実話・悪魔祓い／エミリー・ローズ

「レントゲンに悪魔は映らない」

観てきました★★（★）☆☆

【あらすじ】
19歳の大学生エミリー・ローズは、突然原因不明の痙攣と幻覚に襲われる。
医師の投薬もきかず次第に悪化していくエミリー。
何かが取り憑いていると確信し、自らの運命を神父に託す。
神父による"悪魔祓い"は失敗に終わり、エミリーは命を落としてしまう。

患者が精神に異常をきたしているにも関わらず、治療や投薬を
拒否させたとして、過失致死罪で起訴された神父。

出世にために神父の裁判を引き受けた女性弁護士にも訪れる午前３時悪魔の影。
悪魔祓いに立ち会った医師が目の前で事故死する。
弁護士は次第に悪魔の存在と、神父の無実を信じるようになる。

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せっかく音響効果の良い映画館で観たのに怖い～場面は少ない！
法廷シーンの経過に沿って、証言した内容が再現フィルムの如く流れる。
淡々と事実を映像化したのか、インパクトは薄いけど、エミリーの顔は怖い。
悪魔が取り憑く、悪魔祓いをする。今まで色々見たけれど「６人」は初めて～
ホラーとしてではなく「裁判映画」として見ると面白い。

ホルターガイスト的な映像よりも、これが事実のほうが怖かった。
悪の存在を世に知らせるために、19歳で悪魔に立ち向かうなんて！
自ら即身仏とか補陀落渡海に出るより恐ろしい。

凄いと思ったのがラストの判決。
これが「陪審員制度」の真髄か！

■映画「３４丁目の奇跡」で“サンタクロース”の存在是非に裁判所が出した結論は
「アメリカ国民と政府が認めた紙幣に神の存在が認められている。よってサンタも存在する」
紙幣には「我々は神を信じる」と印刷されている。

■“神”の存在を認めるなら“悪魔”だって認めざるを得ないだろうと思う。
事実、ヴァチカンから任命された特別な司祭が悪魔祓いをするらしいし
“奇跡”の認定は「バチカン奇跡認定局」が年月をかけて調査、ヴァチカンが認定する。

ローマカトリック教会が正式に認めた事実。
レントゲンに「心」映らない！