ちょっと古い話ですけど。
大阪の近鉄劇場・小劇場が閉鎖になる前に当時の出演者たちが劇場の
どこかに残した手書きのメッセージをネット上で見つけ、おおおっ
となったことがあります。
その写真から読んだり、想像のつく公演名は「オイル」「みつばち」
「天使は瞳を閉じて」「ナツヤスミ語辞典 」など・・・。
なんでこんなことを書くかというと、「調教師」のことを書こうとして
南河内万歳一座の内藤裕敬さんの顔を見てフト思い出したから。
私が内藤さんを間近で観たのは「大阪のど真ん中に小劇場を取り戻す会」
の何度目かの集まりに参加した時やったなあ・・・って。
扇町ミュージアムスクエア、近鉄小劇場・近鉄劇場と閉鎖が続いた頃。
ものすご~~~く気になって一度だけ話を聞きに行った時のこと。
関西の、というか日本を代表する演劇人6人が自ら呼びかけ人となって
会を作り、大阪の街の中で演劇空間を確保するために周囲から情報を集
め、動き、その結果いまどんな成果が芽生えつつあるか、その経過報告
をするというような内容の集まりでした。
(一般人の私はこの時初めて、貸館としての劇場と拠点としての劇場の
違いについて考える機会を持ったわけですが。)
ウルトラマーケットができて内藤さんたちが言ってた演劇の活動拠点と
しての空間も見つかったし、あれから劇場の数も少し増えたし、気がつ
いたら私たち、大阪のど真ん中で観劇できてはいる・・・よなあ。
で、一般人の私にできるのは普通にチケットを買って、いいお芝居には
惜しみない拍手を贈ること。もう全然それしか思い当たらない・・・。