やってきました!
秩父宮ラグビー場!!
今日はジャパンラグビーリーグワン、プレーオフトーナメント準決勝リーグ戦1位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)と同4位の横浜キヤノンイーグルス(横浜E)の対戦。
リーグ戦では別カンファレンスだったため交流戦で1度のみ対戦。
その際は終了1分前の同点トライ、ノーサイドのホーンが鳴った後の松田のコンバージョン成功で劇的な逆転勝利を収めた埼玉WK。
一方で、横浜Eはあと一歩で前年王者を破るとこまで追い詰めましたが・・・。
注目はやはり横浜EのSHファフ・デクラーク。
(写真中央やや右の小柄な選手です。)
スクラムやラックからのパス展開やキックはもちろん、小柄な体格ながらも攻守に献身的なプレーを見せる世界屈指のSHです。
4年前のワールドカップで、日本に完勝した南アフリカ代表でのプレーも記憶に新しいところ。
今日はzunkoがその4年前のプレーを忘れられず、また見たいということで小雨の中一緒に観戦。
ウォーミングアップも終わり、円陣を組んで一旦引き上げます。
さあ、いよいよ選手入場です。
横浜Eフィフティーンが先に入場。
SHデクラークはもちろん、SO田村、日本代表歴もあるHO庭井、WTB松井、FB小倉、南アフリカ代表CTBジェシー・クリエルらが先発。
残念ながらアマナキ・レレイ・マフィは前述の埼玉WKとの対戦時に負傷して以降欠場していますが、シオネ・ハラシリがその穴を埋める活躍をしており、ほぼベストの布陣。
続いて埼玉WKフィフティーンの入場。
PR稲垣とヴァル・アサエリ・愛、HO坂手の丸ごと日本代表フロントロー、LOルード・デヤハーは南アフリカ代表、No.8ジャック・コーネルセン、SH内田、SO松田とセンターラインに日本代表を揃え、WTBマリカ・コロインベテはオーストラリア代表、CTBダミアン・デアレンデは南アフリカ代表、CTBディランライリーとFB野口は日本代表と、今回もとんでもないメンバー構成。
PRグレイグ・ミラー、HO堀江ら代表歴のあるベテランフロントロー勢は今回もベンチに控え、天才山沢や竹山もベンチに控える程の豪華陣容。
何かメンバー見てるだけで負ける気がしないですよね・・・。
試合は左に陣を取った埼玉WKのキックオフで試合開始!
席が端なもので、逆サイドのプレーが遠い・・・。
試合はいきなり波乱の幕開け。
横浜Eがオーバーザトップの反則を取られたと思ったら、埼玉WKのヴァル・アサエリ・愛が危険なプレーでシンビン。
いきなり序盤から一人少ない状態に。
それでも一人少ない10分間を無失点で耐え、ヴァル・アサエリ・愛も復帰。
しかし最初の得点チャンスは横浜E。
埼玉WKがラインアウトで反則を犯し、横浜Eはラインアウトを選択。
残り10数mの絶好の位置でラインアウト。
連続攻撃!
モールで押す!
押し込む!
審判の手が上がった!
トライだ!!
13分、シオネ・ハラシリのトライに喜ぶ横浜Eフィフティーン。
このコンバージョンを田村がしっかり決め、0-7で横浜Eリード。
しかし今度は返す刀で埼玉WKが押し込み、横浜Eのノックオンでスクラム。
ここで横浜Eはコラプシングの反則を犯してしまいます。
このペナルティでショットを選択して、17分に松田がきっちり決めて3-7。
まだ時間があるので点差を詰めることを優先したのですね。
しかし、今度はキックオフから横浜Eが押し込んで、残り5m付近で埼玉WKがオフサイドの反則。
ここから意表を突いたプレーが飛びだします。
デクラークがボールをチョン蹴りすると、すぐに右のライン際にいたイノケ・ブルアに速いパス。
イノケ・ブルアはそのままゴールラインに飛び込んでトライ!
19分のトライで再びリードを広げます。
角度と距離がある難しいコンバージョンでしたが、田村がまたしてもしっかり決めて3-14。
点差を11点広げました。
しかし今度はキックオフ直後に横浜Eに危険なプレーの反則。
22分、このペナルティを松田がショットで決めて6-14。
しかし、点差はまだ1TG以上の8点。
今度は24分に埼玉WKがハンドの反則で、横浜Eはショットを選択します。
が!ここでTMOの判定。
その結果、ペナルティは取り消しに。
そして今度は横浜Eが自陣でノットリリースの反則。
絶好の位置でショットを選択し、28分に松田が3連続で成功して9-14と5点差に。
横浜Eがペナルティを得ていればと思うところですが、これでついに5点差に詰めよって1プレーで逆転可能な点差に。
更にこの後横浜Eに細かい反則が続き、埼玉WKの攻撃の時間が続く中・・・。
35分にゴール正面の絶好の位置でボールを受けた松田がドロップゴール!
12-14 とPG1本で逆転可能な点差に。
しかし、今度は横浜Eの田村が38分にハーフラインを少し超えたあたりからドロップゴールを狙い、見事に決まります。
得点は12-17と再び5点差。
1試合で2本続けてドロップゴールが決まるの初めて見ました。
しかも、日本代表SOの競演とあってスタジアムの盛り上がりもピークに。
しかし、前半残り僅かの時間帯で横浜Eのノックオンで埼玉WKボールのスクラムに。
この直後のプレーで横浜Eの田村がハイタックルでシンビンに。
ホーンが鳴り、松田がPGを決めて15-17の2点差に。
かつ後半開始直後10分を横浜Eは一人少ない状態で戦うことになってしまいました。
後半の選手入場です。
この中に田村はいませんが・・・。
後半は左に陣を取る横浜Eのキックオフ。
田村はいないので、FBの小倉が蹴ったようです。
しかし、田村不在の横浜Eはすぐさま押し込まれ、右サイド深い位置で相手ボールのラックに。
そのラックを普通ならSHがボールを取り出すところをコロインベテが近づいてボールを拾いあげると、そのままフリーでゴールラインを駆け抜け、中央まで持ち込んでトライ!
43分についに埼玉WKが逆転に成功。
ゴール正面のコンバージョンを松田が外すはずもなく、スコアは22-17に。
しかし、今度は横浜Eの攻撃から、埼玉WKが自陣でオフサイドの反則。
このPGを田村不在の中小倉が成功して50分で22-20。
ここで田村も復帰。
まだまだ試合はわからないと思いましたが・・・。
埼玉WKはお得意のフロントロー2枚代えで、稲垣に代えてグレイグ・ミラー、坂手に代えて堀江を投入。
52分、今度は埼玉WKが自陣からスピードに乗った攻撃を展開し、左サイド縦へのキックパス、それをコロインベテが後方から走り込んでバウンドを合わせてキャッチ、スピードに乗って誰も追いつけず、左サイドから中央に廃止り込んでトライ!
またしても正面からのキックとなったコンバージョンはカメラを構える暇なく松田が決めて29-20に。
そして、更にで押し込む埼玉WK。
55分過ぎには連続攻撃からディランライリーが横浜EのDFラインを破ってトライ。
このコンバージョンも松田が決めて36-20。
ついにこの試合で始めて2TG以上の差に開きました。
点差を詰めるべく敵陣に押し込む横浜Eでしたが・・・。
なんと、直後の66分にジェシー・クリエルが危険なプレーでレッドカード!
バ
ックスの要、南アフリカ代表を欠いてこの後14人で戦うことに。
押し返して敵陣で試合を進める埼玉WK。
このラインアウトは埼玉WKのノットストレートでしたが、そのスクラムで今度はイーグルスがコラプシングの反則。
フロントローを入れ替えて圧力をかける埼玉WKペースに。
そして、着実にショットで点差を広げます。
69分に39-20と19点差に。
そして、70分にコロインベテが3たび横浜EのDFラインを突破し独走!
このトライでコロインベテはハットトリック達成!
このコンバージョンは松田が外したものの、44-20と24点差に。
75分にはモールから出したボールに堀江が突っ込んでトライ!
ダメ押しトライに喜ぶ埼玉WKフィフティーン。
このコンバージョンにプレッシャーをかける横浜Eですが、松田のキックは成功。
残り5分を切って51-20と大きくリードを広げました。
結局試合は最後ホーンが鳴った直後のイーグルスのノックオンの反則と同時にノーサイド。
この結果、埼玉WKが2年連続の決勝進出を決めました。
前半の2トライまでは前回の対戦以上に横浜Eの下剋上に期待が膨らんだのですが・・・。
埼玉WKは前線からプレッシャーをかけて、ノートライながら前半を2点差で終え、田村がシンビンの間に逆転して、フロントローをリフレッシュして更にプレッシャーをかけ続け、後半怒涛の4トライで勝負を決めてしまいました。
今シーズン埼玉WKの上位陣との対決は一通りスタジアム観戦し、開幕戦の東芝ブレイブルーパス東京戦や、前述の横浜E戦は大接戦で今年の埼玉WKがどこで敗れるかと思ったものですが・・・。
終盤になるごとに後半勝負のゲーム展開は型にはまり続け、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下S東京ベイ)もサントリー東京サンゴリアス(以下東京SG)も、前半でリードされながら後半にトライを決めて突き放す勝利でした。
そして今回は更に点差を広げての快勝。
明日の準決勝第二試合はリーグ戦2位のS東京ベイと同3位の東京SGの対戦となっており、その勝者が埼玉WKと5月20日の国立競技場での決勝で対戦します。
個人的にはFW力が高く、攻守にバランスの良いS東京ベイに決勝進出してもらった方が決勝で埼玉WKを苦しめることができると思うのですが・・・。
今日の試合展開やメンバーを見るだけでも埼玉WKの優位は動かなさそうですが・・・。
明日の準決勝はスタジアム観戦予定はないので、別途結果を確認して決勝の予想を妄想してみたく思います。