糸満市大里の南山城跡近くにあります。
嘉手志川の豊かな水は、地元ではウフガー(大井泉)と呼ばれ、領地の田畑を潤し、南山繁栄の基礎を成したと伝えられています。
しかし、1743年〜1745年に編纂された琉球王国の正史『球陽』(きゅうよう)によれば、南山最後の王となった他魯毎(たるみぃ)が、中山王の尚巴志(しょうはしおう)が持っていた金屏風を欲しがり、泉(嘉手志川)と交換。
これがもとで人心が離れ、他魯毎は尚巴志に滅ぼされたと伝えられています。
琉球石灰岩と基盤岩の泥岩との接合部から湧き出るンブガー(産井泉)は、プールのようになり、今でも生活用水、農業用水として利用されています。
夏は納涼スポット、清流をせき止めた天然のプールは、子供たちの絶好の水遊び場に(深い場所では1mほどあるので幼児連れは注意が必要)。
ちなみに嘉手志(かでし)とは、琉球方言で幸を意味する言葉。
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