巨人ファンや所属する選手自身は複雑な思いがあることでしょう。
なぜならチームは強くても、その強くなってゆく過程をファンはあまり共有できそうにないと思うからです。


その通りです。
「過程」は本当に大事なのですよ。
これは小谷隆様の
「マジメにぼやいてみよう」の記事に対して僕書かせて頂いたコメントからの抜粋に筆を加えたものです。

やはり結果も大事ですが、過程はそれ以上に大事ですよ。
とくに我々日本人にとっての野球というのはその過程をとても大切にする傾向がつよい。
これは高校野球がいまだに教育の一環と捉えられていることも一つの要因だと思います。(←賛否両論は置いといて)

「江夏の21球」
「ロッテ・村田兆治 奇跡の復活」
「88.10.19 近鉄バファローズの無念」
「オリックス小林、オマリーへの14球」
「タイガース、万年Bクラスからの脱出と優勝」
「ロッテ・黒木 復活への道」

これらが伝説として語り継がれるのはそこに実のある「過程」があるからこそなのです。
清原がジャイアンツにおいて熱狂的に支持されるのも、西武入団のエピソードから始まる、彼のプロ野球人生という「過程」があるからこそなのです。


仮に実のある結果があったとしても、その過程が胸を張れないものならば、ファンは素直に楽しめない。むしろ反発する。
エンターティメントとしての野球とはそういうものではないでしょうか。

では当BLOGの名物記事「甲子園のレッツゴー三匹」の発案者でもある「rokkoUOroshi -Tigers blog-」のかきぴー様のコメントを見てみましょう。


あれはあれで、ありなのでしょう。 (かきぴー)
巨人もとい、讀賣は一手に「ヒール」役を担ってるんですよね。プロレスだって、ヒールがいるから面白い。
勧善懲悪が楽しいのは世界共通です。

多分仙ちゃんが金にあかして選手を集めたとしても、ここまで言われない。360度悪人面のナベツネが牛耳るからここまで言われるのでは?

で、ここまでスター選手を集めても、ぶっちぎりの首位になんか全然なれてないあたりがまた面白い。
レアルマドリードだってあれだけの選手を集めても、常勝軍団ではない。

スポーツというものを考えるときに興味深いデータを採取できるプロトタイプとして、讀賣という球団は、存在理由があるのではないだろうか?
対戦するバッテリーだって、次から次へと出てくる4番打者相手にどう攻めていくかという、すごい修行の場を得られるわけだし、やっぱ必要悪です。


この「必要悪」という言葉は萬興味津々堂の「ぶろぐ」 の鳥夫様も使っておられます。
また広島ファン、「目指せ!シナリオライター!!」のしなたま様もアンチ巨人だが、強くあってもらわないと面白くない。あれだけすごい選手がいっぱいいるのにチームとしての魅力が巨人にはないといった趣旨のコメントを残しておられます。

かきぴー様がおっしゃる「ヒール役」という考え方はまさにその通り。
しかし、問題はプロレスのヒール役はあくまで「役」であり、「演じている」という大前提があるということ。
それが「演技」ではなく「事実」になってしまうと本当に「ヒール」・「悪」になってしまい、「勧善懲悪」になってしまうという…これはいただけないでしょう。

いったい誰にとっていただけないのかというと、他ならぬ巨人ファンの皆様にとっていただけないのです!

いまだに日本国民の大多数が支持する読売ジャイアンツ。
その支持の理由はさまざまでしょう。
「強いから」
「テレビでやってるから」
「家族が巨人ファンだから」
「清原が好きだから」
「昔、乱闘で堀内ピッチングコーチが味方に殴られていたから(笑)」

しかし、大多数の方が「ヒールだから」という理由は挙げないでしょう。挙げたとしてもごく少数派のはずです。(プロレスにはヒール役のファンも多いでしょうが…)

こちらの「巨人ファンじゃ悪いのか!」と題されたdgallery様の記事を是非ごらんください。
このあえぐような巨人ファンの悲痛な叫び声と、けなげに巨人を愛する気持ちがナベツネには届いているのでしょうか?

巨人ファンの方々だって立派なプロ野球ファンとしての仲間なんです。
しかし、ここまで追い込まれてしまっている現在の巨人ファンの皆様の状況。
「巨人ファン」と公言することすら「常識を疑われかねない」という理由ではばかられる悲しすぎる現状…。

「巨人のフロントは、巨人ファンが堂々と胸を張って応援できる組織づくりを本気で目指してください!」

結局僕が言いたかったことは最初からこういうことです。

巨人軍の選手の一人一人はもう必死に頑張っています。
しかし、勝ったら勝ったで「どうせ巨人は…」。負けたら負けたで「なんで巨人は…」といわれ続ける厳しい現実。

本当にその連続。
10年以上続く途切れることのない連鎖。
だからこそ巨人軍の人気は落ちてきているのです。

巨人軍のフロントの皆様。
「我々は常勝を宿命とされた軍団」という呪縛からどうか解き放たれてください。
そりゃ、僕だって阪神が常勝軍団になればうれしいですよ。
でも、その過程はやっぱり大事ですよ。

で、今後のプロ野球の制度のあり方について、ナベツネ暴言集でご紹介した「悪魔の野球」のなかにヤクルト・古田選手のある提言(「古田式」(太田出版)からの引用)が紹介されています。

仮に高校を卒業して18歳で入団して、25歳になったら好きなチームに行けるシステムがあれば、とりあえず入ろうと思うんですよ。そこで自分に価値をつければいい。
そうなるとチーム間の力は均等化されるんです。それを嫌っている。今の野球界は。


要するにドラフトの逆指名(自由獲得枠)はいらない。FA期間を短くすればFA選手が大勢でてきて、どのチームも獲得可能になる。獲られても補充できる。プロ野球は活性化すると…。

まあ、賛否両論はあるでしょうがひとつのプロ野球改革案としては興味深いものがありますね。
誰もが納得のルールの中で強いチームを作り、そして勝利を目指す。そのことに対する努力は誰もが怠らない。
その末に勝ち取った1度の優勝は、金と権力で勝ち取った10回の優勝より何倍も価値があると思います。

僕も阪神ファンとして、巨人には「憎らしいくらいに強く」あって欲しい。
だってライバルは強いほうが面白いじゃないですか。
しかし現在の巨人はといえば「強いといえばまあ強いし、“憎らしい”ではなく本気でフロントが憎い」というよくわからない状態。

僕だって子供の頃はジャイアンツ・ファンでした。

子供たちが胸を張って応援できるチームを、どうか読売は本気になって目指してください。

では締めくくりとしてこちらのコメントをご紹介させていただきます。

たしかに (猛虎襲来)
巨人の金に任せたフロントの方針というのは、おおよそ賛同はできないのですが、自分の所の金なんだから自由に使って何が悪い?・・と言われると、反論しようがありません。

巨人が正しいor間違っているかは、巨人ファンがフロントに対する審判として下していくべきでしょう。正しいと思えば巨人ファンを続けるでしょうし、間違っていると感じれば、ファンを辞める事になるのではないでしょうか。

史上最強打線で打ちまくって巨人ファンが増えたのなら”巨人は正しい”と言う事だと思います。ただ、もし史上最強打線の為に、ファンが減ったとしたら・・・結果的にテレビの視聴率など、経営面でも悪い影響をこうむる訳ですし・・・そうなった場合一番後悔するのはフロントでしょう。


というわけで次回は最近のプロ野球をつまらなくしているともっぱら噂される「飛ぶボール」について、皆様のコメントとともに考察してみたいと思います。

乱筆乱文で申し訳ありませんが、もう少々お付き合いください!


第1回
第2回
第3回(ナベツネ暴言集)
第4回(ナベツネ暴言集その2)
第5回
飛ぶボール反対論