Eちゃんから横浜のイングリッシュガーデンに誘われました。
園内はハロウィン風になっているらしいのです。
ハロウィンの飾りつけを見て秋を感じてこようと出かけてきました。
ハロウィンが日本に入ってきたころ、わたしはもうすっかり大人。
わたしの周りには、子供たちや、ハロウィン好きな若者もいませんでしたから、
きのうはハロウィン初体験でした。
クリスマスは小さなころからあったような気がします。
でも、家が商売をしていたので、家族でクリスマスパーティはしなかったです。
近くのパン屋さんで、お菓子の入ったクリスマスブーツを買ってもらいました。
社会人になってからは会社のパーティ、友人たちとの会食で、
家族で過ごすことはありませんでした。
そして、今はクリスマスイルミネーションを見て、食事をするぐらいです。
結婚をして家族ができていれば、
もう少しアットホームなクリスマスを過ごしていたかもしれません。
わたしと妹は、商売に明け暮れる両親にあまり構われずに育ちました。
その当時は寂しさは感じていませんでしたが、
今思うとかわいそうな子供たちだったと思います。
小学校のころ、下校時間近くになって雨が降り出すと、
小学校の玄関には傘や長靴を持ったお母さんたちが、子供たちの迎えに来ていました。
うちは迎えに来ないのが分かっていたので、
学校の傘を借りて、妹と一緒入ってに帰りました。
舗装されていない道はとてもぬかるんでいて、
布の運動靴の中にまで泥水が浸み込んで、グチャグチャと音を立てていました。
長靴は持っていなかったと思います。
母が気がつかなかったのか、長靴を買うお金がなかったのか、
貧乏な家は珍しい時代ではなかったので、
我が家の暮らしをそれほど気にしていませんでした。
でも、ときどき、呼ばれて同級生のお家に行くと、
我が家との暮らしの差をはっきりと感じました。
ある同級生の家に行くと8畳ほどの和室に、七段飾りのお雛様が飾ってあり、
まぶしい思いでお菓子をいただきました。
また別の同級生の家では、フローリングの1階にホームバーがあって、
そこで背の高いイスに座ってジュースをいただきました。
緊張したのを覚えています。
そして、また別の同級生の家に行くと、簡素な引き戸を開けるとそこは土間、
そのすぐ隣に4畳半ほどの居室があるだけ。
台所はなくて、そこのおじさんが土間の七輪で炒めたモヤシを出してくれました。
さすが、これには、びっくりしました。
お金持ちの家を羨ましいと思うことはありませんでしたが、
質素な家でいただいたモヤシ、台所がなくてトイレは外。
これは相当ショックで、自分の家に生まれてよかったと思ったものでした。
お金持ちの同級生のことは思い出しませんが、
たしか、けいこちゃんっていう名前だった質素な家の同級生のことは、
ときどき、どうしてるかなって思います。
けいこちゃんはは学年で一番成績稼よく、
でも、とても暗くて、友だちがいませんでした。
名字のあいうえお順でけいこちゃんの次だったわたしは、
何かと話す機会があり、勉強も教えてもらいました。
自分の生まれ育った家、子供のころの体験、様々な思い出、
それらは、子供たちにどう影響していくのでしょうか。
今のけいこちゃんが元気で幸せに暮らしいることを願っています。
来週金曜日『ハロウィン KILLS』が公開されます。
ハロウィンシリーズは前作の『ハロウィン』だけを観ています。
それがとても面白かったので、その続編も楽しみです。
でも、期待しすぎはしないようにします。
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は期待しすぎで、だいぶがっかりしたので・・・。