その中には自分も覚えていなかった酷いことがあったことを知った。
知りたくなかった。
子供の頃の辛い気持ちが蘇ってしまった。
確かに私はかわいくない子供だったと思う。愛されていないと思ったからそうなってしまったのか、もともとそうなのかはもうわからないけれど。
かわいいとか、大事とか、記憶が残っている限り言われた記憶はない。
「あんたは育て方を間違えたわ」
とは言われた。足を思いっきり踏まれたこともあった。
だから息子達には今でも言う。私が言われたかったことを言う。
「大好きだよ」「大事だよ」
人並みのオシャレも理由なしに禁止だった。
そして私も欲しいと言えなかった。
だから息子達には年相応に必要だと思ったものは買った。
ただ、今回私がこのようになるまでは、理解していた。
母が大変だったこと、私にはとてもできないような家事育児をこなしていたこと。
母はあの時代でもいわゆる名門大学を出ている。なのに、家事育児に才能を費やしてきたのだ。
大人になり育児も落ち着いてきた私はできる限り実家の役に立てるようにしてきたつもりだった。母が股関節手術での入院時は毎日通い父の世話を1ヶ月、通院、免許の更新、その他もろもろ請け負った。隣に弟家族が住んでいるが子供もまだ小さく、私が1番動ける人間だった。
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