■脂漏性角化症(顔にできる厚みのある茶色のしみ)について
中高年の顔・頭・四肢などにできるに厚みのある茶色のしみのことを脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)と言います。いわゆる皮膚の老化現象である「老人性いぼ」と同じ意味で悪いできものではありません。
その形は丸あるいは楕円形で、大きさは数mmから数cmまでさまざまです。表面はすべすべのものや、ざらざらしているものもあり、年数を経て徐々に大きくなります。色調は、茶色から黒褐色まであり、時として悪いものと判別する必要があります。
■顔に大きなしみやほくろなどがあると年齢より老けた印象を人に与えます。
老人性色素斑(シミ)の上に、一部膨らんででる場合もあります。皮膚のダメージは、紫外線の影響ととも毛細血管収縮による血液の流れが悪くなり、皮膚末梢への栄養素、酸素不足によっても起こります。
皮膚末梢への栄養・酸素不足は、食生活の乱れ、喫煙、多量の飲酒、ストレス、運動不足が主な原因となります。
特にサービス職の方は、「シミだらけの顔では、お客様の前に立てず営業上に支障がでるから」と言う理由で治療を望まれます。
■治療の経過は
レーザー治療後は、しばらくハイドロコロイドゲルシートで創部を保護します。その間は、なるべく目立たないように肌色テープで隠します。洗顔は、このテープを貼ったまま出来るのでご安心ください。
治療後すぐに鏡を見ると患者様は喜ばれ、「こんなにすぐに取れるのなら、早く来ればよかった。長い間悩んでいたのに」と言われます。
治療部分の経過は、初め軽い擦り傷のような感じですが、約2週間ぐらいで乾いて皮膚はピンク色の状態になります。個人差がありますが、その後にピンク色が徐々に茶色くなる場合があります。この状態を「レーザー後の色素沈着」と言います。茶色くなる度合いは、ピンク色の強弱により差が出ます。
このことは、事前にお話ししているのですが、忘れてしまっている方もあります。一旦茶色くなっても、サンスクリーンクリーム、ビタミンC美容液、漂白クリームなどによるケアをするとだんだん薄くなり通常では6~9か月ぐらいで通常肌の色に戻ります。もちろん、メディカルスキンケアやビタミン注射を定期的に行えばもっと早く回復するでしょう。
この経過は、老人性色素斑(シミ)のレーザー治療の経過とほぼ同様と考えてください。
大切なことは、日々のデイリーケアをキチンとすることと、これを契機に日常生活を整えようと考えた方はもっと良い方向に向かうということでしょう。
■脂漏性角化症は、レーザー治療で取り除きます。(自費診療
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