女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

建前と本音。

2019-04-12 23:13:19 | 日記

前回の『厄介な人』に続きがありました。

あの日の騒ぎを見ていたチーフが、その日の昼礼のときに言いました。

「タイムカードは45分より前に押しても構いません。

あそこに20人も並んだら46分になったり、47分になるかもしれない。

5分ぐらい前だったらいいです」

・・・だから、20人なんて並ばないっつーの。


チーフ、あなたは異動になって4ヶ月間も、

タイムレコーダーの前に並ぶわたしたちを見ていて、

なんにも言わなかったのに、

パートのおばさんたちがもめていたから、

ひとこと言ってやろうって感じですか?

「じゃあ、40分になったらタイムカード押していいんですか?」

とわたしが言うと、

「ま、40分でいいというわけではないけど」

チーフ、それじゃ現場の責任者として曖昧過ぎじゃないですか。

そう言いたかったけど、またもめそうなので止めました。


翌日、ロッカー室でユニフォームに着替えていると、

「あのさ、昨日のことだけどさ、あの人ってちょっと怖いよね」

とIさん。

他の人がいたので軽くうなづいて返事をしました。

「それにさ、あの人、兄貴がぶっ倒れちゃってなんて言うんだよ。

一緒に住んでるお兄さんにそういう言い方はないよね」

Iさんのこと信頼しているからそう言ったんでしょ。

仲がいいから聞いてほしかったんでしょ」

そう言いながらロッカー室を出ると、

ロッカー室とは反対方向に歩いていくSYさんが見えました。

しまった、今の会話聞かれちゃったかも・・・。


そのまま、道具を取りに行くと、私服のSYさんが待っていました。

「〇〇さん、きのうはすみませんでした。

わたしちょっとコーフンしちゃって・・・」

「でも、SYさんが正しかったんじゃない?

ただ、突然だったから、みんなびっくりしたと思うのよ。

タイムカードを押す前にひとことあったら、

様子が変わっていたと思うけど」

「ええ」


SYさんの謝罪は勇気がいることだし、

謝ることは悪い事じゃないけれど、

本音を言えば、謝るくらいなら、

初めからもう少し冷静に行動すべきだったと思います。

60過ぎのいい歳をした大人です。

残り少なくなっていく人生は、楽しむために使いたいのです。