星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

南座顔見世7日目の気まぐれ日記より

2012-12-09 | AINOSUKEさん
いやー、今回ばかりはまったく念頭にありませんでした。
金曜日発売の気まぐれ日記のこと。
日が変わってから、入手できそうな販売店に電話して
ようやく前日のデイリーをげっと。

そしたら同日の紙面には、やはり勘三郎さんのことが~。
勘三郎さんと野田秀樹さん、2人の間で練っていたのが
「野田版 曽根崎心中」など7つの新作の構想・・・。
詳細はコチラで >> デイリースポーツ


今回の気まぐれ日記の一番最後にこの一文がありました。
「勘三郎さんの突然の訃報に言葉もありませんでした。
勘三郎さんにはかねてより大変お世話になっておりまし
た。心よりご冥福をお祈りいたします。」

では、顔見世公演中の気まぐれ日記、いってみよー!



新しい挑戦をさせていただき、新しい出会いに恵まれ、1年
を通じて多くの方に支えられてきたことを実感しています。
・・・と今年1年を振り返る愛之助さん。
新しい挑戦の一つが「影武者独眼竜」。
歌舞伎では5年目の節目を迎えた「永楽館大歌舞伎」が、今年
一番記憶に残る舞台だったそうです。

永楽館は十三代目が『ここで芝居ができたら』とお話して
いたことがご縁で、僕が座頭としてこけら落とし公演を行わ
せていただき、今年で5年。十三代目には多くのものを頂戴し
ましたが、この永楽館公演もそのひとつで、大切な宝物です。」
「鯉つかみも忠臣蔵も、どちらもご縁の深い演目で、永楽館
で上演できたのがとてもうれしいです。


(「鯉つかみ」を当たり役とした初世市川右團次は明治期の
関西歌舞伎の役者。この演目での水中の立ち回りの研究のた
めに城崎温泉に逗留し、1か月猛稽古をしたとのこと。
出石にとっては里帰り公演ともいえる舞台でした。
明治時代のやり方をどのくらい踏襲しているのかわかりません
が、元は大先輩が練り上げたものだったのですね。舞台にしつ
らえられたあの水槽での立ち回り。本当に盛り上がりました。
最近の水族館のように水中での様子がすべて透けて見えたら、
どんなだったでしょうね。ふふ。)

1月は浅草、2月は松竹座。ということで来年の話を。
2月の「新・八犬伝」と「GOEMON」はどちらも古典を新しい解
釈で作り上げた作品。
特に『新・八犬伝』は上方歌舞伎塾卒塾生と一緒に作り上げ
た舞台で、彼らが緊張のせいで今にも倒れるかというような
青い顔をして舞台に臨む姿に、僕自身が初の座頭ということも
あって、非常にプレッシャーを感じたのですが、お客様がこれ
ほど温かいものなのだということも、同時に感じさせてくれた
作品でした。卒塾生は、いまだにともに学んだ仲間という気持
ちですので、今年卒塾生から名題試験合格者がでたのは本当に
嬉しいです。


(平成若衆歌舞伎を復活させたい、と前に言っておられたこと
がありますが、再演という形で実現するのですね。オリジナル
メンバーは何割ぐらいになるのでしょう? 初演時の番付によ
れば、愛一郎さんも当時、坂東竹雪という名前で出演していた
みたいです。坂東竹志郎って、あ!薪車さんやんっっっ!!)

どちらの演目も宙乗りがあるそうです!
歌舞伎初心者の方にも楽しめるエンターテインメント性の高
い舞台にしたいと思っています。どうぞ、来年も劇場へお越し
ください。


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