入院中の主治医の指導医と思われる先生による、
本人も交えた説明会で、
「スキルス性胃がん」だと言われました。
正確に言うと、
「スキルス」という言葉は使われず、
「癌が胃粘膜の下側に広がっている」といった表現だったので、
こちらから「スキルスですか?」と聞くと、
そうだと言われました。
(父が肺がんの手術でお世話になった時も
「5年生存率」「ステージ」といった言葉を使わない説明だったし、
ここの病院の先生方はわかりやすいように
言葉を優しくして伝えてくれているような気がします。)
前回の主治医による説明で言われていた
a・幽門狭窄
b・胃粘膜下腫瘍の疑い
c・小腸(空腸)狭窄
に関しては、
a= 胃カメラで見たところ、幽門(胃の出口)全体が、
なんらかの理由でむくんだように腫れていたので、
食べたものが幽門の先の十二指腸に下りず、嘔吐していた。
b=悪性リンパ腫を疑っていた。
c=胃カメラが届かなかったので原因が分からないが、
やはり何らかの理由で盛り上がり狭くなっていた。
幽門が腫れているのでそれに押されているのかもしれない。
という事で、
当初、胃がんと悪性リンパ腫を疑い生検に出したが、
どちらも検出されなかったので、
再検査を依頼し、
前回とは違ったアプローチ(深切り&免疫染色~発色検出~)をして貰ったところ、
がん細胞が検出された。
ここで初めて、
生検が2度に渡っていた事と、
1度目の生検結果から
病院のどなたかから「とりあえず癌ではない」発言があり、
私たち家族がぬか喜びしてしまっていたんだと理解しました。
正直、
そういう状況だったんなら、
2度目の生検の結果が出るまでは「癌ではない。」とか
言わないで欲しかった。
一度喜んでしまったので、
その2日後に「やっぱり癌でした。」と言われた時、
私たち家族の不安や悲しみは倍増し、
動揺しきりだったのですから・・・・・。
そして、話は手術の内容へと移ります。
手術は
十二指腸と胃の3分の2を切り、周辺のリンパ節を取ると言われました。
いわゆる
「幽門側胃切除術」ですよね。
胃がんではポピュラーな術式で、
胃の主な機能(食べた物を貯める、消化する)が難しくなるけど、
ゆっくりよく噛んで食べることで胃の機能を代用する事になり、
術後数ヶ月ぐらいで術前と同等の食事の量が食べられるようになるそうです。
ここまでが
病巣部分の切除と「リンパ節郭清」と呼ばれるリンパ節の摘出になります。
そして次に新たに食べ物の通り道をつくる「再建術」になります。
十二指腸の端を閉じ、
残った胃に小腸をつなげるということだったので、
「ビルロートⅡ法」なのだと思います。
痛みに弱い母ですが、
術前に脊椎穿刺でカテーテルを留置し、麻酔薬を持続的に注入する
「硬膜外麻酔」の処置が行われるそうです。
この処置をしておくと、
術中や術後の痛みが和らぐそうです。
そして、
手術後はしばらく絶食になるそうです。
縫合不全を起こしていると、
腸の内容物が腹部の内側へ漏れ出し、腹膜炎の発症につながります。
ムリに食べると食べたものが縫合したところから漏れてしまい
膿がたまって腹腔内膿瘍が起きることもあります。
しばらくは鼻からドレナージで胃液を対外に排出し、
1週間後ぐらいに縫合を確認し、
水→重湯→おかゆと徐々に食べるものも戻して、
2~3週間後には退院できる予定だとのお話でした。
その他に話した事で覚えている事
・術後翌日からは臓器が癒着しないように
自力で立つ、歩くなどのリハビリを開始する。
・PETはスキルス性胃がんには有効ではない。
・手術は4~5時間を予定している。
・母はやや貧血気味(白血球・赤血球・血小板が少ない)なので、
後に血液内科で検査が必要かも。
この日、
母は泣いて取り乱すような事はありませんでしたが、
チョッと見たら、顔が真っ赤になっていたので、
涙ぐんでいたのだと思います。
でもきっと、
私たち(父・姉・わたし)がいた手前、
心配掛けまいと泣かなかったのでしょう。
さて、
わたしがブログに書いている事は、
自分で先生に質問したり、調べたりして書き繋いでいるので、
全てが病院側の言葉ではありません。
解釈が違う点があるかもしれない事をご了承くださいませ。
~つづく~
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