星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

巡業西コース4日目の気まぐれ日記より

2011-09-03 | AINOSUKEさん
8月31日から始まった巡業ですが、今週末は大阪と神戸。
毎日移動しながらの舞台は大変だと思いますが、楽しみに待って
いる人たちが多いのがこの公演。がんばってくださ~い。
そして、今日は台風の影響が最少限でありますように。

「片岡愛之助気まぐれ日記」デイリー9月3日付。
それではいってみよー!



名古屋の舞台が終わって「今月は巡業で西日本を中心に転々とす
る毎日です」という書き出し。
御園座にたくさんのお客様が来てくださったことのお礼と、座長
公演の大変さに触れています。座長公演はいつも以上に緊張し、
不安になることも多いけれど「何よりもお客さまの楽しかったと
いう声を伺うとそれまでの不安や緊張がやわらいでいきました。」
共演者にも恵まれた、とのことで共演者の皆さんたちとこんな楽
しいことがあったようです。

「実は、楽屋では毎日出演者が交代で楽屋放送を通じてミニコン
トを繰り広げておりまして、毎日毎日舞台の幕が開く前から気合
を入れたり、リラックスしたり、そして、時には大爆笑をしたり
(時には滑ったり・・・)その日その日で新鮮な気持ちで舞台に
臨むことができました。
例えば、そんな幕内のミニコントであったとしても、出演者全員
が真剣に打ち合わせをして、どうしたら楽しくなるか相談してい
る様は、舞台に対する情熱を感じずにはいられませんでした。
作品のカラーもありますが、たとえどんなに気分が落ち込んでい
る日だとしても、舞台へ出たときにそれを引きずることはできま
せんから、このミニコントで気分転換をして舞台へと出ていけた
ことは本当によかったと思っています。そんな幕内の楽しい空気
が、舞台へもよい加減で流れていたのであればと思っています。」

(やはり、舞台は生物。共演者どうしのコミュニケーションがう
まくいっていると、その空気が舞台にも反映され、いい舞台にな
るのでしょうね。私自身、御園座には2日目と前楽昼夜にいきま
したが、2週間の間にすごい変化があって驚きましたから。両方
を観られたのがラッキーでした。お芝居の面白さのヒミツのひと
つが楽屋放送だったとは・・・。)

そして巡業のお話。
「再び『義経千本桜』のすし屋ですが、小金吾は自分のお役とし
て取り組んでいる一方、権太については叔父の仁左衛門の指導の
もとで僕自身が勤めたことがあるお役です。」
一度勤めたことのある役を、教えていただいた先輩が演じられる
のを観るのはとても楽しみでもあるとのこと。
「教えていただいた時にはいっぱいいっぱいだったものが、一度
挑戦したあとだと違う視点で見えてくるものがあり、教えていた
だいたことの意味をあらためて学ぶことができ、発見があったり
します。」

この公演が終われば、再挑戦のお役も待っています(・・・って
義賢のことですよね!ドキドキ。)
「いつか権太をもう一度挑戦させていただける日のために、しっ
かりと拝見したいと思っています。」
と結んでいます。


浅草の権太、当時私はまだ新米ファンで観そびれてるんですねー。
写真でしか見たことのない愛之助さんの権太、いつかきっと!
小金吾を観るのは2回目。お客様が聞いていてわかるようにと
前回、秀太郎さんと相談して加えたあのひとこと「女人禁制
(きんぜい)の山なれば
」の台詞は今回もあるのでしょうか?
ひそかな楽しみです。
私は明日、神戸に観に行きまーす♪

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10 コメント

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Unknown (とみた)
2011-09-03 15:05:17
ムンパリさん、こんにちは。
八月も終わってしまいましたね。
巡業の初日、4階席からですが拝見しました。愛之助さんは踊りもあって前半の主役です。いじめられキャラが最高でした。あの場で仁左衛門さんを越えるのはちょっと無理かなと思いますが、「すしや」の方は、愛之助さんの方がニンでしょう。
仁左衛門さんは、うまいけど綺麗すぎる。きったないもの着てても二枚目で、あんな綺麗な足の権太ありえない。4階だと舞台の熱気が届かないのか、わりと冷たい目で見ちゃいました。

吉弥さんは、演舞場に出ておられました。役名から推測すると、大河で伊佐山ひろ子がやってる役です。やっぱり素敵でした。
返信する
とみたさま♪ (ムンパリ)
2011-09-04 16:21:25
初日だったのですね。西コースですもんね。

> いじめられキャラが最高でした
はい、私も今日の昼の部見てきたばかりです。
権太にイチャモンつけられていったん受け入れるも
あとからあとから何度も振り返って悔しさを表すとこ、
愛之助さんならではの表情でした。たまらんっっっ!

> うまいけど綺麗すぎる。
これは欠点なんですかね~(苦笑)。
瀕死の状態でのお顔もえらい美しいんですよねー。
でも、妻子と別れる場面ではほんまに涙を流しておられ、
仁左衛門さんはいつでも役としてそこに生きているのだなあ
と感心してしまいました。
愛之助さんはニン・・・脚が・・・あっ、しいーっ。

吉弥さん、秀山祭ですね。いいなー。
私は11月までおあずけかしら?
返信する
確かに一理あるかも (瑠衣)
2011-09-04 23:13:56
昨日、浪切で昼、夜花横で見ましたが、浅草の愛之助さんの足を思い出しましたが、特にふくらはぎから太股、どう見ても愛之助さんのほうが大和上市の権太くれの足ですわ

去年、永楽館で愛之助さんが演じられた「堀川」の与次郎、13代目の当たり役なので我當さんが演じられてきましたが、15代目も演じたがっておられるそうですが、やらせてもらえない、と言う話も聞きましたが、やはり綺麗過ぎるのも役が限定されるのかも?
しかし15代目の「鮨屋」は江戸歌舞伎で演じられると、様式美が勝ちすぎ、親子の情も主従の情も伝わりにくい、と思われて、かなり上方風に変えておられます、
金丸座が初演だったと思いますが、次が松竹座、歌舞伎座、そして一昨年の東回りの巡業でしたが、今回の西回りは、よりその部分が強調されています。
これは15代目仁左衛門丈だから出来た事。ここから愛之助さんがそれを引き継がれて上方歌舞伎の「鮨屋」が伝承されて行くのだと思います。
薪車さんの梶原も良かったし、一階のお客様は最後の場面は涙しておられる方が多かったですよ。次も楽しみ。「雨の五郎」は又
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瑠衣さま♪ (ムンパリ)
2011-09-06 08:02:23

> どう見ても愛之助さんのほうが大和上市の権太くれの足ですわ
あはは~。
浅草の愛之助さん、見たかったです。
足は別の演目でもたびたび披露しておられますが、
ほんに力強いというか、日本男児な感じでイイですよねー。
愛之助さんには色っぽい役もバリバリの世話物も
何でもやれる役者さんになってほしいですね。

> これは15代目仁左衛門丈だから出来た事。
松嶋屋さんの「すし屋」の舞台は東コースを入れて2回目ですが、
やっぱり上方風がいいですね~。
すし屋は奈良のお話で、桶はなれ鮨の桶なので、ものすご~く
腑に落ちるんですよね。江戸風だと握り鮨を連想してしまって。
妻子との別れ、そして最期の場面、ほんとに涙涙ですね~。
返信する
本日昼の部 (桜扇)
2011-09-07 22:33:37
拝見して参りました。

まず、一発この場をお借りして叫ばせて下さい。

携帯は必ず電源を切るか、マナーモードにすべし!

そして舞台が始まったらちゃんと着席すべし!

もう、4,5人が着信音を響かせたんですよ。
酷かったです。

そして、鮓屋で、権太が縄をかけられた妻子を肩を震わせ見送っている最中に前方(5列目くらいの真ん中付近)のオバサンがすっくと立ち上がり、劇場の外へ出て行って、2,3分してまた戻って来たんですよ!

何でこの大事な場面で、たった2,3分座っていられないの?いったい何をしに行ったの?と問い詰めたくなるくらいでした。

信じられない…。絶句でした。

今日はこんなお客さんばかりで、役者さんに本当に申し訳なかったです。

怒り心頭で、舞台の感想どころではない桜扇でした。ふーっ…
返信する
桜扇さま♪ (ムンパリ)
2011-09-08 01:39:51
あら~、それは大変!&残念でしたねえ。
神戸でも静かないい場面で、前方席で着信音が鳴りました。
もしかしたら観劇に慣れていない人かもしれませんね。
ほんとに腹立たしいですけど、そんなとき私は、自分は
楽しむために来ているんだ、他人になんぞかまっていられない
と言い聞かせて、なるべく観劇に集中するようにします。
桜扇さんの場合、きっとゲンカイ灘(駄洒落、すんません)を
はるかに超える出来事だったのでしょうね。

でも、お芝居はすごくよかったと思いますので、どうか
よかったなとか、面白かったなとか思う場面を少しでも
思い出してみてくださいね~。
雨の五郎の色っぽい所作とか・・・♪♪♪
返信する
トイレじゃないでしょうか (とみた)
2011-09-09 01:34:14
ムンパリさん、桜扇さま、こんばんは。

すしやの途中で席を立って戻ってきた人は
トイレだったんじゃないでしょうか。
どこも同じタイムテーブルかどうかわかりませんが
横須賀は、すしやの前の休憩が10分で、長い幕の
前にしては短いと思いました。
上の階から観てたら、途中でトイレに行った様子の
人がいました。
大事な場面かどうかは話を知らないとわからないので、
あんまり責められないんじゃないでしょうか。

客の数と劇場のトイレの数とを勘案して、休憩の長さ
決めてほしいです。
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とみたさま♪ (ムンパリ)
2011-09-09 08:01:44
私もそうかな、トイレかなと思いました。
あ、いや、ちょっと短すぎるかも(笑)。
ただ、神戸はたぶん20分ぐらいあったと思います。
10分ぐらい時間がたってからトイレに行くと
すいてましたので。
巡業の場合は観劇になれていない人が多いかもしれないので、
開演前にタイムテーブルをアナウンスすれば安心できる
と思うんですが。
返信する
とみたさま (桜扇)
2011-09-09 19:40:00
頭に血が昇っていてかなり強い調子で書いてしまいました。お恥ずかしい…。

携帯の着信音でイライラして最後に離席だったので、ぷちっと来てしまいました。

トイレなら生理現象なので致し方ないかな、と思ったのですが、劇場のトイレの位置から考えると戻って来るには早過ぎたんで、何の用だったのかしら??…というわけなんです。

タイムテーブルは多分北九州も同じようでしたね。
確かに最後の幕は休憩無しで長かったですね。

もう少し気長にならないといかんですね。
反省です。
返信する
とみたさま&桜扇さま (ムンパリ)
2011-09-10 01:27:38
すみませーん。
2回目の休憩時間は神戸も同じく、10分間です。
20分の休憩は演目の間だけですね。

そういえばつい先日、別の公演ですが、最初から最後まで
後ろの席の人がずうううううっと咳き込んでいる、という
耳地獄(地獄耳じゃなく)を味わいました。
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