gooブログ ものがたりの歴史 虚実歴史

『はだしのゲン』閲覧制限(2013年9月5号『週刊新潮』を読んで考える)

「週刊新潮」2013年9月5日号によると2012年8月に市内(多分松江市)に住む男性から「子供に間違った歴史認識を植え付ける。小中学校から撤去すべし」との陳情が市議会に寄せられ、審議を経て不採択になったものの対応は教委に任され、教育長数人で漫画を読み込み、後半が「子供の発達上、悪影響を及ぼす」との見解でまとまったものの、一部のみの制限では検閲に当たるので全体が対象になったらしい。

しかしこういう陳情は2012年より前にはなかったのだろうか。
もし『はだしのゲン』が子供に「有害」なら図書館に置かれるようになった直後から、保護者を含む市民から撤去や閉架を求める陳情があってもおかしくない。
つまり教委も図書館関係者も『ゲン』の自由閲覧を長い間放置したままで、ここ数年になって慌てて閉架措置をしたわけだ。

『はだしのゲン』の単行本と文庫が出た時期を再確認すると、汐文社の単行本の1巻は1975年に出たので2012年の時点で37年、汐文社の単行本が10巻揃った1987年から数えても2012年の時点でも25年経過している。
30年前後の間、『ゲン』を読んで育った大人は数多いが、この中のどれだけの人が「発達上、悪影響」を受けたというのだろうか。

関連語句
はだしのゲン
はだしのゲン(twitter)

参照
『はだしのゲン』関連tw(2013年10月10日)
『はだしのゲン』関連tw(2014年4月2日~3日)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「昭和初期」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事