ストーブに触る、茶碗の湯をこぼす、
ポットの湯がかかる、
熱湯の浴槽内へ転落する、
火遊びをして衣服に引火する、
など子どものまわりはやけどの
危険がいっぱいです。
また、大切なお子様にキズアトを
起こすようなことがあれば
一生悔やむことになります。
1)すぐに流水で約20分冷やし続ける
熱湯をかぶった場合や
アイロンやストーブに直接さわってしまった場合など、
やけどをした時はすぐに受傷部を熱源から離し、
流水を20~30分程度かけ続けます。
20分かけても、再び痛みはじめるようなら、
さらに冷やします。
この最初の手当はとても大切です。
というのは、熱が皮膚を傷める時間を短くし、
また皮膚の温度を下げることでやけどの程度を
少しでも軽くすることと、
痛みをやわらげる効果があるからです。
やけどの原因が何であれ、
とにかく流水で冷やすことをお勧めします。
2)やけどの部位の確認をする。
熱湯をかぶった場合には、
外からはわからない所に
やけどをしていることがあります。
衣服を着たまま水をかけて十分に冷やし、
その後、衣服を脱がせますが、
その際、絶対無理をしないことが大切です。
衣服とともに皮膚がはがれてしまうと
治りにくくなります。
そういう時は思いきってハサミで
衣服を切り開きます。
3)広範囲のやけどはすぐに病院へ
やけどが広範囲にわたる時
(体表面積の10%以上。
例えば片足以上、片手以上、
お腹全体、背中全体など)は、
全身をぬれたシーツでくるみ
至急救急病院へ搬送して下さい。
やけどが広範囲の場合は、
ショック状態となる危険があるので一刻を争います。
4)顔・頭など水をかけにくいところのやけどは
顔・頭など水をかけにくいところのやけどは
、氷水にひたしたタオルやガーゼを
当てて冷やします。
皮膚から熱をとることが目的なので、
頻繁にタオルを取り替えてください。
5)水で冷やしたあとの処置は
やけどをしたら大小にかかわらず、
上記のような応急処置をした後、
すぐに形成外科の専門病院に受診して下さい。
やけどはただ治るというのではなく、
きれいに治さないといけません。
形成外科はやけどが
少しでもきれいに治る方法をよく知っています。
現代の医療は専門化が進み治療も
どんどん進歩しています。
やけどをした場合、できれば形成外科のある
病院にかかってください。
6)絶対してはいけないこと
昔からのやり方、油やみそを塗る、
アロエを塗るなどはやってはいけません。
民間療法は、やけどの深度をひどくさせたり、
細菌感染のおそれがあるのでやめましょう。
また、病院を受診するタイミングは、
受傷後すぐに行くことが肝心です。
何日経ってからでは、
小さいやけどでもキズアトを残してしまう
原因となりますので自己判断は、
絶対にやめましょう。
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